たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

大槻ケンヂとマンガ家。関連リスト

●筋肉少女帯ジェネレーション●

THE 仲直り!復活!筋肉少女帯~サーカス団パノラマ島へ帰る’06~ [DVD]
「THE・仲直り!復活!筋肉少女帯」を買いました。いやあ、往年のファンとしてはメンツがそろって、しかもエディ三柴と橘高の競演が見れるだけでも幸せといいますか。さすがに全盛期の体力はなさそうなものの、いいライブ映像でした。
さて、もしかしたら筋肉少女帯を知らない世代の人も多いかもしれないので、簡単に説明しておきます。
筋肉少女帯(wikipedia)
ボーカル、大槻ケンヂの描く詩が非常に特殊でアングラな欲求をたたえており、それをハイクオリティな演奏陣が固めていたためサブカルっ子のハートを貫いた、そんなバンドです。そして、多くのサブカルっ子はたいてい筋少の洗礼を受け、大人になってもそれを引きずるため「トラウマパンク」なんて呼ばれ方もします。
その世代は、具体的に言うと自分とかなんですが。
さて、大槻ケンヂワールドは音楽界にも多大な影響を与えましたが、なんせサブカルの弾丸です、マンガ・アニメ・ゲーム業界にも強烈に足跡を残していると思います。
 
はて、きなこ餅コミックのゆすらさんがナゴムに非常に詳しい方で、マンガ家との関連性をお話してくださり、自分は暴れ馬のように非常に興奮してきたわけです。
そんなわけで、「大槻ケンヂ」に影響を受けていたマンガ家や、筋肉少女帯のジャケ絵を描いたマンガ家、大槻ケンヂ本のイラストを描いたマンガ家をちょっとリストアップしてみようと思います。
いかんせん完璧な網羅なんてできないので、知っているのがあったら教えていただけると大喜びです。
(追記・色々追加しました。4/8)
 

●大槻ケンヂ関連、ジャケット・表紙イラストを描いたマンガ家●

[rakuten:book:10415909:image]
丸尾末広(元祖高木ブー伝説・新興宗教オモイデ教文庫版)
むしろオーケンが丸尾末広先生の影響を受けて、曲を作っています。
キラキラと輝くものくるぐる使い (角川文庫)
高橋葉介(キラキラと輝くもの・僕の歌を総て君にやる・くるぐる使い文庫版)

ますむらひろし(リルカの葬列)
最後の聖戦
小林源文(最後の聖戦・221B戦記)
グミ・チョコレート・パイン パイン編 (角川文庫)
江口寿史(グミチョコレートパイン)
オーケンののほほん日記 ソリッド
蛭子能収(のほほん日記)
ロッキン・ホース・バレリーナ (ダ・ヴィンチブックス)
浅田弘幸(ロッキンホースバレリーナ)
オーケンのめくるめく脱力旅の世界
喜国雅彦(めくるめく脱力旅の世界)
リンダリンダラバーソール―いかす!バンドブーム天国 (ダ・ヴィンチ・ブックス)ヌイグルマー
D[di:](リンダリンダラバーソール―いかす!バンドブーム天国・ヌイグルマー)
ステーシー
長田ノオト(ステーシー)
神菜、頭をよくしてあげよう (角川文庫)
羽海野チカ(神菜、頭をよくしてあげよう)
 
ナゴム時代のCDジャケットデザインを手がけたマンガ家。

根本敬(孤島の檻)

桜沢エリカ (バカボンの頭脳改革―残酷お子供地獄―)
空手バカボン時代です。

上條淳士(高木ブー伝説)
まついなつき
さすがに現在は、いずれも入手困難です。
 

●大槻ケンヂ原作で、マンガ化された作品●

佐佐木勝彦 清水沢亮(グミチョコレートパイン)

原作の味を生かしつつ一味違う、さわやかな青春マンガでした。これ見ても全然さわやかじゃないですが。オーケンに興味なくても、バンドマンガとして、青春マンガとして非常に読みやすいのでオススメの作品。
 
速瀬みさき(蝶や蛾の施術師)

このコマで何の曲か分かった人はすばらしい。仲良くしてください。「僕の宗教へようこそ」、「レティクル座行超特急」などの楽曲のマンガ化です。
 
長田ノオト(ステーシー)

挿絵も描いていた長田ノオト先生渾身のオーケン小説の漫画化。同じ作品集に入っている他のマンガもとにかくすごいのでファンなら必見。かなりグロ多めです。表紙からして飾れるレベルじゃないです。
 
御茶漬海苔

オーケンのエッセイ集「読みだおれ」で、特撮の楽曲「文豪ボースカ」をショートマンガ化。オーケンのネチネチした悩みっぷりと御茶漬海苔テイストあふれる、極彩色な作品になっています。
 
西炯子(女王様ナナカ)

掲載されたものの単行本化されず、同人誌として出ているようです。

大橋薫(くるぐる使い)
「ネムキ」にて連載。単行本にはなってません。よ、読みたい・・・・。
 

●大槻ケンヂに影響を受けたマンガ家さんたち●

新井理恵
参考・青少年のための少女マンガ入門(7)新井理恵
「ペケ」の謎の体操CDで、オーケンの作った歌を新井理恵本人がかわいい声で歌うと言う謎のコラボが。ちなみにこのCD、本当に普通に体操っぽいので、ペケファンが聞くと猛烈に損した気がしてきます。ある意味スゴイ。またペケでは、題名に「シスターストロベリー」など、筋少を意識してつけているものがある。
 
私屋カヲル
参考・とらのあな インタビュー
「カヲル」の名前も、「ケンヂ」の名前の影響だそうですよ。
 
楠桂
『鬼切丸』で筋肉少女帯の歌詞をよく使っています。『大都会にほえろ』ではオーケンが登場。
 
和月伸宏
参考・武装錬金でっちあげ元ネタ集
引用が多く、本人も自称するほどのファン。ネタとしても『武装錬金』で、アンダーグラウンドサーチライト、五千百度の炎、再殺部隊、ニアデスハピネス、ルリヲヘッド などなど。「るろうに剣心」内で「ステーシーの美術」に収録されている「おもちゃやめぐり」に共感する話なども。他、るろうに剣心の安慈が「アンジー」であったなど、色々な歌手への傾倒っぷりが楽しいです。
 
貞本義行

もう言うまでもなく、エヴァンゲリオンの綾波レイ。包帯でぐるぐる巻きの少女は「どこへでも行ける切手」より。また、マンガ版エヴァンゲリオンでは綾波レイが「くるぐる使い」を読んでいるシーンが。
 
故・山田花子
マンガの中で非常にたくさん筋肉少女帯の歌詞を引用していました。オーケン本人とも交友があった様子?
 
白倉由美
「購いの聖者」に出てくる教祖が、大槻ケンヂとベーシストの内田がモデルに。 (コメント欄より)
 
荒木飛呂彦

「ジョジョの奇妙な冒険」第四部にオーケンモデルのキャラ音石明が登場。レッドホットチリペッパーの彼です。大槻ケンヂとの対談が楽しかったらしく荒木先生がモデルにした様子。(コメント欄より)
 
大岩ケンヂ
現在「NHKにようこそ!」のマンガを連載中。もう名前からしてストレートでスバラシすぎるナゴム魂。
 
河合克敏

「帯をギュっとね!」より。「いくじなし」のシーンが出てるコマ。その他にも「たま」や「ビギン」など、当時の歌手を頻繁にネタにしていました。
 

吉田音
マリア様がみてるアンソロジー「ごきげんようⅢ」より。テブクロは筋肉少女帯のアルバム「猫のテブクロ」より。
 
田丸浩史
作中に猫の「ドルバッキー」。筋肉少女帯の「暴いておやりよドルバッキー」より。
その他、オーケンの猫といえば「バントライン」などもありましたネ。
 
柏原麻実

「宙のまにまに」2巻より。「ぎんりんぎんりんマッハマッハー」が「銀輪部隊」の歌詞。
 
森園みるく

「大槻ケンヂの謎」より。自らファンブックや同人誌を出すほどの熱狂的なファンでした。大槻ケンヂの謎、はファンブックとしては猛烈に面白いです。「謎」はあまりないですw
 
大槻ミチロウ
エロ漫画家。おそらく大槻ケンヂ+遠藤ミチロウ(スターリン)のペンネームだと思われます。(コメント欄より)
 
安積棍子
『お洒落小僧は花マルッ』などの欄外で、筋肉少女帯ネタをよく描いていたそうです。(コメント欄より)
 
武内香菜
「究極世界征服者 おーつき」というマンガをチャンピオンにて連載。メンバーが筋肉少女帯がモデル。(コメント欄より)
 
豹高ユキ
「ああっおまちどう様っ!!」と「バイトしちゃうぞ」は「大槻健児」というオーケンモデルのキャラクターが主人公で、本人が推薦文を寄せている。(コメント欄より)
 
平野耕太
「お前たちの脳みそはまるでおはぎのようだよ」とのセリフ。元ネタは「筋少の大車輪」の「パンクでポン」。ヘルシング6巻の悪魔巣取金愚は、「腕を、腕を、腕を」の部分が「特撮」のアルバム「Agitator」バージョンになっている。また、短編「ガンマニアで「サンフランシスコ」を歌いながら銃を乱射するシーンがあるので、かなり生粋の熱い筋少ファンの予感がします。(コメント欄より)
 
G−ヒコロウ

「不死身探偵オルロック」で、ドルバッキーの替え歌、ヘルヨッチー。ちなみにプロフェッサーシャーボではデスマーチ艦隊ネタなど、とにかく読者置いてけぼりなネタも多い。そこがいい。(コメント欄より)
 
秋葉凪樹(秋葉凪人)
『空のイノセント』のセリフに再殺部隊や「ノゾミのなくならない世界」の歌詞を一部(と思われる)が出てきます。(コメント欄より)
 
藤田和日郎
第二短編集『暁の歌』で、『空に羽根が…』という作品は、筋少のアルバム「キラキラと輝くもの」の『機械』が元とあとがきに書いています。また普段から聞く曲として筋肉少女帯のことを挙げています。(コメント欄より)
 
瓦敬助(三部けい)

「菜々子さん的な日常」に出てくるサーカスシーンの象は「元祖高木ブー伝説」のPVがモデル。
 
水玉螢之丞
筋少の専属インタビューマンガを描いていたことがある。月刊カドカワではオーケンのふるさと「高円寺ガイド」マンガを描いていました。(コメント欄より)
 
結城心一
「天使のいない12月」のアンソロジーで『トン子、頭を良くしてあげよう』という作品を発表。元ネタは「神菜、頭を良くしてあげよう」。『電撃ももえサイズ』ではサルのキャラが温泉で「心のトラウマほぐさなきゃ」とのセリフ。アルバム「UFOと恋人」の「おサル音頭」が元ネタ。(コメント欄より)
 
内田春菊
「私たちは繁殖している」にオーケンが少し登場?交友がある可能性あり。(コメント欄より)
 
安達哲
「お天気お姉さん」で、オーケンと内田が登場しています。(コメント欄より)
 
小林よしのり
テレビ競演後に「ゴー宣」でオーケンを描いていて、「大槻ケンヂは精神面弱いのが売り」と言っていたそうです。オーケンもエッセイでそれをネタにしています。(コメント欄より)
 
ぽよよんろっく
大槻ケンヂの別ユニット「マンガ道」の「ボヨヨンロック」が元ネタと思われる。同人誌などで冗談で「ボヨヨンロック」と書いたことがあるそうです。(コメント欄より)
 
安西信行
あとがきで、好きなアーティストとして筋肉少女帯を挙げている。(コメント欄より)
 
蛭田達也
「コータローまかりとおる!」のバンド編で空手の練習をボヨヨンロックにあわせてしています。(コメント欄より)
  
三家本礼
「ゾンビ屋れい子」って漫画に「姫園リルカ」というキャラが登場しているが、「リルカの葬列」から?未確認。(コメント欄より)
 
羽海野チカ
本の表紙を羽海野先生が書いたり、オーケンがCONTINUE Specialのハチクロ対談に参加していたりDVD特典の対談に出ていたりと交流が深い。
 
奥瀬サキ
ウィングスコミックの「支配者の黄昏」で、敵のボスがオーケンがモデルだそうです(コメント欄より)
 
須磨ヨシヒロ
「いけないBOY」で「日本を印度にしてしまえ」の歌詞が引用(コメント欄より)
 
さくらももこ
「中学男」という中学生男子をテーマにした連作漫画に、ロッカーになる自分を妄想するシーンがあるのですが、その中身が「ボヨヨンボヨヨン」と歌う大槻氏だったりします。「うみのさかなと宝船蓬莱」名義で出した「幕の内弁当」に収録されています。さくらももこ先生は他にも「たま」と交友関係があったりと、ナゴムな人ですね。(コメント欄より)
 
岡崎京子
マンガ中に「この世をニクム!とあたしは大槻ケンヂのように思った」とのセリフ。(コメント欄より)
 
柴門ふみ
エッセイで大槻氏について書いていたことに対しては、オーケン本人もエッセイで触れている。(コメント欄より)

その他、ファンや影響を受けているマンガ家さん。

永野のりこ
岡田あーみん
田中美菜子
D[di:]
吉崎観音
風華チルヲ


あと、かなり細かいネタであれですが、東ガル会さんのぱにぽに同人誌「ゆりぽに」で、芹沢と来栖が「再殺部隊」の一節を語るシーンがあまりにも印象的だったのでメモっておきます。筋少で百合。その発想はなかった。
まだまだいっぱいありそうです。情報求む。
 

●オーケンが多大な影響を受けたマンガ家●

ジョージ秋山

「踊るダメ人間」「断罪!断罪!また断罪!!」のジャケットは、マンガ「デロリンマン」に出てくるオロ仮面です。(コメント欄より)
 
永井豪

オーケン本人が強烈に影響を受けているマンガ家の一人。「新興宗教オモイデ教」では後書き漫画を書いています。そして、永井豪監督映画「極道忍者ドス竜」では主役をオーケンが演じています。なんというか映画そのものはとても謎な展開で、超B級のにおいぷんぷんです。
 
赤塚不二夫
楽曲の「これでいいのだ」「モーレツア太郎」は赤塚マンガから。また「空手バカボン」というユニット名からもその影響力が伺えます。
 

●アニソン・CMソングとオーケン●

小さな恋のメロディー(EAT-MAN OP)
吉富昭仁原作。オーケンは主人公ボルトが非常にお気に入りで、笑っていいともでボルトのコスプレをして登場したことがある。また、この作品にほれこんでいたオーケンは後書きも書いています(コメント欄より)
 
神智学無き戦い(剣勇伝説YAIBA ED)
作詞:大槻ケンヂ。歌はカブキロックス。リビドーなどの単語がまじえられているのがミソ。
 
踊る赤ちゃん人間(NHKにようこそ! ED)
大槻ケンヂと橘高文彦、の名目で。カップリング曲にNHKにようこそ!のテーマソングが入っていたり、踊るダメ人間の新盤が入っていたりと豪華絢爛。
 
GO! リュウケンドー(特撮『魔弾戦記リュウケンドー』OP)
ボーカルとして。 これ見たことないデス><
 
コボちゃんグルー(コボちゃん OP)
「大槻ケンヂとエマニエル5」名義。「うおー!人生ってなんだー!教えてくれコボちゃんー!」という出だしがインパクト強すぎて一発で覚えられる強烈な曲。
 
海のトリトン
「手塚治虫トリビュートアルバム」にて、筋肉少女帯でカバー。
 
「〜ed」「名探偵は人生を答えず」「タマシー」「電光合体レゴーマー」
大四喜
声優、宮村優子のアルバムで作詞で参加。また、本人もコーラスで入っている。ちなみにアルバム「大四喜」は、戸川純、平沢進、関口和之(サザン)、野村義男、破矢ジンタ(ジッタリンジン)などとんでもない濃いメンツで構成されています。
宮村優子も筋肉少女帯の「221B戦記」で、神谷明、水木一郎と競演しています。
 
サルゲッチュミリオンモンキーズ
これ。歌というか絶叫です。必見。サルつえーー!
 
「バトル野郎〜100万人の兄貴〜」 「1,000,000人の少女」
ストリートファイター2と、ストリートファイター2ターボのCMソング。バトル野郎はまさにSFのために作った曲なのですが、少女の方は「空から少女が降ってきたしかも100万人!」という自殺ソング。あれはよかったのかなあ。タイアップに対しオーケンが悩みを抱えていた時期の曲でもあります。
 
カーネーション・リインカーネーション
ゲーム「ブラッディロア」シリーズのコマーシャルソング。
 
CMソングとしては他に「蜘蛛の糸」が進研ゼミ、「君よ俺で変われ」がポストウォーター、「日本印度化計画」がチェリオ、「サボテントバントライン」がなんかのシップか薬の宣伝で使われていました。「神菜、頭をよくしてあげよう」も「ボイズンガルズ」で使われていました。(コメント欄より)
 
「人として軸がぶれている」「空想ルンバ」
「大槻ケンヂと絶望少女隊」の名で、アニメ「さよなら絶望先生」のOP担当。加えて「空想大殺界」では「豚のご飯」という超絶絶叫ソングも。また、フルアルバムも出るなど、とにかく親和性抜群すぎる組み合わせ。
 
ニトロプラス「スマガ」
まさかのエロゲ挿入歌。ちょっとびっくり。
  

●マンガ以外のサブカルジャンルでの、猛烈なオーケンの影響●

滝本竜彦
「ネガティブハッピーチェンソーエッジ」や「NHKにようこそ!」の作者で、かなり影響を受けている作家の一人。一度大槻ケンヂとも対談しています。滝本作品に代表されるサブカル寄りライトノベルにおける、大槻ケンヂの楽曲・小説の影響は絶大だと思ってます。
 
Leafの「雫」
開発者自ら影響を受けていると明言。大槻ケンヂ文章のすごいところからインスパイアされて、さらにまたすごい作品が出来る、という連鎖はファンとしてはうれしいところ。
 
ジサツのための101の方法
電波ゲーの名作のひとつ。大槻氏の小説、特に短編集「くるぐる使い」からの影響が指摘されています。「電波を送ってくる宇宙人」(キラキラと輝くもの)や「アルミホイルで電波遮断」(のの子の復讐ジグジグ)など。長い「語り」が挿入される主題歌「ヒカリ」も少し筋少風です。(コメント欄より)
 
ぬいぐるまー
特撮のアルバム「ヌイグルマー」がタイトルの由来と思われます。
こちらのBLOGによると、OPムービーに登場する紙袋男はCOTDが元ネタかもしれないとのことです。(コメント欄より)

 

●オーケンがオタク文化に開いたもの。●

マンガやB級映画やアングラ音楽で育った大槻ケンヂ。そして鬱屈したような青年の心を歌や小説に書き綴り、強烈な足跡を残しました。それが今のクリエイターが新しい作品を作る土壌の一つになっている、というのは、間違いないと思います。自分が信者だからというのを抜きにしても。
本当にアングラな部分までは踏み込まないけれど、心の闇の部分を生々しく物語性強く歌っていく。鬱屈が爆発して、うまく前には進めない。でも耽美やかっこよさも手に入らず、ジグジグと心が死んでいく。
なんともサブカルっ子ハートに食い込むじゃないですか。また小説で描かれる言葉の感覚があまりにも鋭く、インパクトがある刺激的な言葉ばかり。「寂しくって泣き死んだ」「電動ノコギリで百六十五分割」「足の裏を私の目ん球の上に置いたの」。なんか一発聞いたら忘れられないパワーがあります。
歌詞につまったそれらのワードも、スラッシュメタルの要領で聞いていくと心にぐっさり残るのもまたしかり。
オーケン本人は別にオタク世界に直接的に興味がある人ではないようですが、そのネガティブな世界観や特殊な言語感覚、文化系青春の鬱屈と爆発の描き方はかなりオタクハートに来るものがあると思うので、未体験の人はぜひとも聞く&読むことをおすすめします。マンガ家の方々が影響を受けるのも、深くうなずけると思います。
音楽ならベスト版か「断罪!断罪!また断罪!」、小説なら「くるぐる使い」が読みやすいと思いますヨ。レッツトライ。
 
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