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ananの「好きな男、抱かれたい男(ただし二次元に限る)」特集を買った

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an・an (アン・アン) 2014年 5/28号 [雑誌]

an・an (アン・アン) 2014年 5/28号 [雑誌]

コミックナタリー - ananでマンガ特集、読者が抱かれたい2次元男子を発表

いやー、まずこの表紙素晴らしくないですか。買いにくすぎるでしょ。午前0時を過ぎた深夜の近所のコンビニで眉毛が薄めの背の高くて愛想のいい爽やかな男性店員さんに差し出すとき恥ずかしくてびっくりしたわ。あと表紙に大きな詐欺(?)があります。後述。

リニューアルで読み物ページや執筆陣も増えて、なんというのでしょう、あいまいさも含んだ上であえてこの言葉を使うけどサブカルっぽさを盛りまくったテーマと内容を連発してきているanan。今回も、なるほどこっちに歩み寄るとこういうアプローチなのか!!と感動を覚える。「好きな男、抱かれたい男」は説明するまでもないですが、これまで三次元の芸能人(…っていう言い方変だけど)でやってきた企画です。


クソミーハーとしては当然楽しく読んだんだけど、まぁまずは見出しをご覧ください。
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好きだわーanan好きだよー。
おたくとは違った方向に地に足をつける気なんかまったくない言葉のセンス好きだよ。


中身は新旧問わずで懐かしいなーて思う漫画の方が若干多いくらい。いきなり「流川楓(スラムダンク)」登場で、い、いくらなんでも高校生キャラに“抱かれたい”ってことは…!?と思ったら「好きな男」部門で安心しました。安心……?うん。はい。

いろいろ突っ込みどころはあるんだけど、「年下男子」特集は全然予想の範囲内ですが「小学生男子にキュンキュン」てコーナーの破壊力がすごい。そういう切り方できるんだ。していいんだ。とか笑っておいて、和久寺風茉くん(ディアマイン/高尾滋)が出ていて、わたしも軽率に好きだから何も言えなかったです。「初恋モンスター」からの1コマ、「で…俺小学生だけどどうする?」ってすごいセリフを言い放つ身長173センチの超イケメン5年生・高橋奏くん気になりすぎて読みたくなった。何これ。単行本の表紙が雄弁ですね。

初恋モンスター(1) (KCx ARIA)

初恋モンスター(1) (KCx ARIA)


「胸を焦がした彼を教えます♡心の恋人世代別アンケート」の20代の結果、1位がモンキー・D・ルフィで「!?」ってなった。“異性として恋してしまった男性キャラ”の1位で彼が来ます!?!?(ディスってるわけじゃなくて!!!)2位は風早翔太(君に届け)、3位は坂田銀時(銀魂)でこの並びもなかなか興味深いです。


個人的に一番好きだったのは「報われないから愛してあげたい。“二番手男子”を知ってください」。何がすごいって、とにかく推薦人の俳優・阿久津愼太郎くんのコメントがいちいちアツすぎる。「二番手男子界の神!」って真っ先にあげるのが安藤拓海くん(ストロボ・エッジ)て!恐ろしい子!!阿久津くんのことがめっちゃ気になるよ!!!95年生まれとか全然年下ですよ!残りも丸井侑輝(360°マテリアル)、竹村海(好きっていいなよ。)、朝尾侑(きょうは会社休みます。)、和泉千隼(花にけだもの)――でガチなラインナップ。

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「主人公の仁菜子に対する安堂くんの心の変化、ツラい心情も上手に描かれていて、二番手キャラのパイオニアともいうべき存在です」「チャラかった男が恋してマジに変わる瞬間がいい!」「純粋さが魅力の二番手キャラにはないキレ者ぶりが光るのが朝尾さん」「和泉くんは他の漫画なら一番手で登場しそうなクールな黒髪のイケメンなんですが、実はすごく不器用なタイプ」などなど、要領を得ててセンスと愛のあるコメント群、読んでて楽しかった。

こういうの、男でも読める少女漫画!!みたいな切り口だともっと押し付けがましくて嫌な感じになると思うんだけど、ナチュラルにときめいてるのでこっちまでにやにやしてしまう。二番手男子、いいよね。まぁもっとストレートな言葉でいうと当て馬っていうんですけど……一気に報われなさが増すな…。


ところで表紙の真ん中下に今をときめくリヴァイ兵長が載ってるんですけど、彼この特集には出てきません!!びっくりした!でもなんで表紙にいるのかっていうと「進撃の巨人」と「大奥」の魅力を今から追いつく人のために改めて紹介するよ!っていう別特集があるからなんですが、これはどう見ても誤解するでしょうが!

……でもよく考えると、2013年我が国でトップクラスに淑女の皆さんの愛と投資を集めたであろうリヴァイ兵長はanan読者の「好きな男」に入らないのかしら。構成の組み方として入れられなかったんだとしても、anan読者アンケートではそんなに大きな票を集めなかったんだとしてもおもしろいなーと思いました(出版社的な理由とかもありえるんでしょうか)。


あとねー、巻末で突然テニミュ登場でキャストインタビューがあるんだけど、その次のページが読者アンケートの結果を紹介する「お題:節約生活」なのに笑ってしまった。節約? ここで節約を説いちゃう? お金を払いにお伺いする男の子たちのお話の横で? anan編集部さまからのありがたいお言葉でした~~。


さらに脱線した話をすると少女コミックスの装丁多くやってる川谷デザインのインタビューが載ってて面白く読んだ。少女漫画のデザイン、自分が中学生だった頃とかとぜんぜん違う、ジャケ買いしたくなるかわいさのものすごく多い。コミックスのテンプレの縛りが薄くなっていて見ていて楽しい。
【装丁】 川谷デザイン 良いコミック
大好きな「良いコミック」さんでずらずらっとまとめて紹介されてる。あー見てるだけで幸せになるね!「ひるなかの流星」なんて、タイトルとこの装丁だけで不戦勝って感じがします。大好き。

ひるなかの流星 1 (マーガレットコミックス)

ひるなかの流星 1 (マーガレットコミックス)

月間MdNの特集「少女漫画のデザイン」だった号があるんだけど積んでてまだ読んでない……。3月号なので本屋さんではもう置いてないけどKindleで買える。

少女漫画、結構好きなんだけどあんまり開拓できてないしもっと知りたい。二次創作が盛んな作品とか青年誌に載ってる社会派問題作とかとかはなんだかんだ新しいもの読みたいもの知りたいものの名前聞くけど、少女漫画ってそういうチャネルが比較的少ない感じがある。外からあんまりガンガン情報が入ってこない。

なんでだろう。二次創作がほとんどないっていうのは大きいのかもしれない。ファンアートがあると盛り上がりが見えるもの。うーん、でもそんなことないかも。商業BL好きなみなさんの横のつながりっていうかそれぞれのソムリエっぷりというかいいもの好きなもの共有する姿勢、尊敬するし羨ましいしかっこいいって思うもんなー。


特にまとまらず終わりますけど、最近はKindleでガツガツ買ってる(大人最高だ)。生活を潤すと同時に破滅させてる側面があることにはそろそろ気づいてる。


漫画欲が高まってきたので今回のananにも載ってた「逃げるは恥だが役に立つ」を買った。

大学院出たのに就職できなくて派遣社員やってたけど失業した25歳の女性が父親の知り合いの36歳の男性の家で家政婦ってことで「就職先として」契約結婚する話。って聞くとめんどくさそうだけど、重くもないし茶化してもなくて感じがよかった。最初は正直穿った気持ちで読んでたけど後半からいろいろ愛しくなってくる。続きも読むぞ。


anan、斜に構えながら若干バカにしながら、つ、釣られないぞ!って思いながら、それでも結構いつだっておいしくいただけてしまう。定期購読して毎回何か書きたい。ってこれずいぶん前から言ってる。女性誌大好き!