指導医 今日、当院通院中のMさんが、長い間迷っていたカテーテルアブレーションを「受けたい」と申し出られましたね。Mさんが、何をどう迷っていたのかを考えることで、カテーテルアブレーションという治療法全体をレビューしてみましょう。まずは、Mさんの現病歴です。
60歳男性。
1年前から心房細動の発作を自覚。数分から長いときで数時間持続する。仕事(デスクワーク)を中断するほどではないが、発作が起きると脳塞栓を発症するのではないかという不安感が強い。以前からカテーテルアブレーションという治療法については主治医から聞いていたが、再発率や合併症のことを考えて躊躇していた。本日、カテーテルアブレーションを受けたいとの希望があった。
フレカイニド200mg/日、ビソプロロール2.5mg/日を内服中。