製作依頼があったので SHURE 製イヤホン用 MMCX ケーブルを自作してみた。
自分が使っているのは M-AUDIO の IE-10 なんだけど、この頃は2ピンタイプが多かったような(?)。最近では MMCX プラグを使った製品が多いらしい(?)。
さて、今回借りたのは SHURE SE215 Special Edition(SE215 SPE)。左耳側が断線気味なのでケーブルを作って欲しいとのこと。リケーブルは今回は初めてだそうなのでお手頃価格で材料を揃えることにした。
材料は以下の通り。オヤイデと千石電商でひと通り揃う。MMCX プラグはオヤイデのものは接触不良が多いというようなレビューを見かけたので千石電商で購入した。細かいパーツの値段は曖昧。通販よりお店で直接買ったほうが色々安い。
- HPC-26T V2 480円×1m
- P-3.5 SRL 1200円くらい×1個
- カラーブーツミニ 穴径6mm用 65円くらい×1個
- MMCX-P-174A 290円×2個
- リケーブル用分岐コネクターキット 200円くらい×1個
※分岐コネクターキットのスライダーの仕様が変わってる?みたいで、今回購入したのは径が大きくてあまりスライダーの意味を成さなかった。
まずはステレオミニプラグ側から。こっちの方がパーツの値段が高いので集中力が欠けてミスらないうちに先に仕上げてしまう。ホットのL側に被覆を追加する人もいるみたいだけど、上手くハンダ付けが出来れば恐らく必要ない。半田付けとケーブルの固定が済んだらアウターを被せてオシマイ。
続いて MMCX プラグ。芯がとても小さい。なお、画像左のカバーは今回使用しない(多分、イヤホン用として使う場合にかなり長くなってしまう)。
先に芯側を作る。シールドをプラグの外側でハンダ付けすることも考えたが、内側でハンダ付けすることにした。被覆と配線は外側から10mm、5mm、2.5mmで取り除いた。芯にはハンダを流すための穴が開いており、芯の先はシャープペンシル(画像は0.3mmのシャープペンシル)の芯と同じくらいのサイズなのでシャープペンシルを使うとハンダ付けや通電テストがしやすい。
ハンダを流し込む。後から画像で確認したら微妙に返しがついていた(挿入時の固定用?)。向き的に逆からコテを当てたほうがよかったかも…。穴は小さいけど案外簡単にハンダが流れる。
芯をアウターにセットしてシールド部分をハンダ付け。ハンダを多くするとケーブルが固くなってしまうので量に気をつける。芯の方に「接着剤を使った」っていう人がいたけどこのスペースでどうやって注入したんだろう。芯に塗ってから挿入したのかな。
(この時にケーブルにLRの目印をつけておくといいかも)
熱収縮チューブ(長さ20mmくらい)とオスギボシ端子用のカバーを付ける。
出来上がり。
ユニットに取り付けてみたところ。Lの印は適当…(ごめんね)。挿入時は「カチッ」とした感触で接触は良さそう。
全体はこんな感じ。
借り物なので簡単なレビューだけど、純正より音のヌケはよくなった感じ。あと、メガネ着用の場合はこっちの方が断然装着しやすい。
自分も今のイヤホンでこのケーブル使ってるけど中〜高域が強い傾向なのかなぁ。
今回は MMCX プラグの筒を使わなかったけど、もし使うならメスギボシ端子用カバーがちょうどいいのかなぁ。装着具合はどんなもんだろうか。
こんなもんで良ければ何セットか作ってオークションに出してみてもよかったかな。