2018年5月4日に、mikutterのコンシューマキーがsuspendされました。 公開されているすべてのmikutterで、Twitterを利用できなくなりました 。この記事ではその経緯やmikutterの今後、Twitterを使っているmikutterユーザが取れる対応を案内します。
説明
apps.twitter.comにて確認したところ、mikutterのコンシューマキーがsuspendされていました。一時的なサーバトラブルではなく、Twitterがmikutterのコンシューマキーのアクセス権を取り下げたと思われます。
これによって、 すべてのユーザがmikutterでTwitterを利用できなくなっています 。
mikutterの今後の対応
コンシューマキーの復活について
今後、このことについて何か行動を起こすつもりはありません。したがって、時間が経っても解決される問題ではないと考えてください。
mikutterの今後
mikutterはTwitterクライアントとして成長してきましたが、マイクロブログクライアントをその起源として持ち、mikutter 3.6ではTwitter以外のマイクロブログ・SNS・メッセージングサービスに対応する枠組みを提供しはじめました。
したがって、いくらかのmikutterを応援してくれている人たちから聞こえてくる「mikutterは死んでしまった」という認識は正しくなく、今後も開発を続けていくつもりです(というか、特に支障があるわけでもないので、気にしていないと言ったほうが正確ですが)。
Twitterプラグインの今後
ユーザとしてTwitterには代えがたい価値があると考える人が多いことは理解しています。久しぶりにTwitterを開いて『mikutter』でツイート検索したところ、多くの人が今回のことについてツイートしているのを見つけることができました。
Twitterはあなたからmikutterを取り上げました。私はTwitterがあなたにやったようなことをmikutterにさせたくはありません。 7日にリリースするmikutter 3.7では、Twitterプラグインを引き続きバンドルし、メンテナンスを続けます 。3.8以降のTwitterの扱いは未定ですが、もし需要がなくなっても、Twitterプラグインをサードパーティプラグインにして、引き続き利用したいユーザにはTwitterプラグインをインストールしてもらって使い続けられるようにします。mikutterの歴史を見ても、一時的なバグや外的要因を除いて、過去にできていたことがアップデートによって出来なくなったことはありません。
mikutterでTwitterを使い続けるには
今回のようなことがあった場合のために、以下の記事に手順を書いています。この方法は現在でも有効なので、この手順で復旧してください。
コンシューマキーの取得については2点補足があります。まずコンシューマキーの取得方法についてです。現在は非常にわかりづらいものになっていますが、検索すれば日本語で取得方法を解説してくれている記事などもあるので、最新の情報についてはそのようなページを探してください。
また、「複数のコンシューマキーを保有していたら全てのキーがsuspendされてしまった」、という有名な事例があります。コンシューマキーを取得したことによって既存のコンシューマキーやアカウントに何かあってもmikutterのせいにする人はいないと思いますが、気をつけてください。
ヒントとして、コンシューマキーを取得したアカウントと、そのキーを利用するアカウントは別々にしても構わないということをお伝えしておきます。捨てアカウントでコンシューマキーを取得して、メインのアカウントで使うといった方法でリスクを減らすことができるかもしれません。ちょうど、toshi_aで取ったコンシューマキーを、今までみなさんが使っていたのと同じことです。
再配布している人へ
mikutterは様々な方法で再配布されていて、私もその全容を把握しきれていません。たとえばLinuxディストリビューションのパッケージなんかがそれです。詳細は該当する人には釈迦に説法なので省きますが、今回のことはかなりまずいです。
このような場合にも、再配布する人が独自にコンシューマキーを用意して配布することができます。突飛な方法だと思うかもしれませんが、私だって自分のアカウントで取ったmikutterのコンシューマキーを8年間配布していました。
しつこいようですが、そのような場合にも普段使っているTwitterアカウントとは別のアカウントでコンシューマキーを取得するという選択肢もあるということを書いておきます。私が自分のアカウントが凍結されたとき、真っ先に心配したのはmikutterのコンシューマキーでした。
余分な話
mikutterという名前
信じがたいことかもしれませんが、Twitterはかつて、サードパーティ開発者を積極的に応援していた時期がありました。mikutterは(その時代の)Twitterを尊敬し、深い共感をおぼえ、その名前を取ってmikutterと名乗り始めました。
現在のTwitterは、サードパーティ開発者を応援していませんね。Twitterには二種類あるのです:
mikutterのtterは、過去のTwitterからとったもので、現在のTwitterのそれではありません。
これは名前だけの問題ではありません。当時を知るサードパーティ開発者が去った今、在りし日のTwitterの偉大な思想を生きたまま封じ込めているのは、mikutterだけなのです。