-Groupwareを考察し、WEBブラウザに距離を持ってみるテスト

SIOS勤務の新生活2週間をすぎて思う事は、Groupwareをつくらないとアカン、っちゅうことです。私は今、3つのカレンダーシステムを使用中。Gluegentのサイボウズ4とSIOSのサイボウズガルーン、iPhone-iCalで使うMobileMe。この中で私が最重要なのはMobileMeです。iPhoneで見れるので外出先などでも一番手軽に使えるためコレが中核。でもMobileMeのカレンダーを周囲と共有するのは難しく(方法はあるだろうけど、他の200人に強いることはできない)、ガルーンと相互に手動同期しています。これが結構時間も手間もかかるし、漏れも生じる。Gluegentのほうはもう同期の努力を諦めちゃってます。CalDAVベースでiPhoneにもPushできて、普段はEclipse RCPベースのクライアント(on Windows/Mac/Linux)でYukaraやIrenkaと連動っていうの。そこまでではなくても誰かがガルーンのiPhoneクライアントを作ってくれればいいんだけど、というか、APIが公開されてるなら作ってもいいんだけどねぇ。あとiCalみたいにnot WEBブラウザのクライアントね。。。と五月雨にいい加減に欲求膨らませてると、一つの結論に行き着きます。WEBブラウザに距離をもってみてもよくないか?と。ごめん、Groupwareは振りで、これが言いたかった。
私はもう特定少数で使うアプリはWEBでやらないほうがいいと思っています。まず、Java-WEBが出て来てから10年経ってもなお、WEBブラウザソリューションって難しいものなのだと思わざるを得ません。いやー俺様には簡単だよw、でも世の中では少なくない人々が、本質的にステートレスなHTTPという環境下では、まともな業務システムひとつ組めないみたい。いまこの瞬間にも日本のどこかで炎上しているでしょう、きっと。さらには、パラダイムシフトはいろいろな形でこれから続々とおこるとおもうけど、10年前にDelphiのC/Sで出来ていたユーザー・エクスペリエンスがWEBではAjaxが日々発達していてもまだ同水準では出来ていないと思うし、生産性では相当厳しいと思う現状、無理にWEBブラウザ一辺倒で押すのはやや無策かなと反省するところです(私なんて、まさにこの10年、JavaでWEBです!って言い続けてましたからね。無策の元凶です)。業務アプリもとにかくWEB!という潮流の原因であった、アプリケーションのデプロイ問題についてもWeb StartやClick Onceなど一定の回答がもはや用意されているし、WEBブラウザで無理に行くのやめようぜ、って。加えて、ネットワーク常時接続環境というのは容易かつ安価に手に入る一方、勤務形態や職務が変わると突然貴重リソースだったりします。フィールドワークを主にする人々や私のような自分の席を温めることの少ない者にはWEBベースだと仕事にならなかったりする場合もある。まとめると、1)アホには開発が難しい、2)エクスペリエンスが貧弱、3)イマドキでもネットワークが貴重リソースな場合もある、ということからWEBブラウザに距離を持ってみたらよいかもという。
実際、Gluegentでは最近の一年でWEBブラウザがクライアントとなる案件は減っています。Windows上でC#+WPF、WidowsMobileやiPhoneといったスマートフォンでのネイティブ開発、Eclipse RCPでのYukaraほか一連のR&Dおよび受託開発などなど。WEBブラウザでやるのは不特定多数向けのソリューションだけでいいよ、もう。実際にそういうB2C案件は上記のような疑問を一片たりとも持たずにWEBブラウザベースでやっています。サーバーはいまのところ全部Javaですけど、これも来るクラウド時代に、いつかはパラダイムシフトしそう。


と、言ってみるテスト。HTML5やGoogle Gearsみたいなのが全部解決してくれるなら、それに超したことはない。