- 『楽天カード』は楽天市場で使うのがベスト
- 『楽天キャッシュ』は街中で使うのがベスト
- 『楽天ペイ』を使うなら楽天キャッシュは積極的に利用すべき
楽天市場で『楽天キャッシュ』払いをすると損する!
……と、いうのを実例を交えて解説します。
『楽天キャッシュ』についてのお勉強タイムですわね。
『楽天キャッシュ』とか『楽天ウォレット』とか、“楽天●●”の金融系が多くてややこしいんよね。
目次
はじめに
『楽天キャッシュ』の概要
『楽天キャッシュ』とは、楽天が運営しているオンライン電子マネー。
楽天キャッシュは、楽天市場や楽天トラベルなどの楽天系サービスで利用可能。また、別の楽天キャッシュユーザーに残高を送ることも可能となっている。
実は、この『楽天キャッシュ』、2016年10月のサービス開始された『楽天ペイ』と同時に導入されたものではなく、2008年2月にサービス開始されたものになります。
『楽天キャッシュ』を他社で例えるとすれば、PayPayの『PayPay残高(PayPayマネー/PayPayマネーライト)』のようなものです。
つまり、銀行やクレジットカードから楽天キャッシュへ残高チャージをして、QRコード決済アプリである楽天ペイを用いてコンビニなどで買い物をしたり、楽天市場での決済手段として利用できるわけです。もちろん、個人間送金も可能です。
ちなみに、楽天には『楽天ウォレット』という暗号通貨取引所があるのですが、楽天ウォレット内で保有しているビットコインなどの暗号通貨を楽天キャッシュの残高へチャージすることも可能です。
『楽天キャッシュ』と『楽天Edy』の違い
| 楽天キャッシュ | 楽天Edy |
概要 | PayPay残高のようなオンライン系電子マネー | WAONのようなFeliCa系電子マネー |
チャージ方法 | 現金 | 現金 |
銀行口座 | 銀行口座 | |
クレジットカード | クレジットカード | |
- | 楽天ポイント | |
- | 楽天キャッシュ | |
楽天ギフトカード | - | |
楽天ラクマの売上金 | - | |
楽天ウォレットの暗号通貨 | - | |
- | 外貨 | |
楽天市場での利用 | †1 |
†1出店店舗側が決済システムを導入していれば可能
楽天が発行している電子マネーには、『楽天キャッシュ』とは別に『楽天Edy』があります。
『楽天キャッシュ』がQRコード決済系の電子マネーとすれば、『楽天Edy』はFeliCa系の電子マネーです。上表で示したとおり、楽天キャッシュ、楽天Edyともに、銀行口座やクレジットカードからチャージが可能となっています。
楽天キャッシュと楽天Edyは互いに独立して運用されており、チャージ残高に関しても別々の管理となっています。ただし、楽天キャッシュの残高を楽天Edyに移動させることは可能です。また、今春より、楽天Edyの残高を楽天キャッシュに移動可能になるとのこと。なので、一応の相互互換性は保たれていると捉えて問題ないでしょう。
楽天市場で『楽天キャッシュ』を使うと損する例
- 楽天カード 通常分(+1倍)
- 楽天カード 特典分(+1倍)
- 楽天プレミアムカード 特典分(+2倍)
- 楽天銀行 + 楽天カード(最大+1倍)
上記の楽天カード払いを対象としたSPUが、楽天キャッシュ払いだと対象外になるため、ポイント還元率が減少する。
毎月5と0のつく日に開催される『毎月5と0のつく日は楽天カード利用でポイント5倍』は、楽天カード払いを対象としたキャンペーンのため、楽天キャッシュ払いだとキャンペーンに参加できないことにより、ポイント還元率が減少する。
先に、楽天市場で『楽天キャッシュ』を使うと損する理由を解説しておくと、上記のとおり。
これを踏まえた上で、実際に楽天市場で『楽天カード』と『楽天キャッシュ』を買い物した場合の楽天ポイント還元率について比較していきます。
『楽天カード』払いの場合
まずは、『楽天カード』払いの場合。
この商品の場合、『楽天カード』で支払うと、楽天ポイントの還元率は“7.5倍”でした。
獲得予定ポイントの内訳は上画像のとおり。
この日は『毎月5と0のつく日は楽天カード利用でポイント5倍』の対象日ではなかったため、楽天カードが関係するSPUは常設分だけになります。
『楽天キャッシュ』払いの場合
お次は、『楽天キャッシュ』払いの場合。
この商品の場合、『楽天キャッシュ』で支払うと、楽天ポイントの還元率は“5倍”でした。
獲得予定ポイントの内訳は上画像のとおり。
ご覧のとおり、楽天カード払いでは存在していた『楽天カード 通常分』『楽天カード 特典分』『楽天銀行 + 楽天カード』のSPUが対象外となっております。なので、おのずとポイント還元率も楽天カード払い時に比べて、ガクッと低くなってしまいました。
……と、いうわけですな。
楽天キャッシュのチャージ方法を工夫すれば、もう少し差が縮まりそうですが、それでも結果は明白ですわね。
楽天カードから楽天キャッシュへのチャージで貰えるポイントの還元率は“0.5%”だから、どう考えても、楽天キャッシュは楽天市場で使うものではないあーる。
『楽天キャッシュ』は何に使うべき?
ここまで話してきたとおり、楽天市場で『楽天キャッシュ』を使うと、『楽天カード』払いをしたときに比べて損してしまいます。
だとすれば、『楽天キャッシュ』は何に使うべきなのか?
その答えは簡単で、素直に『楽天ペイ』で使うことです。
楽天カードから楽天キャッシュへのチャージし、そのチャージした楽天キャッシュを用いて、楽天ペイのコード払い/QR払いをすることによって、楽天ポイントの還元率が“1.5%”まで上がります(その他の決済方法は“1%”)。
楽天キャッシュは、QRコード決済用にするのがベストですな。
うーん、そうなりそうやね。
まとめ「楽天キャッシュは楽天ペイで使おう」
楽天が運営しているオンライン電子マネー。
楽天市場や楽天トラベルなどの楽天系サービスで利用可能。
個人間送金にも対応している。
『楽天キャッシュ』がQRコード決済系の電子マネー。
『楽天Edy』はFeliCa系の電子マネー。
楽天キャッシュ払いだと、一部SPUの還元が受けることができず、なおかつ『毎月5と0のつく日は楽天カード利用でポイント5倍』の還元を受けることができないため、楽天カード払いに比べて獲得ポイントが少なくなる。
楽天市場では、楽天カード払い。
街中では、楽天カードでチャージした楽天キャッシュで、楽天ペイ払い。
これが、楽天経済圏ユーザーにとってはベストとなりそうです。
なかなか、難しいですな。
おまけ
個人的には『楽天キャッシュ』は結構便利だと思ってるから、楽天市場での利用促進を兼ねて、何かインセンティブを設けてほしいあーる。
将来的には、そういう施策が行われるかもしれませんわね。
そう考えると、現状はPayPayのほうが合理的やんね。
うーむ、そうなんだよねー。
おわり
これらについても、一緒に解説しておくあーる。