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自宅での看取りをあまり啓蒙しないでほしい

2015/07/24
尾藤誠司(東京医療センター)

 先日父親が他界しました。もともと体が弱かったのですが、2年前に腰を痛めてからベッド上の生活が多くなり、食事も十分にとることができなくなってきていました。何度も誤嚥を起こしていたのですが、2カ月前に本格的な肺炎を起こし病院に入院しました。その後はいわゆるフレイル(脆弱)の状態となり、まあまあ安らかに息を引き取りました。

著者プロフィール

尾藤誠司氏(東京医療センター臨床研修科医長)●びとうせいじ氏。1990年岐阜大卒。国立長崎中央病院、UCLAなどを経て、2008年より現職。「もはやヒポクラテスではいられない 21世紀 新医師宣言プロジェクト」の中心メンバー。

連載の紹介

尾藤誠司の「ヒポクラテスによろしく」
医師のあり方を神に誓った「ヒポクラテスの誓い」。紀元前から今でも大切な規範として受け継がれていますが、現代日本の医療者にはそぐわない部分も多々あります。尾藤氏が、医師と患者の新しい関係、次代の医師像などについて提言します。

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