三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

百玉そろばんは算数の架け橋

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昔の人はどうやって数を数えていたのでしょうか?

 


教科書だか参考書だかに書かれていたイラストを思い出してみます。

 


そのイラストでは、一本の木の下に私たちの祖先がたっていました。

祖先は遠く牛の群れを眺めています。

1頭、2頭、3頭・・・・。

草原に住む牛の数を数えているようです。

祖先は、先の尖った石を手に持ち、木の幹に傷をつけています。

まっすぐ横一文字にのびた傷です。一文字の傷は、並行して何本か並んでいます。

1本、2本、3本・・・。

牛の数を数えては、木の幹に刻んでいるのです。

合計で傷の数は8本になりました。

牛の数も8匹です。

 


いつの時代だかわかりませんが、誰かが、その傷に対して1からはじまる数を名付けました。

 


そして、2020年現在。

私の娘は小学1年生になりました。

娘は、今まさに算数で足し算を習っています。

今年は、コロナの影響もあって、授業時間も短くなっているので、家庭で宿題をみる機会も多いです。

 


数のことについて、何も知らない娘に足し算を教えるというのは予想以上に難しいものでした。

 


2+3=5のような簡単な計算も小学1年生にとって、いきなり解くのは難しいです。

 


そこで、私たちは、祖先が行ったことを繰り返します。

 


例えば、こんな問題。

「お皿にケーキが3個ありました。もう一つのお皿にはケーキは5個ありました。

ケーキは、あわせて何個になるでしょうか?」

 


祖先がみた牛の群れのように、小学生が具体的にイメージしやすいもので数を覚えるのです。

木につけた傷も進化していて、今ではブロックを使います。

 


現実では、ケーキを用意することができないので、ブロックを使うわけです。

 


こうして、5個のカタマリのブロック、3個のカタマリのブロック

あわせた数を数えると8個のブロックとなるわけです。

 


誰に言われなくても当たり前のことですよね。

でも、ここで言いたいのは、人は計算する際に、祖先が木につけた傷のように、自分が数えようとしているものの数を、何かに見立てて計算するということです。

それが今の学校教育ではブロックが使われています。

 


算数は、具体物(上でいうお皿のケーキ)を数字に置き換える勉強だと思います。

5個並んだケーキの数を数えるには「5」と書き、

3個並んだ場合は、「3」と書き、

それを足し合わせる場合には「5+3」と書くのです。

そしてその5+3の答えを考えるのがブロックというわけです。

 


さて、足し算をもっとうまく教えるにはどうしたら良いでしょうか?

実は数字とケーキの「架け橋」になるツールがあります。

 


それが百玉そろばんです。

小さい数字の足しひきを教えるのであれば、これは良い武器になります。

何が良いのでしょう?

 


焼き鳥の串のように玉が串ざしになっています。

ブロックのように散り散りにならないので足し算の時に玉を動かしやすいんですね。

例えば、さっきから何度も出ているケーキの例です。

まずは「5」。それは5個の玉を右から左に入れます。

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次に「3」。先に入れた5個の玉に重ねるように3個の玉を左に入れます。

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するとあわせて8個になるわけです。

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こうやって玉を左にやったり、右にやったりするのも感覚的で楽しいようです。

 


あとは、なんといっても、10のカタマリであります。

数字の数え方は世界共通。10進法が採用されています。

早い話が、10数えたら、次は11に繰り上がります。

 


そろばんは、10コずつのカタマリで動くので、それがイメージしやすいのです。

 


このイメージのしやすさも重要です。これが一番重要と言えるかもしれません。

 


実は3+2=5。という計算を子どもにさせます。

はじめの頃は、いちいち先ほど申し上げたようなやり方でそろばんに玉を打ち込んでいきます。

でも、練習を重ねるうちにだんだんとわざわざ打ち込まなくても、計算ができるようになっていきます。

そう実はこれは、そろばんを脳内でイメージして計算しているのです。

鍛錬を積むことで脳内で計算ができるようになる。

百玉そろばんは、数字と脳内イメージの架け橋でもあるというわけです。

 

 

 

 


そろばんをしている子は、計算が早いと言われます。

計算を脳内でイメージできるからです。

 


小さな数字の計算であれば、あまり差は付かないかもしれません。

でも、繰り上がりの計算になると、差ができてきます。

百玉そろばんを使うと、繰り上がりの計算も覚えが早い印象です。

我が娘もまだ、一年生の一学期ですが、わりとすぐの段階で試しに繰り上がりの足し算を教えてみたら、すぐに理解してくれました。

 


それも百玉そろばんでイメージしやすいからでしょう。

イメージのしやすさは、すなわち計算の速さにも関わってきます。

おそらく練習を積めば、繰り上がりの足し算も百玉そろばんなしでできるようになってくるでしょう。

 


文明は進化しています。

かつての我々の祖先が、いちいち木に傷をつけていたのを、今やそろばんという便利な武器ができています。10以上の繰り上がりや繰り下がりのある計算もそれでできるようになりました。

祖先が握っていた尖った石から、そろばんに持ち替えているわけです。

 


そろばんは、数字への架け橋です。

娘もこれで算数好きになってくれたらいいのに、と思っています。

くもんの玉そろばん120

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