ネガフィルムのデジタル化(退色補正について)
2012年 01月 21日
ただ古いネガが多いため、中には退色がかなり進んでいるものがあり、今これらをボチボチ修復しているところです。
以前フラッドベッドスキャナでスキャンしていた時には、スキャン時に退色補正や露出補正もしていたのですが、これだと一枚スキャンするのにもかなり時間がかかり、それに耐えられず途中で挫折してしまいました。
「CABINコンパクトフィルムスキャン35」は云わばネガフィルムをデジタルカメラで複写するようなものですから、スキャンは爆速でやってくれるのですが、退色補正などの修正は一切できません。
それで、今は取り込みは「CABINコンパクトフィルムスキャン35」で行い、退色補正などはフォトショップエレメンツ9でやっています。
フォトショップエレメンツ9の画質調整の中に自動カラー補正というのがあって、これを使ってみたところ、かなり効果的な補正を行ってくれることが分かりました。
多分、画像中のグレー点を見つけ出してWB補正、彩度調整などを行っているのだと思いますが、一瞬でかなり適確な色を取り戻してくれます。
暗い画像などは、色と同時に明るさもほぼ適正に補正してくれます。
因みに、カラーだけでなく露出やコントラスト、シャープネスなど総合的に補正してくれる自動スマート補正というのもあるのですが、退色補正に関してはこれを使うより自動カラー補正を使った方が効果が大きいです。
この自動カラー補正を使うようになって、かなり色あせたネガも素早く鮮やかさを取り戻すことができるようになりました。
その後は必要に応じて、ゴミ取り、露出補正、コントラスト補正、シャープネス処理などを弄ってやれば完成です。
以下に、フォトショップの自動カラー補正を使った例をいくつかアップしましたので、ご覧ください。
今回は、カラー補正の効果をご覧いただくのが目的なので、ゴミ取り、露出補正、コントラスト補正、シャープネス処理などは行っておりません。
すべて、上が元画像、下が自動カラー補正適用後の画像です。
1
ずいぶん昔の那覇空港です。
2
3
岡山後楽園です。
4
岡山城です。
5
長野県の大町山岳博物館です。
6
黒部峡谷トロッコ列車です。
7
8
黒部ダムです。
ところで、前述の「CABINコンパクトフィルムスキャン」ですが、私の使用した503万画素CMOSセンサー、読み取り解像度1,800dpiだったものが1400万画素CMOSセンサー、読み取り解像度3200dpiに性能がアップされて発売されていますね。
また、ナカバヤシから「フォトレコ」なるものも発売されています。
私はもうほとんどデジタル化作業は終了していますので、これらを購入することはありませんが、何かのご参考になれば・・・