
津山最初の旅で訪れたのは、ポートアートデザインつやま。
ちょうどお天気も良く、美しい建物を存分に眺めることができました。
ここは、『旧妹尾銀行林田支店』の建物を利用したギャラリーです。
内部ではアート個展などが行われていて、入るのは無料です。
妹尾銀行はその後、第一合同銀行、中国銀行になり、今は存在しない銀行です。
この建物も、最後は「中国銀行津山東支店」として銀行の役割を終えました。

以前は「津山洋学資料館」であった時代もありました。
しかし、津山洋学資料館は別のところに新築され使われていない時代もありましたが、
「PORT ART&DESIGN TSUYAMA( ポートアート&デザイン津山)」として、
アートギャラリー利用がされています。
建築当初は良い時代だったのでしょうか。
レンガに囲まれた塀を持ち、間にストライプのように岡山の石「万成石」が使われています。
万成石は、ちょっとピンク色の御影石です。
屋根は、縁を除いて全面スレート葺きになっているので、軽やかな雰囲気です。
1層銅葺きを挟んで下層は檜皮葺きになっていて、緑のラインが見えるのがおしゃれです。
正面の千鳥破風など、寺院建築風の意匠です。
内部は吹き抜けになっており、折上格天井になっています。
これもとても凝ったもので、1層目にも上部にもあってとても美しいものです。
この部分には吉野杉、屋久杉など、貴重な木材が使われています。
ダブル折上格天井。

奥へ進むと小さな建物。ここが、金庫だそう。
現在はここも展示室になっています。
鍵もかわいい。
さらに奥は内部もレンガになっていて、珍しいギャラリーになっています。
この日は、「中西學2010-2020展」が開催されていました。
カフェも併設していて美味しくこだわりのあるブレンドコーヒーが楽しめますよ!
キャラメルマキアート。これは飲みに行く価値あるおいしいコーヒーでした。

欅(ケヤキ)の一枚板カウンターも必見。
建築的に見どころ十分でした!

城東地区のはずれにあって、歩いていくと少しとおいのですが、
行く価値はあります!!!
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