ロンドン気ままなシングルライフ

2001年からロンドン在住! 就職もし、独身生活を満喫中。 そんな生活内容をちょっと紹介させていただきます。

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[ライブ] ピーター・ガブリエル「Back to Front」@ O2アリーナ

10月21日にO2 Arenaピーター・ガブリエル (Peter Gabriel) の「Back to Front」ツアー見てきました。
このツアーは彼のアルバム「So」の25周年記念で去年カナダを皮切りにアメリカ、そしてヨーロッパと回っているもの。
「So」の全曲を当時のツアーバンドメンバーとアルバム順に演奏するというコンサート。
私にとって「So」は人生で2番目に好きなアルバム。
それを丸ごとライブで聞けるなんて、夢のまた夢のような出来事。

「So」がリリースされた時私は中学生でした。
当時デュラン・デュラン (Duran Duran) 一筋だった私に、同級生の男の子が「デュランデュランなんかアイドルやんか!ピータ・ガブリエルを聞け!」とカセットテープを渡された。
ピーター・ガブリエルと言えばシングルの「スレッジハンマー」が大ヒットしてて、特にプロモビデオが話題で嫌っちゅうほどMTVで掛かりまくっていた。
私好きじゃなかったんです。あのやたらとファンキーな曲が。
どこがええんじゃい???と思ってましたが、アルバムを聞いてみてショックを受けました。
他の曲は「スレッジハンマー」と同じ人とは思えない暗くて独創的な音楽で、一気にのめり込みました。
特に4曲目の「That Voice Again」は不思議な事にトリップしていまいます。

そしてピーター・ガブリエルはこのアルバムにかかわらず、大好きなアーティストで、曲だけでなく声も大好き。
2009年Planet Rockというイギリスのラジオ局が行った視聴者投票でピーター・ガブリエルは「Greatest voice in rock」で19位にランキングされました。
一般に人気のある声だったんですね!知らなかった。大変嬉しかったです。
上位40位のランキングはこちら

あとピーター・ガブリエルといえば数々の映画のサントラの制作に携わっていて、どれもこれも素晴らしい。
特に好きなのが、ワールド・ミュージックとエレクトロを融合させたフランスのアンビエント・ポップ・ユニット、ディープ・フォレスト (Deep Forest) とのコラボで、映画「Strange Days」のサントラ。

名曲中の名曲です。

あとグラミー賞最優秀歌曲賞 (映画・テレビ部門) を受賞したピクサーアニメーションの「ウォーリー」の主題曲。



前置きはこれぐらいにしておいて、そろそろライブについて書いていきましょう。

このコンサートでは座ってじっくり聞き入りたかったので、あえてアリーナ席を避けて階段席にしました。
20時、ステージに男性が1人登ってきた。
なんとピーター・ガブリエル本人。
マイクを持って前座の女性歌手2人を紹介し、ステージを去っていきました。
20分ぐらい2人が歌ったのち10分ぐらい休憩があり、照明が暗転しないまま男性がステージへ。
アルメニアドゥドゥクという民族楽器を演奏。
それからピーター・ガブリエルと他のバンドメンバーが登場。
ピーターが「今日のコンサートは3部構成になっていて食事みたいなものです。スターターはアコースティックバージョンで照明を落とさず演奏します。メインはエレクトリックバージョン。そして最後のデザートが「So」の全曲をアルバム順で演奏します」と説明。
会場「イェ〜イ」と返答!
そしてアコースティックバージョンが始まった。


4曲目の途中で明るかった会場の照明が暗転し、ステージからライトが放たれ2部のエレクトリックバージョンへと移行。
エレクトリックバージョンでは6曲を演奏。

この「Solsbury Hill」は2011年のコンサートでは最後の曲で、とても盛り上がったので、中盤で聞くのが不思議な感じ。
やはり今回も凄い盛り上がってました。

そして待ってましたの第3部。
順番通りに演奏するということなので、まずは「Red Rain
アルバムでは、私のヒーロー、ザ・ポリスの天才ドラマー、スチュワート・コープランド (Stewart Copeland) の美しいハイハットで始まるんです。
でもライブではハイハットでは始まらず、いきなり始まりました。
スクリーンには曲名に合わせて、赤い火の様なライトが降りだした。綺麗!

次はあの世界的大ヒットした「スレッジハンマー」
未だに好きではありませんが、会場は大盛り上がりでした。
やはり人気なんですね・・・

そしてケイト・ブッシュとデュエットの「Don't Give Up
サプライズゲストとしてケイト・ブッシュ自身が出てこないかな〜?と期待しましたが、出てきませんでした。
前座で歌った女性歌手が一緒に歌いました。彼女も声もよかったです。

この曲、2011年のオーケストラバージョンのコンサート「New Blood」ツアーで見た時、大泣きしてしまったんです。
ちょうど東日本大震災のすぐ後だったので、毎日ニュースを見ては泣いていた時期で、この曲が被災者に対する応援歌に聞こえてしまったわけです。
歌詞の一節:
don't give up
you still have us
don't give up
we don't need much of anything
don't give up
'cause somewhere there's a place
where we belong

そのまま被災者に対して伝えられるフレーズですよね。

で、余談ですが、この私が見たコンサートは3Dバージョンで映画化されて映画館で上映されました。
DVDとブルーレイも発売されています。


次が私の一番好きな「That Voice Again
う〜ん、オリジナルとちょっと違うなぁ・・・
あの綺麗な楽器の音色がない。
でもやはり素晴らしい曲。
すごい聞き入ってしまいました。
この曲をライブで聞けるなんて、本当に嬉しい。

ステージなんですが、2011年のライブと比べると映像はそんな凝ってなかったんですが、5つの照明がステージに円形に作られたレールの上を自由に動ける仕組みになっていて、さらに手動で上下に動かせるようになっていました。
その照明にカメラも付いてたようで、ピーター・ガブリエルを取り囲んだりしてました。
P1060715.jpg
これは5つの照明がステージ前に揃ったところ。
こんなのは初めて見ました。さすが新しいスタイルを追求するガブリエル様ならではです。

その後も「So」の曲が演奏され、最後の「In Your Eyes
コンサートが始まる前、映像監督が「In Your Eyes」を撮影して「ピーター・ガブリエル.com」にアップロードしてくれ!と、観客に注文がありました。
今回のライブは撮影されていて、何かしらの形体で発表されるそうです。
それに観客が撮影した動画を使用するということです。
もちろん私も撮影して早速ウェブサイトにアップロードいたしました。
その関係でYouTube等にアップロードしてはいけないと同意させられたので、ここではアップできません。
私の動画が使用されればいいのにな〜〜〜〜

全曲演奏が終わり、バンドメンバー全員がステージで揃って一同でお辞儀。

結構長い事演奏してたのでアンコールはないかも、と思いましたが、再びメンバー登場。
まずサントラ「OVO」から「The Tower That Ate People
この時ピーター・ガブリエルはステージ中央にいて、上からドーナツ型の照明が降りて来た。
その照明が下まで到達し、また上がっていく。
上がっていく時、何か筒のような物をステージに残し、幕のように上に伸びていった。
なんとも大掛かりなセット。素晴らしい。
P1060726.jpg

P1060730.jpg

P1060737_20131031052703cd0.jpg


そして最後は反アパルトヘイト活動家スティーヴ・ビコの事を歌った「Biko
観客は皆拳をあげ「ハッハッハー」と合唱、そのままピーター・ガブリエルはステージを去り、他のメンバーも順にステージを降りていった。
これで終了。

みっちり2時間半、内容の濃い素晴らしいライブでした。
今も酔いしれております。

セットリスト:

アコースティック部
OBUT
Come Talk to Me
Shock the Monkey
Family Snapshot

エレクトリック部
Digging in the Dirt
Secret World
The Family and the Fishing Net
No Self Control
Solsbury Hill
Why Don't You Show Yourself

第3部「So」全曲
Red Rain
Sledgehammer
Don't Give Up
That Voice Again
Mercy Street
Big Time
We Do What We're Told (Milgram's 37)
This Is the Picture (Excellent Birds)
In Your Eyes

アンコール
The Tower That Ate People
Biko



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Comment

はじめまして 

初めてコメントを致します、れいです。
ピーター・ガブリエルのライブを見られるなんて、羨ましい限りです。
ピーター・ガブリエルのライブに行けない代わりに、「Back To Front 2013」のライブCDを1枚購入しようと考えているのですが、どの会場のライブがいいのか悩んでいる所です。
また、ピーター・ガブリエルに関する記事を期待しております。
  • posted by れい 
  • URL 
  • 2013.11/24 21:13分 
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Re: はじめまして 

れいさん
コメントありがとうございます~。
ライブCDっていろんな会場のがでるんですか?
DVDでないのかしらね?
ピーガブさん1年お休みと取るっていってらっしゃるので、今度いつ見れるかわかりませんが、また見た際は記事にします。
  • posted by cheeky-chi 
  • URL 
  • 2013.11/25 22:37分 
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  • [Res]

またコメント失礼します 

http://amass.jp/28908」にライブCDのニュースが掲載されています。
そのニュースによりますと、オフィシャル・ブートレグCDシリーズ『The Encore Series』として、2013年の「BacktoFront Tour 2013」計18公演分が販売されようです。
CD2枚組仕様の単品版と、計36枚セットのボックス・セットがあるとの事です。
私はHMVで単品版を購入しようと考えていますが、価格が何と\4,990(税込)!!
残念ながら、Amazonでは取り扱いがないようです。
ピーガブさんのホームページ「https://petergabriel.com/news/tumblr-post/62336865318/back-to-front-2013-encore-series/」でも予約を受け付けており、そちらの方が価格が安いかと思われます。
ライブDVDが出るのは、何時になる事やら~といった感じではないでしょうか。
長文失礼致しました。
  • posted by れい 
  • URL 
  • 2013.11/26 22:42分 
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Re: またコメント失礼します 

れいさん

ほんとですね〜。
すごい!このボックスセット誰が買うんだろう・・・
私はDVD出るの待ってます。
ライブ始まる前に映像監督さんから、なんか前録的なものを撮られたし、
何かの形で映像が発表されると言ってましたから。
  • posted by cheeky-chi 
  • URL 
  • 2013.12/03 07:31分 
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  • [Res]

TBさせて頂きました。 

昨年秋にロンドンに行った際にポスターを見かけて気になっていました。コンサートの様子が分かって嬉しいです、失礼ながらTB[させて頂きました!
  • posted by プラナリア 
  • URL 
  • 2014.01/05 01:13分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re: TBさせて頂きました。 

プラナリアさん

コメントありがとうございます。
記事読ませていただきました。
ロンドンにいらっしゃってたんですね。
コンサートはすばらしかったです~。まさか「So」のフルバージョンを聞けるなんて大感激でした~
  • posted by cheeky-chi 
  • URL 
  • 2014.01/09 00:00分 
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ブルーレイ購入しました 

遅まきながらも、アマゾンマーケット プレイスにて『Back to Front: Live in London』のブルーレイを買ってしまいました。
2Blu-ray+2CD+BOOK+Tシャツ+ポスター、2Blu-ray+2CD+Book、2DVD+2CD+Book、Blu-ray+Tシャツ+ポスター、Blu-ray Disc、DVDの6パターンがあるようですが、経済的事情によりブルーレイのみのバージョンを購入しました。
ただ1曲目は、「OBUT」ではなく「Daddy Long Legs」でした。
ブルーレイをちびちび観ながら、楽しむ今日この頃です。
  • posted by れい 
  • URL 
  • 2014.08/17 13:11分 
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  • [Res]

Re: ブルーレイ購入しました 

れいさん

そんなにいろいろ種類があるんですね!すごい!
私はまだ買ってないです。まぁ私もブルーレイのみのバージョンにすると思います。
  • posted by cheeky-chi 
  • URL 
  • 2014.08/19 03:21分 
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大阪北新地でホステスしていた人生から一変、第2の人生を歩むべく2001年にワーホリで渡英。
英語を勉強したのちカレッジで2年間デジタル・メディアを専攻。
2008年めでたくロンドンのIT企業に就職し、現在は楽しくシングルライフをエンジョイ中。
好きな事はUKロック、ネコ、旅行、写真、エステ、映画。

そんな私の日記ですが、よかったらのぞいて下さいね。

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