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2011年06月26日

手作り! 格安スポットライトの作り方!!

オリジナル、スポットライト

通常、市販されている照明用のスポットライトは、ハロゲンやレフランプ(白熱電球)が使われています。
また、最近ではLEDタイプも出てます。
電球だと電気代がエコでないし、LEDはまだまだ高価です。

かといって、電気代の安い電球型蛍光灯式のスポットライトは、ほとんど市場にありません。

そこで、身近な材料を使って、6つほど、蛍光灯式スポットライトを自作してみました。
材料費も電気代も、格安です。


電球って、意外と電気代がかかるんだ‥


電球、蛍光灯、LED電球このスポットライトを作ろうと思ったキッカケは、電気代。

ここ沖縄の場合、電気料金は、1kWhあたり21.86円(2011年6月現在)。
→ 沖縄電力 料金表

これ、簡単に言うと、
100Wの電球を1時間点けて、2円19銭


例えば、スポットライトに、60Wの電球を6個使ったとします。
これを、一日6時間、毎日点けたとすると、一か月の電気代は約1400円
 (60W×6個)×(6h×30日)=64800Wh=64.8kWh
 64.8kWh×21.86円=1416.53円(税込)

う~ん、照明だけで1400円は、高いです。


試しに、全て電球型蛍光灯60Wタイプ(消費電力13W)で計算してみると、一ヶ月の電気代は300円程度になります。

ちなみに、LEDも、ほぼ同程度の電気代ですが、電球自体の価格が1000円~程度と高価。
電球型蛍光灯なら、100均でも売られています。


スポットライトの素材


電球は熱を持つので、スポットライトの本体には、できれば金属素材を使いたいところです。
しかし、マグカップや、灰皿等、100均などでいろいろ探しましたが、良い素材が見つかりません。

‥そういえば以前、水道管のジョイント(温水用のHTVP菅。エンジ色のヤツ)でスポットライトを作ったことがあったっけ。
60Wのレフランプを、直流点灯(ブリッジ ダイオード+高容量耐圧電解コンデンサ)で141Vオーバードライブして点けてましたが、3ヶ月ほど持ちました。


水道管スポットライト材料一式スポットライト、断面
▲左:水道管の材料一式。 / 右:電球型蛍光灯を、水道管スポットライトに収めたイメージ(完成品)

そこで、ホームセンターに行ってみると、ちょうどいいサイズの水道管とジョイントがありました。
価格:ジョイント(異径ソケット75X)115円、キャップ60円。

電球型蛍光灯を収めてみるとぴったりサイズで、ちょうど反射板のように光を前面に集中できそうです。



材質が塩化ビニール製(プラスチックの一種)なので、耐熱性が気になるところですが、調べてみると60~80度程度あります。 また、難燃性という点も惹かれます。
 → 塩ビ製品の実用特性

電球型蛍光灯は消費電力が少ない分、発熱も少なく、塩化ビニールでも耐えられるかな?


補足1:このランプ、2011年の2月24日に取り付け、現在まで問題なく使えています(沖縄・冷房無し、毎日6時間程度使用)
補足2:一回り小さい40Wタイプ(消費電力8W)の電球型蛍光灯を、ペットボトルの容器でスポットライト化して、ずっと使ってますが、こちらも問題無し。 → キッチン・ライトの制作

注:当ブログは結果報告のみで、手製スポットライトの安全性を保証するものではありません。



塩ビ水道管 スポットライト化の加工


以下、作り方を、写真で解説します。

◇塩ビ水道管&ジョイント、本体の加工
まずは本体の制作。

電球型蛍光灯は、口金の部分に電子回路部の膨らみがあり、メーカーによっては水道管ジョイントに入りません。
後で電球を交換する事も考え、出っ張りを削っておきます。

高速カッターで水道管をカットボール盤で内部の出っ張りをカット
▲左:高速カッターで水道管をカット。 沖縄のホームセンター「メイクマン」では、無料で使わせてくれます。 / 右:自宅のボール盤で内部の出っ張りをカット。 10mmのドリルの刃に押し付けると、グリグリ削れます。


◇アルミ金具の制作
どんな形状にするか、いろいろ考えましたが、アームと金具を使用する形式にしました。

1mm厚のアルミ板を切り抜き、加工しています。

アルミ板に寸法をケガキボール盤で穴あけバイスでアルミを曲げ加工
▲左:アルミ板に寸法をケガキます。 / 中:ボール盤で穴あけ。 / 右:バイスで曲げ加工。

参考ページ → アルミ板の切り方


◇樹脂でアーム部分を制作
これは、前に記事で書きました。
→ 注型(流し込み)での、簡易プラスチックパーツ作り!

型を作って不飽和ポリエステル樹脂を流しこみ、注型でパーツを量産しています。

樹脂で量産したパーツ樹脂を流し込んでいるところ完成したアーム
▲左:量産したパーツ。 / 中:樹脂を流し込んでいるところ。 / 右:完成したアーム。

スポットライト左の写真のように、アームをアルミで作れば、もっと簡単に工作できそうです。



◇自作スポットライト、組み立て

水道管の内径とジョイントパーツの外径は、サイズが1mm程違うので、0.5mmのエンビ板を切って貼り付け、寸法を合わせてあります。 (その他の部分も、かなり力ずくの加工です。)

塩ビは塗装が効くので、パーツを組み合わせた後、缶スプレーでオフホワイトに塗りました。

スポットライト用のソケット分解したソケットを配線手作り! 格安スポットライトの作り方!!
▲左:スポットライト用のソケット(880円)を2つ購入。 / 中:分解したソケットを配線。 / 右:基部にアルミパイプをカシメて、配線を通します。

電球ソケットを加工ソケットを取り付けアームを取り付け
▲左:4つは電球ソケットを加工しました。斜めに穴を開け、配線を通します。 / 中:ソケットを取り付け。 水道管とジョイントはサイズが違うので、塩ビ板で厚みを合わせています。 / 右:アームを取り付け。


格安スポットライト、完成!



格安スポットライト

格安スポットライト

手作り! 格安スポットライトの作り方!!手製のスポットライト。
これまで、4ヶ月以上使っていますが、特に変形等は無いです。 もし、参考にされる場合は、上部にいくつか穴を開けて熱を逃がすようにすると、安全性が増すかと思います。

← 写真:本体は、ずっと触っていられる程度の熱さ。50度前後でしょうか。 


スポットライトの価格は、一個あたり電球込みで1500円くらい。 プラス、取り付けレールが2メートル分で、トータル1万5000円程度でしょうか。  (レールを使わなければ、おそらく1/3以下)
市販のスポットライト完成品や、LEDを使うと、2万は軽く超えるハズです。


なお、今回のスポットライトは、電球色の蛍光灯を使用しました。

青白い蛍光灯に較べ、温かみがあります。 部屋の雰囲気も、ガラリと変わりましたよ。





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この記事へのコメント
でも、これはダウンライトではなくスポットライトなのでは?
Posted by 1 at 2013年06月10日 15:17
1さん。 ご指摘ありがとうございます!

注:この記事では、対象のライトの事を、全てダウンライトと表記してました。
光が集まらないので、スポットでは無いだろうと考えてましたが、ダウンライトは天井埋め込みライトを指す単語でした。

全て訂正するとともに、1さんにお礼申し上げます。
Posted by IGUIGU at 2013年06月10日 15:45
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