雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

テレビの亡い生活

まだ眠くて微睡んでいたら、妻が起きてテレビを立ち上げWiiFitを使い、それから長男がプレステ3で「まいにちいっしょ」をやっている。長男が登校すると今度は次男と三男がWii Sportsで遊ぶかオンデマンドTVで「初代ウルトラマン」をみるかで喧嘩している。どうせチャンネル権のない僕は朝食を待ちながらテーブルにパソコンを置き、昨晩書いたエントリについたはてブに一喜一憂し、早朝のメール&RSSリーダのチェックをしながら、iTunesでBBC NewsPodやThe CNN Daily、NYTimes Front PageをダウンロードしてiPod Touchとsyncし、Live StationでAl Jazeera Englishをかけっぱなしにした。イラク情勢は安心してたのに、またキナ臭くなってきたか。
ブログで先週放送されたNHKスペシャルが話題になっているようだけど、いつダビング10対応になるかも分からないHDレコーダなんて買ってないし、だいたい持っていたところで放送後に面白い番組を知っても後の祭りだ。できればコメントが流れていた方が便利だから、まずニコ動で検索したら案の定アップされている。20分ごとに3本アップされているんだけど朝だし全部みる時間がない。弾幕を張っているところで頭出しして欲しいなぁとか思いつつ観るのは諦める。どーせ活字にすれば5分で読める内容を1時間に引き延ばしてるんだろ、明日も気になったらまとめサイトを探してみるかとか思うのは贅沢に時間を割けないことの負け惜しみだ。
朝は駅へ向かって歩きながらiPodでダウンロードしたPodcastを聞き、相変わらず米国の景気がgdgdしていることに塞ぎながら、小田急線のホームに着いたところで徐ろに鞄から日経新聞を取り出す。とっとと電子化して欲しいのだがノートPCじゃ満員電車で広げられないし、NIKKEI NETじゃ記事は端折られてて経済教室とか私の履歴書も読めないのだ。
会社についたら気になっている社内ブログや膨大なメーリングリストを流し読みし、仕掛けておいたGoogleアラートを確認し、今日のスケジュールとTODOリストに抜け漏れがないか虚ろな気分で考え、気になっていたメールを引っ張り出すべく何度かOutlookに検索キーワードを打ち込む。気にした時にチェックを入れていれば手間がないのに、そうすると今度はチェックされたメールで溢れてしまうのだ。
仕事している間テレビを意識しないが、スクリーンセーバ代わりにLiveStationでBBC World NewsやFrance 24を流していることはある。といっても観ちゃいない。デスクトップで海外の放送がだらだら流れているって未来的だなあと思うのと、垂れ流しにしておけば気になるキーワードが出てきた時に注意がいく。金融不安や小さなテロは気にならなくなったが、聞き慣れた固有名詞とか制裁金とか買収といったキーワードを聞くとキー入力が止まることもある。
酒席で世間話をしていてもドラマの話とかすっかり出なくなった。たまに早く帰れて夜10時とか11時からのニュース番組をつけても、しょうもない凶悪事件を執拗に煽っていたり、空転する国会を巡って堂々巡りの議論を繰り返しているだけで5分もしないうちに消してしまう。深夜は子供を起こさないようテレビをつけないし、つけたところで下らない通販番組しかやっていないだろう。
またRSSリーダを睨みながら、さて今日のエントリで何を書こうかと悩みつつ、ああ今日も浴びるように情報を摂取した割に何も考えちゃいなかったなと反省し、とっておきの芋焼酎をストレートで呷って、このgdgdなブログに騒がしいバラエティ番組ほどの価値がないのは当たり前だな、だって僕の頭はこんなにも空っぽだし、走りながら考えている間はブログを書くより重要なTODOリストの長蛇の列があって、けれども僕は意味のあるブログを書き続けられるだろうか、とか悶々と悩んで仕事もブログも前に進まない。
あー、こんな下らねーこと書いてねーで、溜まってる書類と原稿とメールの返事を捌かなきゃ、とか頭を抱える異国の夜。

テレビ番組は、二次利用する価値があるのだろうか。そもそも現時点で二次利用の価値が高いアニメ作品などは、すでに二次利用前提の制作方式になりつつある。オリジナルの二次利用が難しいのならば、アニメの場合はリメイクという手が使える。映画は元々買い物なので、関係ない。ドラマは米国のiTunesで成功例があるように、単体で切り売りできる可能性は残っている。問題はそれ以外の、とはいっても放送時間の大半を占める情報・報道番組、バラエティ、ドキュメンタリー、スポーツといったテレビ特有のコンテンツを、どのように売るかだ。