たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

双葉杏は掟ポルシェである

「シンデレラガールズ」9話の杏がすごすぎんじゃね? って話。
以前ラジオで「杏とはなにか」を話し合った結果「杏は掟ポルシェである」という、雑な結論に達しました。
今回は暴論なのでまともに取り合ったらいけませんよ。
 

●おうちが火事だよ!杏ちゃん。●

結論を急ぎすぎた。
 

かな子が太ったりやせたり真ん中になったりするユニット、「CANDY ISLAND」
正直、予想外でした。そうだよキュートじゃん! 杏入るじゃん!(ちえりかなこはみんな予想してたと思う
アニメだと、三村かな子は一般的な男性ファンに、緒方智絵里は女児に受けていました。智絵里のファンが女の子ってすごくいいと思いませんか奥さん。
杏のファンはわかりませんでしたが、ものすごい営業スマイルを振りまいておりました。
杏、超プロフェッショナルです。
 




この場慣れ感、異常だろ。
かな子と智絵里の様子や会話から聞くに、初のテレビ番組とのこと。
かな子はまあ、ちょっとおぼつかないけど初々しいアイドルとして頑張ってるよねーという感じ。
智絵里はちょっと固くて、うまくやりきれていない。
(ちなみに智絵里は、次の仕事が決まった時に喜んでいるので、仕事をするのが非常に楽しいようです)
 
それに対してのこの杏!
完全に客に対して何をすれば適切かがわかっている顔。
自分のチャームポイントを理解してい、それを最大限に活かす技術を知っている顔。
ああ、あまりにもプロフェッショナル。

対戦相手のなんちゃら野球どすえチームは、もう慣れてるんですよね。場慣れもそうだし、こうやればテレビ映えるするってのもわかってる。
てか、このポーズめっちゃ好きなんだけどさ。ユッキとさえはんが拳銃を構えるようなポーズなら、幸子も膝ついてバキュンみたいにするほうがそろうのに、なんでこんなポーズになっちゃったの。
かわいいなあこいつめ。
目線が完璧にカメラを意識しているのがいいですね。当たり前なんですが、それができるか否かは場数と余裕の問題になってくるし、芸能人としては死活問題。
 

驚いたのはここ。
テレビ局(多分346内のスタジオ)の設置されているカメラ、たくさんあるわけでしょ。
どのカメラに、だいたいどのタイミングで映されるのか把握してのこのポーズ。
杏……お前、新米じゃないだろ。

正面カメラだとこう。
ちっちゃいなあ、という感想よりも前に「余裕あるな……」という感じ。
 

●杏は橋を使わない●

杏が威力を発揮したのは、リアクション芸でした。

風船が割れるシーン。よく見ると割れる前にもう「割れるー」ってポーズ取っているのがわかります。
これ風船割り経験者の勘なのでは。

おなじみ、罰ゲームに苦い健康茶。
カメラが求めているリアクション、完璧ですね。
 

幸子のリアクションが死ぬほどかわいい。これがいい比較になっています。
杏のリアクションは基本「ある程度予測していて、それに対しての最適解」を出している。
一方幸子のリアクションは「一生懸命やった結果いじられキャラ化」している。
結果は似ていても、やろうとしているベクトルが違う。
よく言われるのは、今回のネタは「AKBINGO」を非常に参考にしているということ。
杏ポジで、汚れを担当している子と比較してみると面白いかも。
 
なんとか野球どすえチームは、紗枝とユッキが滑り台粉まみれゲームで、ちゃんと顔から突っ込んでいます。
よくわかっている。それ、それが見たいのよ! 女の子が「あららー」な姿を見たいのよ!
いい絵をありがとう!
(まさか紗枝はんがやってくれるなんて!)
 
さすがにCANDY ISLANDチームはそんな余裕ありませんでした。が。
杏だけはあるんだよなあ。

「ヤレヤレ」な感じの杏。ファッションショーで、出しちゃいけないタイプのいつものボロ服で登場。負けるシーンです。
後ろのかな子と智絵里は素で落ち込んでますが、杏はヤレヤレ。
自分の役割分担を理解して「ここは私が突っ込まれないとね」っていうのをわかっている。
言うなれば、きれいな山崎邦正・出川哲朗。
 

●もう少し杏にやっておくべきだった●

杏が働くのは「今後だらけるため」です。
そこがブレないのはよかったなあ。「杏って実はいいやつでー」じゃない。あくまでも「自分のため」なのは間違いなくある。
 
働かないために全力で働く杏。その全力分を見られるのが9話。
にしたってイヤイヤイヤ、出来すぎでしょ、才能ありすぎでしょ。
そりゃスカウトもするよ。
 
一部で挙がっていたのは杏二周目説。
ほむらちゃんと同じ。今までを知っているから、これだけ最善の方法を器用に探っていけるのでは、というはなし。
まあ、もちろんないけど、そのほうがしっくりくるくらい。
ぼくは個人的に「かつて子役だった」説を推したいです。
やっぱ慣れすぎですよ。
 

シロツメクサの解答のシーンはよかったですね。
あれもいろんな見方できますが、「スカイツリー云々の平方根の問題」が解けてシロツメクサがとけないってことはそうそうなかろう。
いわゆる「ゲスト参加の人で目立っていない子へのサービス問題」だとしたら、杏は華麗にパスを智絵里に回した可能性が高い。(杏も驚いているけど、それすら演技に見える)
もちろん、滑り落ちた杏を腕力で引き止め、次のバンジーへの仕事のつなぎを喜んで前に進んだ智絵里の胆力の強さは必見。これがないと、杏はずり落ちちゃうから。心が。いいバランスだよ。
 

●盗んだ杏で天城越え●



このバンジーの二人の差がいいですね。しかも杏背面バンジーかよー。すげえな!
なんか心なしか余裕すら見えます。
幸子はバラエティならもってこいの、絶叫ちゃんと見せてくれる系の愛しい子ですね。かわいい。
 
出川哲朗とかイモトアヤコみたいなのを、がっちりこなす杏の姿が頭に浮かびます。
アッコさんに突っ込まれて切り返しする杏の姿が頭に浮かびます。
どうしても計算が天才的すぎたのでそっちに気が行きますが、そこよりも番組のバランスの保ち方と立ち位置の回し方が飛び抜けて頭いいんだよねこの子。
 
んで(本題)。
最初でた話題は杏はピエール瀧ではないかという話でした。
石野卓球がかな子(コンセプトをまとめ、一番目立つ所)、調整するまりんが智絵里(基盤を固めるところ)、そして立ち位置を図りながら場を盛り上げるピエール瀧が双葉杏。
ストーンとはまったね!! 異論は聞かん。
かな子が歌いながらターンテーブルまわして、智絵里がつまみをひねりながら、杏が前できぐるみ着て踊る。
やりそうじゃん。
 
だがここで物言いが入りました。
「ピエール瀧だったらちょっと斜に構えすぎじゃないだろうか」
確かに。ピエールの芸風は自分で切込みながらも、世の中を斜に構えて「やってもしょうがねえんだよ」と笑い飛ばすブルースなスタイル。
杏は「がんばっている人を笑わない」「汚れ仕事は引き受ける」スタイル。
ちょっと違う。多分彼女が「グルーヴ地獄V」を作っても、もっとゲームに敬意を払った、楽しめる「よいクソゲー」にするはずだろう。
(ぼくは「グルーヴ地獄V」で音を全部集めました。名作クソゲー。)
 
ならば杏は掟ポルシェではないかという話になりました。
長い前置きだったね。
 
掟ポルシェも芸風的には少々斜に構える部分もある。けれど基本「全裸で男気見せて体当たり」スタイル。
それだー。杏は男気ありすぎるんだよ!
あと掟ポルシェといえば、熱烈なアイドルファンとして有名。リスペクト度半端じゃありません。興味のある方は是非一度申し訳ナイトに行きましょう。
ここは杏がアイドルだから、申し分なし。
そして、掟ポルシェといえば説教。CDは音楽と説教が半々だったりします。
では杏は……「我々の正義のためにー!」
シュプレヒコール!!
 
掟ポルシェは確かに、結構酷い暴言を吐くことが多い方です。
でもそれは、大抵の場合「そういう酷いこと言うからね、そういう汚れキャラだからね」という場の空気を読んで最善を出してくるスタイル。結局自分が全部かぶる。
 
杏も「自分がみんなの分までかぶれる」キャラに見えたのだ。
意見ででていたのは「杏はプロ意識が強すぎるから疲れてしまうのではないか」。
これは大納得。つねにカメラに笑顔を向けて、最善を尽くして、みんなの周りをうまく立ちまわる癖がついている。
だから疲弊度が半端じゃない。優しさゆえの疲れもありそう。

こんな笑顔見せられちゃあねえ。
これは17歳の笑顔だね。
 
おっと、きれいな話で終わってしまうところだった。
杏の過去とかも考えたいけど、今回は明るさしか見えない未来に酔いしれます。シモネタに舵を切れば完璧に掟ポルシェなのに。
電気グルーヴなCANDY ISLANDと同時に、きらりがロマン優光になったロマンポルシェ。な杏きらも見たいです。
 
 
 
おわり。
なんで杏chang!はこんなに魅力的なんです? - たまごまごごはん
杏になりたい願望は、今もある。