- 複数のEdyカード残高を1つのEdy番号に統合することは不可能
- 楽天Edyの残高移行は“機種変更時”と“クレカ切替時”のみ可能
- 楽天Edy残高はしっかり管理しないとカオスなことになってしまう
楽天の非接触型電子マネー、『楽天Edy』。
大変便利なのですが、Edyカードごとにチャージ残高を持つ仕様になっており、なおかつ残高を統合できないのが難儀。しかも、残高の移行自体も“条件付き”なのです。
破棄する前に、古いEdyカードの残高を使い切るしかありませんわね。
うーん、なかなかにトリッキーな仕様なんやね。
楽天Edy(Edyカード)の厄介な仕様
『楽天Edy』とは、楽天が運営している非接触型決済系の電子マネー。
2001年11月にサービス開始。楽天Edyに対応している店舗やコンビニなどで利用可能。楽天Edy加盟店の場合、楽天Edyでの支払い200円ごとに1ポイントが貯まる。
- Edyカード
- Edy-楽天ポイントカード
- Edy機能付き楽天カード
- おサイフケータイ対応のAndroid端末
- 現金
- 銀行口座
- クレジットカード
- 楽天ポイント
- 楽天キャッシュ
- 外貨(ポケットチェンジ経由)
- 楽天Edy番号ごとに管理
楽天Edyは、カード型の『Edyカード』や、おサイフケータイ対応のAndroid端末で利用することができるのですが、各Edyカードごとに固有のEdy番号を持つ仕様となっております。
例えば、Edyカードを3枚持っているとすると、その3枚のEdyカードが持つEdy番号はすべて異なっているというわけです。
なおかつ、Edy番号ごとにチャージ残高を保有する仕様となっているので、Edyカード①の残高が500円、Edyカード②に残高が750円、Edyカード③に残高が0円、という現象が起こるわけです。
1枚のEdyカード(Edy番号)が、1つの財布。
……というイメージですな。
なーるほど。
このように、Edyカードを増やせば増やすほど、それに応じてEdy番号が増えていってしまい、管理が煩雑になってしまうという厄介な仕様なのです。
加えて、楽天Edyの機能が付帯した楽天カード『Edy機能付き楽天カード』については、クレジットカード有効期限切れなどによって、楽天カード自体を再発行した場合においても、以前の楽天カードとは別のEdy番号が割り振られるという仕様になっているのです。つまり、『Edy機能付き楽天カード』を更新するたびに、Edy番号が増殖していくわけでして。
うーん、なかなかにカオスやね……。
『Edy機能付き楽天カード』が更新されるたびに、Edy残高が置いてけぼりになってしまうわけですね。
そういうことですな。
ただ、『Edy機能付き楽天カード』が更新されるたびにEdy番号が変わる、ということに関しては、一応だけど救済策はあるんだけどねー。
楽天Edy残高を1つのカードに統合することは不可能
前述したとおり、楽天Edyは各Edyカードごとに固有のEdy番号を持つ仕様で、なおかつEdy番号ごとにチャージ残高を保有する仕様、となっております。
こういった仕様ゆえ、複数枚のEdyカードに入っているチャージ残高を、どれか1つのEdyカードに統合したいと考えたくなるはず。しかし、楽天Edyチャージ残高の統合はできない仕様なのです。
したがって、例えば、Edyカード①の残高が500円、Edyカード②に残高が750円、Edyカード③に残高が0円、となっている場合、Edyカード①かEdyカード②のチャージ残高を使い切って、強引に一元化するしかないというわけなのです。
アナログ的な手法でしから、1つのカードに統合できないということですか……。
だから、どのEdyカードにチャージ残高が入っているかどうかは、随時Edyアプリで確認すべきですな。
楽天Edy残高の移行は“一部の場合のみ”対応
- 古い『Edy機能付き楽天カード』から新しい『Edy機能付き楽天カード』への切り替え時
- スマートフォンの機種変更時(おサイフケータイ内の楽天Edyアプリ)
楽天Edy残高の移行については、上記の“クレカ切替時”と“機種変更時”しかできません。
なお、『Edy機能付き楽天カード』のチャージ残高移行については、 旧カード → 新カード の移行はできますが、 新カード → 旧カード の移行はできません。また、チャージ残高の移行については、一度のみ可能です。
『Edy機能付き楽天カード』のチャージ残高移行は、
- おサイフケータイ対応のAndroidスマートフォン
- ファミリーマートに設置のマルチコピー機
- Sony PaSoRi
のどれかで、手続きが行えるようですな。
まとめ「楽天Edyの管理は大変」
各Edyカードごとに固有のEdy番号を持つ仕様で、かつEdy番号ごとにチャージ残高を保有する仕様。
楽天Edyチャージ残高の統合はできない。
“クレカ切替時”と“機種変更時”、この場合のみ対応。
楽天Edyはチャージ残高の統合ができず、移行も限定的。なので、理想は『楽天キャッシュ』に交換してもらうことかもしれません。
ただ、楽天Edyから楽天キャッシュへの交換は、“今春提供開始”のまま。早期に対応してほしいものです。
楽天Edyから楽天キャッシュの交換機能の実装が遅れているのって、今回話したような楽天Edyの独特な仕様が災いしている気がするあーる。
おまけ
楽天Edyを廃止して、楽天キャッシュにNFC Pay対応のブランドプリペイドカード機能を付ければ、それで解決する気がするんだけど…ねー。
そっちのほうがシンプルで分かりやすいですよね。
つまりは『au PAY』と『au PAY プリペイドカード』の方式やね?
ま、そういうことあーる。
おわり
昔に使ってたEdyカード、新しいEdyカードに残高を移行できないから面倒なことになっているあーる。