反比例する男と女の「肉体的快感」と「性的欲望」の不思議

http://d.hatena.ne.jp/crowserpent/20060617#c1150599842
恋愛の場面においてはむしろ、「セックスに応じないと愛されなくなるのではないか」と（多くの場合は女性が）思い込み、悩むというケースがあるように思います。
なぜ多くの場合女性なのかと申しますと、挿入を旨とするセックスにおいて、女性が快感を得るのが男性より難しいという事実があるからではないかと（ペニスに対応するのはクリトリスなので）。男女の根本的な非対称性は、セックスにおいてはっきり現れると思います。

うーん、「挿入を旨とするセックスにおいて、女性が快感を得るのが男性より難しいという事実」っていうのは、僕の感覚とはまったく正反対なんだよなぁ。
挿入等の性的快感に限らず、「触覚」に関連した快感全般にいえることだけど、男性よりも女性のほうが、これらの快感をより強く感じることができるように身体が作られている気がする。
これは僕が女の子とセックスしてても感じることだし、「マッサージは男性よりも女性に人気」といった嗜好の違いなんかにも現れているように思う。実際、女性から男性に性転換した虎井まさ衛さんという人は、↓のような体験をしたらしい。

http://d.hatena.ne.jp/naozane/20060623
虎井まさ衛さんという、オンナからオトコに性器を変えた
ＦＴＭの人がいる。彼が最近書いた文章に印象的なものがあった。
オンナとオトコ、どちらが肉体的に気持ちがいいか、ということ
を書いているのだけれど。虎井まさ衛さんはハッキリと「女だ」
という。
オンナの時は全身が気持ちよかった。指の先も、腰も、すべてに神経が細かくはりめぐらされていたと。
ところが彼がホルモンを打ち、オトコの体をつくっていったとき、
それは肌の上にゴムを一枚かぶせたような感覚になっていったという。快感はすべて性器に集中されていき、「え、こんなものなの？」
と彼は驚いたそうだ。肉体がシンプルになる感覚、それが
まさ衛さんにとって、オトコの体だという。

ただ疑問なのは、挿入による「肉体的快感」を強く感じることができる（ように見える）のは女性なのに、挿入への「性的欲望」が強い（ように見える）のは男性だということなんだよなぁ。女より気持ちよくないにも関わらず、男のほうがエロいという不思議*1。
たぶんここらへんの話は肉体的快感とは関係なく、

• 短期間で種をばらまくことが出来る男性は、性欲が強いほうが遺伝子の伝達に有利だった
• 逆に女性は妊娠から出産までに時間がかかり、身体的負担も大きいので、男性みたいに強い性欲を持って年中発情してたらた〜いへん☆だった

とか、そんな感じでなんちゃって生物学っぽく説明できるのかな？*2

【追記】 2006.06/24 AM.9:00

ちなみに男性のほうが触覚が鈍いのは、男の社会的役割が「狩り」にあった頃の名残だと思われ。裸足で草原を駆け回って動物と闘うのに、敏感肌でちょっとしたことでイチイチ痛がってたらた〜いへん☆だったのだろう。

*1:この「欲望への意識差」が、冒頭の大野さんがいう「セックスに応じないと愛されなくなるのではないか」という女性の考えに繋がっていくのだろう

*2:そしてここでid:p_shirokumaさんの登場ですよ！！