おまけ第2回

　米国内科学会（ACP）が4月19日、妊婦を除く成人2型糖尿病患者に対する薬物療法ガイドライン（以下GL）「Newer Pharmacologic Treatments in Adults With Type 2 Diabetes」を公開しました。ACPが発行する「Annals of Internal Medicine」で全文を読むことが可能です。前回版が2017年公開でしたか…

書籍化記念Special鼎談◎岩岡秀明×大西由希子×南郷栄秀

『プライマリ・ケア医のための新・糖尿病診療』発売中

　2024年1月に発売した書籍『プライマリ・ケア医のための新・糖尿病診療』。ご好評につき、増刷する運びとなりました。本書は、連載「岩岡秀明の『糖尿病診療のここが知りたい！』リターンズ」を書籍化したもので、日経メディカル Onlineに掲載した全20回に加え、書き下ろしも多数収録しています。…

おまけ第1回

上乗せ3剤目の候補がSU薬からGLP-1受容体作動薬に変更

　一般診療所・クリニック向けの「糖尿病標準診療マニュアル2024」（一般社団法人日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会）が2024年4月1日に、公開されました。日本人の患者背景を考慮しつつ、エビデンスに基づいて作成された診療マニュアルで、2010年から2016年まで国立国際医療研究センター…

書籍化記念Special対談◎岩岡秀明×佐々木淳

『プライマリ・ケア医のための新・糖尿病診療』発売中

　2023年1月に連載を開始した「岩岡秀明の『糖尿病診療のここが知りたい！』リターンズ」。皆さまにご愛読いただき、この度、書籍『プライマリ・ケア医のための新・糖尿病診療』として発売する運びとなりました。日経メディカル Onlineに掲載した全20回に加え、書き下ろしも多数収録しています。　…

第20回

　今年1月に始まった本連載も第20回、いよいよ最終回です。10カ月間ご愛読いただきどうもありがとうございました。本連載は日経メディカル Onlineに掲載した全20回に加え、新たな項、そして特別鼎談・対談を収録して、来年1月に書籍化する予定です。皆さま、どうぞご期待ください！　これまで3回に…

第19回

　糖尿病の慢性合併症として、前回と前々回にご紹介した「しめじ」と「えのき」は以前から有名ですが、最近は「こがに」と「かきは」も加わっています。今回は「こがに」を解説していきます。「こ」の骨粗鬆症、「が」の癌、「に」の認知症は、患者の高齢化と共に増加してくる合併症です。POINT1. 2…

第18回

　糖尿病の慢性合併症のうち、前回は細小血管合併症である「しめじ」を解説しました（第17回：糖尿病の三大合併症「しめじ」を押さえましょう）。今回は大血管合併症の「えのき」についてです。太い血管が障害され生じる、足の壊疽（下肢閉塞性動脈硬化症［ASO］）、脳血管障害、虚血性心疾患の頭文…

第17回

　糖尿病を治療するのは、合併症の発症・進展を防ぐためです。そのため、血糖や体重だけでなく、血圧や脂質の管理が重要になると、前回までにお伝えしました。では、糖尿病の合併症とは具体的にどのようなものがあるのでしょうか？ これから4回にわたり、糖尿病の慢性合併症について解説します。今…

第16回

　前回は、糖尿病の合併症予防に欠かせない血圧管理について解説しました（第15回：糖尿病診療での血圧管理、攻めの姿勢が大事？）。日ごろから私は、患者さんに「糖尿病治療では、“ABCD”すべてが大切です」とお話ししています。Aが「HbA1c」、Bが「Blood Pressure」、Cが「Cholesterol」、Dが「D…

第15回

　糖尿病の治療目標の一つには、「糖尿病の合併症の発症・進展を防ぐこと」があります。そのためには、血糖や体重だけでなく、血圧や脂質のマネジメントも重要です。特に高血圧は、糖尿病患者の半数程度が合併するといわれています。今回は血圧管理に焦点を当て、目標値や薬剤選択について解説して…

第14回

　糖尿病治療の三本柱は、「食事療法」「運動療法」「薬物療法」です。これまで薬物療法を中心に紹介してきましたが、今回は食事療法と運動療法（生活療法）について解説していきます。生活療法は糖尿病治療において最も重要と言えますが、同時に最も難しくもあります。アルコールやたばこといった…

第13回

　国内の2型糖尿病患者は約1000万人と推定されています。対して、糖尿病専門医は現在わずか6800人程度ですので、2型糖尿病患者の大部分はプライマリ・ケア医の先生方が診療されていることと思います。そこで今回は、プライマリ・ケア医と糖尿病専門医の連携、そして初診時診療のポイントを解説して…

第12回

財布にやさしい処方とポリファーマシー対策

　今回は、経済的な事情から医療費をなるべく抑えたい場合、ポリファーマシーを軽減したい場合の薬剤選択について解説します。このような配慮は、特に高齢者では重要となります。POINT1.薬剤選択の際は、エビデンスだけでなく安全性も重視し、さらに患者さんの経済的な事情も考慮する。2. SU薬は経…

第11回

　今回は、「レセプト審査時に査定されてしまう処方」と「査定まではされないが、やってはいけない処方」について解説します。筆者は約10年間、千葉県の社会保険診療報酬支払基金（社保）で審査委員をしています。ここで紹介する“御法度処方”は、筆者が審査時に遭遇したものや、友人医師から聞い…

第10回

　持続血糖測定（CGM；continuous glucose monitoring）は今まで、1型糖尿病に対する使用が主でした。しかし最近、特定の機種については、2型糖尿病でも１日1回以上のインスリン注射をしていれば適応となり、保険請求に必要な施設基準もなくなりましたので、ぜひ活用してみましょう。POINT1. 血糖自…