JaSST Online Clover に参加しました。
今回のテーマは「アウトプット(技術の発信)」でした。講演者の御三方(あきやまさん、カズさん、まつさん)は、特に好んで読んでいるブログの発信者で、このような機会がなければ知り得ない「アウトプットの舞台裏」を垣間見ることができました。たいへん貴重なお話をありがとうございました。OST(Open Space Technology)も含めてですが、自分自身のアウトプット活動やそのスタンス、モチベーションなど、普段あまり意識していないことを考える時間にもなりました。
この記事は『私がブログを書くときに大切にしている"たった1つ"のこと』を書きます。そう、あきやまさんのLTのオマージュです。
私がブログを書くときに大切にしている"たった1つ"のこと
私が大切にしていることは「読者はだれか」です。読者と言っても世の中のプログラマーとかテスターとかスクラムマスターとか不特定多数のだれかではなく、具体的な「だれか」を思い浮かべて書いてます。
たとえば、前回のJaSST Online Bergamot に参加したときの記事の読者は
- シンポジウムに参加した人たち(実行委員を含む)
- 事例セッション『役割分担して行うペアテスト』の講演者:よしたけさん、saeさん
です。
今回シンポジウムに参加して、みなさんのお悩み(なかなかアウトプットできない…など)を聞いて思ったのは「私はひとつひとつの記事に対する想定読者がものすごく狭いから、そんなに苦労しないのかな?」ということでした。仮に QA(品質保証)に関わる人たちに対して何か書こうとしたら「うーむ」となりそうです。
具体的な「だれか」に向けて書くとフィードバックをもらいやすいのも良いところかもしれません。FavやRT(読んだよー)してもらえたら、もうそれだけで満足です。さらにメンションやダイレクトメッセージをいただいたら「私のためだけに人生の数分間を使ってくれた…(尊い)」の気持ち。本当に嬉しいです。
想定読者以外の方に読んでもらえるのも、もちろん嬉しいのですが、想定読者が狭すぎの弊害もあります。たとえば、今回のタイトルを見て「どんなシンポジウムだったのか知りたいなー」と思って開いてしまうと、なにもわかりません。ごめんなさい。#JaSSTOnline でツイート検索すると、参加ブログがたくさんアウトプットされていますので、読んでみてくださいね。
そうそう「読者はだれか」は「じぶん」のときもあります。*1
おまけ1: 書籍『数学文章作法』
参加中に、ふと、あたまに浮かんだのが『数学文章作法』です。正確で読みやすい文章を書く心がけの原則とは「読者のことを考える」であり、その原則を具現化したものが本書です。とても丁寧にわかりやすく解説してあり「読者のことを考える」とは、こういうことなのか!と感動するほどです。
なお、私が大切にしている「読者はだれか」は「読者のことを考える」と言葉は似ていますが、ここに書かれているのとは、まったくの別物です(二冊とも読んだのに身についていないのであった)。
おまけ2:「うまくいったらどうなるの?」
わたしたちのチームでよく使うフレーズに「うまくいったらどうなるの?」があります。私が今回のシンポジウムの主催者ならまちがいなく「多くの参加ブログがアウトプットされる」と定義づけるでしょう。結果は見てのとおりですね。素晴らしいです!
*1:CAT GETTING OUT OF A BAG 読者のみなさま、このブログを読むために貴重なお時間を使っていただき、ありがとうございます。2021.08.04 現在 120名の方に読者登録してもらっています。正確には119名かな。1名は自分なので(自分で自分のブログの読者になれるのかを試したことがあって、そのままになっている)。読者登録してもらったときのリアクション(うれしい!とか)をどうやればいいのかわからなくてなにもしてないのですが、私の書く文章や内容に興味を持っていただけたのかな?と、とてもうれしい気持ちでいます。ありがとうございます。