南河内バスファンblog

ただの路線バスマニアです

南河内地域、自動運転バスの進捗状況【路線バス/自動運転バス】

金剛バス廃止後、大阪府では新モビリティ導入検討協議会を設置し南河内地域での自動運転バス導入へ向け準備が進んでいます。

www.pref.osaka.lg.jp

 

なお、2025年3月29日には太子町及び河南町内で自動運転バスの体験試乗会(両町民かつ子育て世代対象で募集・抽選)が行われる予定となっており、同時開催で桜まつりなども行われます。

www.pref.osaka.lg.jp

かなん桜まつり~桜と笑顔の花ひらけ~25年3/29(土)開催

http://www.osaka-michinoeki-kanan.jp/oshirase/374.html

 

さて、このイベントが今年度の自動運転バスに関する事業最終日となります。協議会のしりょうによるとイベント前に二週間程度、自動運転に係る機器類の調整を行うため走行試験が行われると記載がありました。会議録等によると毎日走るわけではなく期間中に数日間、各ルート1~2往復程度を走行し車両の調整、3Dマップ作製、区画整理などを行うとのことです。

 

運よく拝めたらと思い時を待っているとX(旧Twitter)のフォロワー様から3月中旬に目撃情報が寄せられたため、運試しも兼ねて現地へ行ってみると...

富田林市内の府の施設

準備中の自動運転バス、EVモーターズ・ジャパン製(F8series4-Mini Bus)が止まっていました。なお、準備が整い次第出発するとのことで府の敷地内及び出発シーンを撮影しました。※許可を得て撮影

走行試験へ出発

取材日は南部ルートを先に走るようでしたので河南町内へ先回りし、寺田地区やスーパーセンターオークワ付近で走行する姿を見届けました。

河南町内にて

2025年度はOsaka Metro保有/大阪シティバス管理が万博で使用するため、3月29日のイベントが終わると閉幕後まで南河内へはやってきません。

そして2026年度から2028年度にかけて有償で実証運行を行いますので、その時は誰でも運賃を支払えば乗車できますので待ち遠しいものです。

ちなみに走行試験の実施日や時刻などは非公開となっていますのでご注意ください。ただ、運行経路だけは既に公表済みの北部ルート(上ノ太子駅前~聖和台~太子町役場前~近つ飛鳥博物館前間)と南部ルート(富田林駅前~寺田~千早赤阪村役場間)となっていますので協議会の資料を参考にしていただければと思います。そして、協議会の資料や会議録(ライブ配信・アーカイブ配信有り※一部非公開)も参考にすれば運行期間のヒントを得ることが出来るかもしれません。

 

南海バス、電気バスがデビュー【路線バス/南海バス】

万博まで試運転や教習で出てこないであろうと思い込んでいた南海バスの電気バス。

2025年3月9日に「0系統堺シャトル」でデビューしました。

 

以前、BYDジャパン製電気バスのお話を書きましたが、その後、いすゞの電気バスも納車されています。

←いすゞエルガEV(ZAC-LV828L1)          BYDジャパンK8 2.0→

デビュー初日はBYD製及びいすゞ製ともに1台(堺2502と堺2505)ずつが運行しました。

慌てて車で急行しましたが、エルガEVは撮影した便で一旦入庫、夕方までお休みでしたので乗れませんでした。

 

南海バスは大阪府の万博を契機とした脱炭素事業の補助金交付を受け導入した6台は、大阪・関西万博開催期間中、JRゆめ咲線の桜島駅発着のシャトルバスで使用されます。万博シャトルバスについて、バス業界向け専門誌「バスラマインターナショナル」208号(2025年2月発売)で事業者や台数など詳細が記事化されています。

 

ちなみに、いすゞエルガEVは大阪シティバスが真っ先に導入しましたが万博までは動かさないようです。南海バスと阪急バスはほぼ同時期に納車されましたが、関西では南海バスがいすゞエルガEVのデビュー第1号となりました。

 

 

大阪シティバス、組織改正【路線バス/大阪シティバス】

Osaka Metroグループの大阪シティバスが2025年3月1日付で組織図を改正し、港区福崎にある旧大阪市営バス港営業所跡地を活用した研修施設「港トレーニングセンター」と同地と思われる「港営業所」を開設しました。また、大阪・関西万博関連では「万博輸送指令センター」が設置され、傘下に「万博輸送指令」と「万博駐機場営業所」が設けられました。なお、万博駐機営業所は電気バスの充電設備が設置予定の舞洲万博P&R内もしくは万博会場内に設置されたものと思われます。

 

大阪シティバス組織図 公式ホームページより引用

https://citybus-osaka.co.jp/wprs/wp-content/uploads/2025/02/20250301.pdf

 

2025年2月28日現在の港トレーニングセンター(OMタクシー港営業所併設)の様子です。西エリア及び港エリアのオンデマンドバス拠点のほか、大阪シティバスの研修施設でもありこの日も数多くの電気バスが「教習車」表示で30台ほど出庫していきました。

最新のEVオンデマンドバス

気がつけばいすゞエルガEVも20数台規模で一気に導入の模様

なお、2019年には大阪シティバス1周年記念のイベントも行われ、抽選で当選した方のみの参加でしたので平和でした。

第1回大阪シティバスお客様感謝祭(2回目以降は無し)

なお、大阪・関西万博のシャトルバスについての詳細は、ぽると出版発行の「バスラマインターナショナル Vol.208(2025年2月27日発売)」に載っています。この雑誌はバス業界向けの内容であり、いわゆるファン的な雑誌とは異なりますのでご注意ください。

南海バス、和泉市内で一部路線が廃止へ【路線バス/廃止問題】

南海バスは2025年2月17日に和泉市内の一部路線廃止について発表しました。

www.nankaibus.jp

 

予てより行われていた和泉市公共交通利用活性化プロジェクト委員会において11月開催の第3回委員会で具体的な案も出され異議なしで進行し、当初の予定より少し遅れましたが南海バスが発表しました。

現行の南海バス路線            4月1日以降の同社路線
南海バス公式路線図より引用・加工

和泉市の委員会資料等によると4月1日からは朝夕ラッシュ時は和泉中央駅~父鬼・槇尾山口間では中型路線バスを運行。和泉中央~春木川間は和泉市コミュニティバス「めぐ~る」の小型バスを活用し運行予定です。

それ以外の時間は既存路線バスと乗換となりますが、デマンド型(要予約)運行の「チョイソコいずみ」を和泉青葉台・納花~父鬼間の父鬼ルートで代替となります。

一方、松尾寺・春木川は和泉中央駅発着の路線維持運行バス(ハイエース予定)が和泉市により運行します。

いずれも「案」の段階ですが朝夕運行の中型バスと時間帯が被らないようデマンド型も含め一体となり運行する計画となっています。

www.city.osaka-izumi.lg.jp

なお、河内長野駅と光明池駅を結ぶ河内長野営業所担当の天野山線和泉市内区間(光明池駅~天野山間)の廃止は免れたようです。この路線は国の補助金(地域幹線系統)を受けていますし、あの路線が無くなると南河内と和泉を横切る貴重な公共交通が無くなりますので今後の動向に注視していきます。

 

南海バス・南海ウイングバス非公式車両一覧【路線バス/車両一覧】

めんどくさいことをしてしまいました

 

docs.google.com

 

もう一つ

こちらは正確性もありません笑

docs.google.com

 

南海バスや和歌山バス那賀、近鉄バスなど新車祭りでしたが、その話題は気が向いた時にでも汗

 

ついに南海バスも大型電気バス導入へ!【路線バス/南海バス】

シレっと納車されました。

 

情報提供はこちらの主様です。いつもありがとうございます!

southerncross677nankai.hatenablog.com

 

この度、南海バスは大阪府が公募した「令和6年度 万博を契機としたバス事業者への脱多楚歌促進事業」の補助金交付が決定し、電気バス(EV/EVバス)を6台導入します。そのうち3台が2025年1月末に納車されました。配置は堺営業所となります。

専用カラー?をまとった真新しい電気バス
2025.1.30 南海バス 堺営業所にて
※ネット掲載可否確認済み、敷地外公道より撮影

【補助金】万博を契機としたバス事業者の脱炭素化促進事業について/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]

※令和4年度から行っていた府の事業です

 

電気バス自体は泉北営業所に在籍していますが、大阪狭山市コミュニティバス専用として市が購入した小型電気バス(BYD製 J6 v1.0)を運行管理を受託しているもので、実質的には今回が同社初導入となります。

 

今のところ南海バスから公式アナウンスはありませんが、補助金交付の絶対条件として「万博を車体ラッピング等でPRすること」と「開催期間中はシャトルバスへ充当すること」です。そのため、開幕が迫っていることから堺営業所の路線ではなく万博のシャトルバスでデビューするのではないかと予想しています。

今のところ出入口表記が前のり・中おり仕様となっている

ちなみに、出入口表記が前扉が入口、中扉が出口となっているため、もしかしたら万博閉幕後は「堺シャトル」で運用し、余剰となったハイブリッド車を一般路線へ回すのではないかと予想しています。

 

スカイブルーを基調としたカラーで、ドア側後方寄りと運転席側前寄りにはグリーンで南海バスの「N」をかたどったような模様が描かれています。

リアデザイン及び運転席側側面

 

そう、実は地球をイメージした柄になっているところはお気づきでしょうか?

 

この後、車庫内で並べ替えて電気が落とされました。

堺シャトルのハイブリッドバスと顔を合わせた電気バス

~基本情報~

南海バス 堺営業所所属

BYDジャパン K8 2.0(ケーエイト2.0) 大型電気バス

型式不明(メーカー型式:B10A01) 2025年式

車番① 堺2501 堺230あ2501

車番② 堺2502 堺230あ2502

車番③ 堺2503 堺230あ2503

 

Osaka Metro EVオンデマンドバスデビュー【オンデマンドバス/Osaka Metro(大阪メトロ)】

Osaka Metroは2025年1月27日(月)より、新たに中之島など主に西区内を対象とした西エリアと天保山、朝潮橋など港区を対象とした港エリアでオンデマンドバスの運行を開始しました。

subway.osakametro.co.jp

両エリアの直通(エリア跨り)は出来ないものの、弁天町モビリティハブ(弁天町駅付近)など双方のオンデマンドバスが通過する乗降箇所があり予約さえすれば乗り換えも可能ですが、それぞれに運賃(おとな400円/小児半額)がかかりますから距離によってはタクシーより高くなります。

 

なお、先日運行を開始した森之宮エリア同様、2025年10月31日までの期間限定運行となり、運行目的として万博開催時に日ごろから混んでいる地下鉄中央線が更なる混雑が予想され、沿線住民等の足を補完することが目的です。

 

ちなみに最も長距離となるのは西エリアで肥後橋40~モビリティハブ弁天町間、港エリアではドーム前千代崎40~海岸通一丁目南間です。エリア内は均一運賃ですからその特性を有効活用するのも一つの手です。

 

また、オンデマンドバスや予約制のバスで、路線バスのように時刻表や決まったルートは存在しません。予約した距離をAIが選んだ最短経路で走行しますが、乗合バスであるため途中で乗降が発生する場合もあるのでご留意ください。

 

電話予約は非常に繋がりにくい状態で、エリア選択後は場合により長時間待たされます。ナビダイヤルのため待っている間も通話料が発生しますので、eMETROアプリ、LINE公式アカウント、インターネット予約をご利用をお勧めします。なお、eMETROアプリに限りクレジットカードでの事前精算が可能です。また現金支払い時、おつりは出ませんのであらかじめ小銭をご用意ください。車内両替は限りがあります。

maas.osakametro.co.jp

 

そして今回、注目すべきポイントはEVオンデマンドバスが同日よりデビューしました!!

EVモーターズ・ジャパン E1乗合バス/OMタクシー港営業所所属

車両データ

EVモーターズ・ジャパン E1乗合バス

型式不明(車検証上/メーカープレス資料等含む) 2024年式

車番 04-7103(アプリ上は103) なにわ330あ7103

備考 取材時は101号車として運行

 

製造は海外なものの北九州市にあるEVモーターズ・ジャパン(以下、EVM-Jと表記)製のE1という物流車をベースにエアサス・乗合化した小型電気バスで、いわゆる旧普通免許(8t限定中型免許等/現在は中型免許)で運転が可能となっています(もちろん要二種)ので、ある程度までの年齢層のタクシードライバーであればオンデマンドバスドライバーにもなれますね。

prtimes.jp

 

メーカー発表は定員10名(運転士1名含む/助手席あり)となっていますが、Osaka MetroのEVオンデマンドバスは定員9名(運転士1名、車椅子1名、後部座席7名/助手席無し)となっており、車椅子スペースに路線バスと同様の跳ね上げ式シートがありますが、EVオンデマンドバスでは車椅子専用としています。

車内前方運転席真後ろが車椅子専用          車内後方はバスそのもの      
※車内撮影は運転士の許可を得て指示に従い撮影しています

早速ですがモビリティハブ弁天町で呼び出し乗車しました。

なお、約20分後の発車予定でしたので、港営業所から出庫してきたものと思われます。

eMETROアプリでしたら接近するとバスの位置情報を見ることが可能です。

旧弁天町バスターミナルのところにあるモビリティハブ弁天町乗降所

予約時に降車箇所を八幡屋一丁目東としました。

eMETROアプリ予約画面のスクショ※一部加工

途中乗降も無かったため下記の通り最短ルートでの運行です。
国道172号線をスイスイ最高速度で走りましたので、EVのモーター音が楽しめました!

座席はEVM-Jの大型路線バスとほぼ同じ仕様でしたがエアサス仕様ですので乗り心地は快適でした。

Googleマップより経路検索参照

約15分ほどで八幡屋一丁目東に到着。

目的地をここに設定したのは地下鉄朝潮橋駅に近く、またGoogleマップで見たところ庶民的な風景の一方通行道路でもあり、初日からそこへEVオンデマンドバスが走れば注目を浴び宣伝効果にもなるであろうと勝手に思い込んで決めました。

八幡屋一丁目をゆくEVオンデマンドバスに通行人誰もが不思議そうに見ていました

目論見通り下車した私まで注目されました(笑)

バスはこのあと八幡屋商店街方面へ進み右折後、みなと通を経て中央大通を東へ走り去りました。

 

おとな1回400円とバスとしては割高ですし、同社オンデマンドバスの生野・平野エリアが210円、キタ・福島エリアが300円ですので高めの設定ですが、西・港エリアは前述の通り横長で比較的ロングランが可能ですから妥当な運賃と思います。

 

余談

朝潮橋駅で数年ぶりに鉄道を撮りましたが、ズームレンズを持参していないため苦戦汗

朝潮橋にて

※発行するぽると出版の業界向けイベント「バステクin首都圏」で展示されたEVM-JのE1も軽く載っています

 

[rakuten:surugaya-a-too:276878405:detail]