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著者に聞く◎香坂 俊氏(慶應大病院循環器内科特任講師)
実臨床で役立つ所見に照準
心電図の読み方を易しく解説

もしも心電図が小学校の必修科目だったら
香坂俊著3200円(税別)
医学書院
ISBN978-4-260-01711-4
A5判、192ページ
2013年3月発行

─発行から半年で早くも4刷です。
 本書は、週刊医学界新聞に連載していた「循環器で必要なことはすべて心電図で学んだ」を基にしています。私は循環器医ですが、心電図は読影に多くの努力を必要とする割に、あまり役に立たないのでは?と少々懐疑的でした。そこで、細かい部分まで全て網羅するのではなく、実臨床で自分が心電図を役立てている所見に的を絞って書くことにしました。

 また、本書を広く受け入れていただくことができたのは、タイトルが特徴的だったことも理由の一つだと思っています。出版社の度量には敬意を払います。

─小学校の授業科目になぞらえて紹介するというのはユニークですね。
 書籍化の際、とっつきにくさを解消するために章立てを小学校の授業科目になぞらえてみることにしました。

 私が実臨床で特に心電図を役立てている所見というのは、ST上昇、不整脈、心静止です。そのため、これらの話題は重点的に紹介しています。

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