AIが生成したコンテンツを人間はどこまで楽しめるのか

作ってる側は楽しいかもしれないけど、受け手となるとやや疑問。これ、本当に楽しいか?と思ってしまう。

はてな匿名ダイアリーにもAIが書いた日記が増えてきて、うーんこれ、って思ってしまう。いや、これ面白いのか?コメントつけてる人はまだ人間が多く、正論投げかけたりしてるけど、コメント側で言うと一番星はてのちゃんぐらいのわかりやすいAIはまだ許容できたが、日記の文面そのものをAIが書いたものって、うーん。

今ちょうどChatGPTコンテンツは不気味の谷にいるんですかね?いや不気味って言うよりかは単純に、面白いのかこれ?って思ってしまう。AIが作ったものを面白いと思えないのは、実在感の欠如だろうか。どこか人間味に欠ける、ないんだから当たり前なんだけど、再現しきれてないのか。

他にAIが生成したコンテンツってなんだろう。Suno AI が作った歌とか、すごいねと思うけど歌として感動するかっていうと微妙。NotebookLM とか、技術はすごいし上手くまとまってるけど、おもしろいかこれ?時間を割いて聞こうと思うかっていうと、思わない。

むしろAIの作るものなんだから人間に寄せるのではなく人間には真似できないAIAIしたもののほうがきっと面白いはず。AI時代は現実になったので、ここらでちょっとAI的な映画を見直してみたいと思います。僕が見てきたものだと Her と ブレードランナー2049 あたり。どちらもNetflixから消えていた。Amazonにあるだろうか。

S&P500時代、終了のお知らせ?

今から一ヶ月ほど前、トランプ関税のタイミングで「もう(S&P500を筆頭とする)米国株は下降トレンドに入る」という話題が盛り上がった。今はやや落ち着いているが株価もドルも関税発言前の相場に戻ったわけではなく、関税も開始を3ヶ月延長するだけとの話だったので、今後どうなるかまだまだわからない。

S&P500は10年ほど前から「株とか投資とか何もわからなくてもS&P500だけ買ってれば大丈夫」と言われ続け、特に近年のNISA・新NISAが始まってからは素人が手を出しやすいということで、オルカンに次いでもっとも買われていた。アメリカの伝説的投資家であるウォーレン・バフェットも「投資家ではない妻に勧めるインデックス銘柄」としてS&P500はお墨付きだった。

しかしそんなバフェットも2025年中に引退することを発表し、しかもバフェット自身は去年から株を売りまくっていて、現金比率が過去最大になっていた。そんな中でトランプの関税発言があり、とりあえず一時的ではあったが株価は暴落した。バフェットはそれを見越していたかのように、あまりにも上手く売り抜けていた。

日本人の投資家で、SNSでも活動しているインフルエンサー的な「バフェット太郎」という人がいる。この人は名前の通りバフェットにあやかり、もともとはバリュー投資の人だったのかな、S&P500をそのまま買うタイプのインデックス投資家ではなかったが、投資スタイルとしては米国株が中心でそういう本を出されていた。しかし今や路線を一変している。

僕が知っている範囲では、この人が特に米国株が終わった説を唱えている。トランプ関税のタイミングで暴落してから、少し回復した今もその主張を変えていない。なんなら秋頃から本格的に下降していくと予想しており、米国株は夏が最後の売り時とまで言っている。その代わりに台頭するのが新興国株だとか。

ここまで極端な路線変更をしている人が他にいないから、目立っているだけとも言える。彼の主張する言葉に信憑性はあるのだろうか。株の予想ぐらい人の意見があてにならない分野はないという大前提の元で、いろいろ考えさせられるなー。単純に話題作りとも見れるし、仮に本気で路線転換していたとしても、その通りになるかどうかは誰にもわからない。ただ僕も旧NISAの時に買っていたVTI(全米株※S&P500に近い)を早く売ってしまわないといけなくて、買い換え先は結局VT(全世界株)かオルカンかなーと思っている。

VTとオルカンの大きな違いは、分配金が自動再投資されるかされないか。あとVTは米国ETFだからNISAの積立には対応していない。取引の時間帯も夜から朝になる。成長枠で一括投資したり、分配金は再投資せずに現金で使いたいという人がVT。積立枠を使ったり、分配金を自動で再投資したい人がオルカン、という具合に分かれる。

米国株はともかく、新興国か…。いずれにせよVTやオルカンといった全世界株以外の選択肢は、しばらく考えたくないなー。

お金のかかる趣味、コスパの良い趣味

これといった特定の趣味がない。長く続くような、のめり込むような趣味がなく、浅く狭い。その中で自分が今まで触れてきた趣味と、人から聞いた趣味の話からコスパをてきとうに検証してみよう。ついでにタイパ(時間効率)とか言い出したら、趣味なんか持たないほうがいい。趣味は総じて時間の浪費だから、時間をかけてなんぼってところがある。まあその趣味で得られる効用が楽しさって言うなら、持続的な楽しさを即座に得られることがタイパになるのかもしれない。そうなるともう、お酒とかタバコとかすぐにキマる何かになってしまう。趣味にタイパ(=即効性)を求めてもしょうがない。

僕はお金のかかる趣味を持ったことがないため、聞いた話です。確証はないというか、よく知らない。お金のかかる趣味第一位は、僕の聞いた範囲では車じゃないかと思う。そりゃあジュエリーとか高級時計とか言い出したらそっちのほうが単価が高いかもしれないけど、一般人にはあまり手が出せない。でも車って意外と一般人でも趣味にしている人が多く、めちゃくちゃ金かけている。それこそ若い人でも車にめっちゃ費やしている人の話はよく聞いた。ジャガーとか高級車の話ではなく、飽くまで一般的な車の話。

そもそも車自体が高い。車体100万前後はむしろ安い範疇に入る。でも趣味で100万っていうと、それこそ時計ならロレックスが買える(ものもある)。しかもけっこう買い替える。さらに車を趣味にする人は、ありとあらゆるカスタムにお金をかける。カスタムもなぜかめちゃくちゃ高い。高くて当たり前っていう感覚を、車にお金をかける人はみんな持ってる気がする。

維持費も高い。駐車場代、保険代、ガソリン代、メンテ代…中高生の頃に頭文字Dっていうマンガが流行ったけど、車が趣味の学生なんて金持ちのボンボンしか成り立たない。もしくはバイト代やら何やら全振りしている人しか。っていう僕の印象です。趣味で乗りだすとバイクもかかるけど、車は桁違いだと思う。ただ乗るだけでもそこそこかかるのに、趣味にしだすと要注意。もちろん趣味にも度合いがあるため、ライトでほどほどの車乗りもたくさんいるだろう。僕は免許ないです。サーキットとかに通っている車乗りの人から聞いた話と、そこからの推測です。

カメラ

次に、僕が知っている範囲で金のかかる趣味と言えばカメラです。レンズ沼っていう言葉が一般的になったぐらい、カメラなりレンズなりを買い出して沼にハマる人が多い。僕はカメラ一台、レンズ一本と、レンズ一体型のコンデジ一台しか持っていない。このへんはかなり珍しい部類だと思う。カメラなり写真にハマる人は、レンズの数あってなんぼみたいなところがあるから、一本でやりくりする人はあまりいないんじゃないか。

それはただカメラを持って写真を撮っているだけで、趣味ではないんじゃないか。例えば生活に使う車があるのと同様、生活の中でカメラを2台とレンズ1本持っているだけなんじゃないか、と思われるかもしれない。いや、でもその割にはカメラバッグもあって防湿庫もあって、撮った写真を飾っていたりスズリでスエットを作ったり、写真集もよく買うしアルバムを作ったりしているから、十分趣味していると思う。

でもカメラは2台、レンズは1本しか持っていないから、沼にはハマっていない。これまで買い換えたカメラは3台。15年ぐらいの間に売って買ってしている。そこまで費やしていないだろう。沼っている人は数十万から100万のカメラを同時に何台も所有しているし、10万数十万単位のレンズをポンポン買う。三脚を持っていたり、カメラバッグだって用途に応じていくつも所有している。撮りに行くための遠征にも時間とコストを費やしている。知り合いから薄っすらとそういう情報が見え隠れするだけで、具体的にどれだけ費やしているか確認したことはない。でもとにかくカメラを趣味にして、沼っていく人はお金がかかってそうだ。

オーディオ

オーディオ沼の人の話もよく聞く。プレーヤー、スピーカー、アンプにとどまらず、オーディオ趣味の人はやはりケーブルなどにこだわるそうだ。知り合いの人はヘッドホンのケーブルだけに40万円使っていて「音が全然違う!」と言っていた。オーディオの場合音の良さなどにこだわりだすと際限がなく、しかも実際に良い音になっていることが体感できるからやめられないんだろう。いい音を知ってしまうと元に戻れないと言う。いったん裕福な暮らしを体験してしまうと貧乏暮らしが我慢できないように。

僕の場合、すごく簡易に済ませてしまっている。オーディオと言ってもレコード周りになるけど、レコードプレーヤーは定価5万円ぐらいの40年ぐらい前のもので、メルカリで5千円で買って5年以上ずっと使っている。フォノイコライザーは使用せず、内蔵型のスピーカーを9万円ぐらいで買って、最底辺の音ではないけどそこそこ良ければ満足してしまっている。昔ホームシアターが流行ったが、普段からそこそこ映画を見る割に一度も導入したことがない。あればいいと思うんだけど。

ファッション

高級時計や宝飾品を除いた、服などのファッションは車やカメラ、オーディオなんかに比べて意外とコスパがいいと思う。もちろんファッションだって高級品を買いまくっていたら一着数十万数百万行くかもしれないが、それが普通の趣味だとは思わない。高級品を買い漁っているリッチな人という認識がちゃんとある。でも車やカメラ、オーディオは普通の人が割と100万単位の買い物を平気でやっている印象ある。ファッションを趣味にしている人は、めっちゃ稼いでいる人でもなければ年に100万以内でおさまるんじゃないか。どうなんだろう、僕の認識が甘いのか。

僕は今年ちょっと服を買っているけど、年間を通して20万行かないと思う。ということは趣味で毎年買っている人はやっぱり100万ぐらい平気で行くのかな。

スポーツ

スポーツはだいたいコスパがいい。強いて言えばゴルフが高いと言われていた。いくらぐらいか知らないけど、クラブを揃えることとコースに通うことでスポーツの中ではコストがかかる方だろう。でも年に100万とか行くのか?行かないよな多分。ゴルフ用品をしょっちゅう買い換えてたら行くのかもしれない。

知り合いでフットサルとかやっている人いたけど、そんなにお金がかかる印象はない。テニスを習いに行っている人もいるけど、コスパがいいほうだろう。筋トレとかジム通いしてる人だって、そんなにお金をかけている印象はない。ウィンタースポーツのスキーやスノーボード、マリンスポーツのダイビングなどは一回の費用はそこそこかかりそうだけど、年間を通したらそんなにかからなさそう。全然知らなすぎて独断と偏見です。きっとスポーツはコスパがいい趣味。

僕はスポーツ全然やらないので、強いて言えばジョギング。ジャージと靴を買えばそれ以降はゼロ円。

旅行

旅行もスタイルによってお金のかかり方が違うが、それでも年に100万も行かないんじゃないか。一度長期滞在をしたり世界一周をしたりして大きくかかることはあるかもしれないが、普通の人は一生のうちに何度もそういう使い方をしないだろう。だから出費が多い年があったとしても、毎年そうはならない。

僕はサラリーマンの時に「趣味:旅行」みたいな時期があった。ゴールデンウィーク、盆休み、正月休みは全部海外に行ってた年があったけど、その年でトータル60万ぐらいかかったのかな。普通はどれぐらい旅行にコストをかけているのだろう。

それ以外

一番コスパの良い趣味は、きっと読書だと思う。本を集めるコレクターになってくると稀覯本などにお金を費やすことはあっても、基本はそんなにかからないはず。読み終われば売ることもできる。100円で買った本で何日も楽しめる。お金をかけないでおこうと思えば図書館で無限に楽しめる。読書は一人で楽しむもんだと思いがちだけど、読書会に行ったり感想を話し合ったり本のイベントに行ったり、人と一緒に楽しむこともできる。

その次にコスパがいいのは、きっと配信ドラマなり映画を見ることだろう。月額定額制で、過去作も含めるとほぼ無限に楽しめる。映画館に通い出すともうちょっとお金はかかるけど、仮に月に10作、年120作品映画館で映画を見たとしても、年間で24万円だからしれている。ゲームもかなりコスパがいい。マンガ・アニメはどうだろ。そのへんを趣味にしている人のお金のかけ方がいまいちわかっていない。グッズとかにかかることが多いのかな。

レコードもきっとそんなにかからない。3,000円のレコードを月に10枚買ったとして年36万円。いやもっと費やすのか。僕はそんなに買ってないです。月5,000円も買ってない。楽器とかもどうなんだろ。楽器なんてそんなにしょっちゅう買い換えないだろうから、教本だったり習いに行ったりしたところでけっこうコスパはいいんじゃないか。

人生を破綻させる消費活動と言えば、ギャンブル、キャバクラ・風俗通い、カルト宗教がある。これらは趣味と呼べるのか、わからないので今回は省いた。

とりあえず僕は解像度の低いことを雰囲気で言ってるだけなんで、本当のところはわからない。そうだ、ChatGPTに聞いてみるか。

お金のかかる趣味(ChatGPT)

趣味 年間平均費用(目安) 特徴・理由
海外旅行 約35.8万円 渡航費・宿泊費・現地消費などが積み重なる。非日常体験のため支出が大きくなりがち。
ゴルフ(コースプレー) 約16.5万円 クラブセット、プレー費、練習場利用料、会員権など継続的な出費が発生。
乗馬 約13.3万円 レッスン料、装備、クラブ会費などが高額。趣味としては敷居が高い。
クルージング(客船旅行) 約12.8万円 高級志向の旅行で、食事やエンタメも含まれるため費用がかさむ。
サーフィン・ウインドサーフィン 約12.4万円 ボードやウェットスーツの購入、遠征費用などが必要。
パチンコ 約10.9万円 少額から始められるが、頻度が高まると出費も増加。
洋舞・社交ダンス 約10.9万円 レッスン料、衣装代、イベント参加費などがかかる。
スキー 約9.2万円 用具購入、リフト券、宿泊費などが必要。
クラブ・キャバレー 約8.5万円 飲食代やイベント参加費が高額になることがある。
アイドルの追っかけ 月2万~5万円 ライブ遠征、グッズ購入、CD複数買いなどで出費がかさむ。

コスパの良い趣味(ChatGPT)

趣味 初期費用・維持費(目安) 特徴・理由
読書 無料~数千円 図書館利用や古本活用で低コスト。知識や教養も得られる。
ジョギング 数千円(シューズ代) 健康維持にも効果的。公園や街中で手軽に始められる。
動画鑑賞 月額500円~1,000円程度 サブスクリプションサービスで多様なコンテンツを楽しめる。
ハンドメイド 数百円~ 100円ショップの材料で始められ、作品販売も可能。
DIY 数百円~ 自作の家具や雑貨で生活を豊かに。工具は初期投資のみで長く使える。
ヨガ・ストレッチ 数百円~(マット代) 自宅で動画を見ながら実践可能。心身のリフレッシュにも効果的。
寺院・神社巡り 交通費・御朱印代(数百円) 歴史や文化に触れながら散策。御朱印集めも楽しみの一つ。
写真撮影 スマホで無料~ スマホで手軽に始められ、SNSでの共有も楽しめる。

高コストな趣味は「経験を買う」タイプが多く、コスパの良い趣味は「習慣やスキルを育てる」ものが中心という傾向が見られます。何を得たいかによって「コスパ」の価値は変わってくるとも言えますね。

総じて安すぎる。全然参考にならなかった。

4月29日 誕生日ではない記念日

昭和の日。誕生日でも命日でもない、ある元首相の“在位期間”にちなんで作られた祝日らしい。意味の曖昧さが、この国の象徴的な態度をよく表していると思う。記念日を設定しながら、その中身には深く触れない。花を飾るけれど、根のことは語らない。そんな祝日。

曇っていた。湿度が高く、室内にいても皮膚に何かがまとわりつくような感じがある。洗濯物は乾かない。風もない。そういう日は、本を読むにも頭に入ってこない。午前中、ベッドの上でずっと『国家とはなにか』を読もうとして諦め、Spotifyで電子音楽をかけて目を閉じていた。

音楽が体の中に沈殿していくような感覚が、たまにある。低音が骨に触れるとき、人間の輪郭が曖昧になる。京都に住んでいると、人との距離より、自分自身との距離のほうが問題になる。東京では逆だった。人が近すぎて、内省なんて二の次だった。京都では、他人が遠すぎて、自分の声がうるさすぎる。

午後、散歩に出る。お気に入りの古本屋でペレックの『人生 使用法』の文庫版を見つける。装丁が変わっていた。装丁が変わるたびに同じ本を買ってしまうのは、記憶に「同じ形で残す」ことがいかに不安定か、という証だと思う。内容ではなく、表紙が変わったことによって“同じ”でいられなくなる。変わってしまった本棚の中のそれらが、時間の経過を可視化している。

帰り道、喫茶店でアイスコーヒーを頼む。メニュー表の字体が変わっていた。以前よりフォントが丸くなっている。「時代に合わせて」というのが店主の弁。なんだか少しだけ嫌な感じがした。でもそれを表情に出さないのが大人の振る舞いなのだろう。あるいは、既に諦めの側にいるだけかもしれない。

わたしは「変わってしまったこと」に敏感すぎる性質がある。過去に執着があるわけではない。むしろ、過去に残されたものがあまりに希薄だから、現在の些細な変化にすら立ちすくんでしまう。地面がなく、空中を歩いているような感覚が、日常に潜んでいる。

昭和の日という曖昧な記念日は、その空中性を強化する。何を祝っていいか分からない日を、何事もなかったように過ごすのは、この国の得意技だ。私もその一部なのだろう。祝日であることに安堵し、ただ散歩をして、古本を買い、コーヒーを飲み、家に戻ってこれを書いている。

夜、少しだけ雨が降った。降ったことすら気づかない人も多いような、小さな雨だった。気象アプリを見ても「曇り」としか出ていなかった。でも、道端の植木の葉には、確かに雫が残っていた。アプリに表示されなくても、起こったことは起こったのだ。

このところ、「記録されないもの」の価値について考えている。SNSに載せない食事、誰にも見られない風景、保存されない言葉。そういうものが、いちばん心の中に残っていたりする。だから、今日という曖昧な祝日も、記録されるかぎりでしか、今日でありえない。わたしがこうして書くまでは、今日はただの「空白」だった。

空白は、埋められることで意味を持つ。でも、埋めないままで残しておくことでしか、見えてこない輪郭もある。

以上は全部ChatGPTに書かせた文章。「ここのURLを参考に真似て日記を書いてください」みたいに投げかけました。読んでみて思うのは、適当すぎやろ!なにかこう、「意味ありげで何も意味のない文章を書いてください」って投げたら出てきそうな文。私は今日は休みではありませんでした。

2025.4.20

金曜日に配信されたオーバーザサンの話を奥さんとしていた。人間関係の中で貸し借りをうまく繋げていく、みたいなそういう話だったと思う。きっとオーバーザサンの二人が田中みな実をベタ褒めするのも、こういうところがめちゃくちゃ上手いからだろう。

僕自身はというと、あまりそういう縁とかが苦手で断ち切って生きてきたような気がする。だから「何でうまくいかないんだろ?」とか「私だけいつも割りを食う」などと思うこともなかった。友人が少ないとか人に慕われないとか、なるべくしてなってる、必然、選んだ結果だと思っている。それが良いとか悪いとかっていうより、そうでないと生きていけない。人と手を取り合って、お互い助け合って貸し借りし合って生きていくのに向いておらず、意識的に避けてきた。

これはただそういう性格ってだけで、別に無理しているとかカッコつけてるとかではなく、MBTI的にもそう出ていたんです。

日曜日で、郵便局が休みで、遠くの土日祝も開いている郵便局まで、段ボール箱3つ運んだ。僕は車に乗れないので、台車に乗っけて引っ張って歩いた。けっこうな距離に、けっこうな重さで大変だった。

アフリカにいたとき、頭に重い荷物を乗っけて暑い中1日中物売りをしている子供や、たくさんの荷物を長距離でも歩いて運ぶ人たちを見ていた。それを見てから、僕は引っ越しのときに衣装ケースを頭の上に乗っけて歩いて運んだ。2kmぐらいの距離はあったと思う。プラスチックの衣装ケースだけど、デカくて大変だった。アフリカは車もバイクも普及しているから、みんながみんな徒歩で頑張っているわけではない。

2025.4.13

自分はファッションが好きなんじゃなくて、ただ物が好きなようだ。だからつい物単体で選びがちで、他の服との相性もわからず、買ったはいいけど着れないこともある。着たら着たで変な組み合わせだったり、色や形が合っていなかったり、浮いていたりすることもあるようだ。流行とかコーディネートとか着こなしとかいわゆるファッション的なことが何もわかっていない。

もっと言うとファッション的なかっこよさに無頓着で、ギリギリ外に出られるかどうかというような雑な格好を普段していることが多い。もしくは暑さ寒さに合わせた快適さ重視、軽さ動きやすさの機能性重視といった姿勢で着るものを選んでしまう。そういうのはあまりファッション好きな人には見受けられない。若い頃に「ファッションは我慢」という言葉を聞いたことがあった。かっこよさのためには寒さや着心地を犠牲にするという意味で使われていたけど、自分の装いはその対極にあると言える。今はあまりそういう「ファッションは我慢」みたいな価値観は流行らないかもしれないが。

というわけで今日はてなブックマークで見かけたウィッチウォッチという漫画のファッションを考察しているnoteに出てきたジャーマントレーナーという靴がいいなーと思った。

過去にもどっかのタイミングで見かけたことがあったジャーマントレーナー。この機会に調べてみたら、いわゆるオリジナルはドイツ軍で履かれていた運動靴で、生産は終わっているらしい。現存するオリジナルは当時の古着(古靴)のみで、その後オリジナルと同じ型から作られた田中さんのタナカユニバーサル1183というものが流通し、その後マルジェラがレプリカを作ったりアディダスとかいろんな会社が同じ見た目の靴を作っている。

安いのはだいたい中国製で6〜8,000円前後、オリジナルに近いチェコやスロバキア、セルビアといった東欧製は2万ちょっとする。マルジェラのレプリカはブランド品だから10万以上(5〜6万のやつは本物なのか?)。

物としては欲しいんだけど、この先が長く平べったいヨーロッパ仕様の靴が自分の足に合う気がしない。

REPRODUCTION OF FOUND のリメイクが評判いい

マルジェラ・レプリカは海外から輸入している販売店があり、本物でも直営店で買うより安いらしい。ただ修理などのアフターフォローがないとか。

2025.4.11

他人のために頑張れる人っていうのはなんなんだろう一体。他人と言っても身内だったり身近な人だったり、全く知らない人や面識のない人からいろんな幅がある。いずれにしても、僕は他人のために頑張れない性質で、他人のために頑張れる人というのはどういう人なのか、よくわからない。他人のことを気に掛けるとか、他人に共感するとかそういうやつなのか。もしくはフィードバックがあって褒められると嬉しいとかそういやつなのか。僕は褒められても嬉しくなくて、人の喜ぶ顔を見ても嬉しくないから、そういう理由では頑張れない。人が喜ぶ顔を見たいっていうのと、人が苦しむ顔を見たいっていうのは方向性が違うだけで一緒ですよね。

でも世の中を見渡していると、他人のために頑張れる人ってそんなにいない気がする。むしろ「こいつ自分のことしか考えてねー」って思うことの方が多い。他人のためって偽装した自分のためっていうパターンも多く、なんだかんだ言ってほとんどの人はみんな自分のためにしか頑張ってないんじゃないか。他人のためにどうしようかなんて、考えもしていない、頭に浮かんだこともないような、利己的な人たちの社会の一員として僕たちは生きている。

僕の場合、自分のために頑張れるかというとそうでもない。自分の願望がないから、頑張る動機にならない。僕が頑張れるときは必要なときだけで、とても後ろ向きな頑張りしかできない。世の中で必要なこととか必要なときっていうのは、幸か不幸かけっこう少ない。だから頑張らないで生きていく、というか生きてきた結果が今。

この「頑張れない」ということが、自分にとって長らくのテーマだった。人はなぜ頑張るのか。人のため、自分のため、それでも頑張れない人はどうなるのか。必要性に基づいた頑張りの先に何があるのか。どこをどう間違えれば、頑張れる人生と頑張れない人生に分かれるのか、その辺が自分は気になるところです。

元彼女の話について

これを読んで。

元彼女の話をわざわざすることはない。たまに出てくることはあっても。いい年だからというのもあるし、パートナーがいる身で過去に別れた人の話をすることもないよなと思う。

おもろエピソードとかもない。過去に別れた人の話をするにあたっての傷つきっていうのも今更はない。いずれも10年以上前の話だから、正確に覚えていなかったりする。最後に別れた人は、僕が仕事を辞めて外国に行くって言うから、もう僕との未来はないと思って別れただけだろう。その前の人は僕が忙しくなって京都から大阪に引っ越して自然消滅みたいな感じだった。その前はお互いの気持ちに距離ができたタイミングで、相手に別に好きな人ができて別れた。普通の話ばかり。

コンプレックスとかもないかな。それは劣等感がないという意味ではなく、人と張り合う気がない。自分が劣っていることは、他人には関係ないかなと思ってしまう。同様に他人が優れているとか劣っていることも、自分にとってはどうでもいいと思ってしまう。だって他人事だから、それが自分の人生を左右しない。

この話題の元ネタになっている人は、初めて付き合った人と結婚して今も続いているらしい。自分の知り合いにもそういう人がいたことを思い出した。

初めて付き合った人と結婚した人は、しなくてよかった失敗を経験せずに済んでいる羨ましさがあるというようなことを10年以上前に書いている。ピュアなことを言うようだけど、生まれてから愛する人なんて、一人だけでよかった。誰かとうまくいかなくなり関係が解消され、あんなに真剣だった気持ちはほぼゼロになり、全く別の誰かに対してまた違った愛情を抱くようになる。相手は決して代替的なものではないんだけど、形式的にはそういう風に見える。彼氏、彼女、妻、夫というポジションだけで言えば、誰かが駄目になっても代わりが効く。そういうのってなんかすごく嫌だ。それぞれの関係性は、全く違った別物であってほしい。人間は代わりが効くパーツではない。

ただ最近、宇多丸さんのロボットドリームス評を聞いて、付き合った人が一人であることはベストかもしれないけど、過去に付き合った人がいることも、決して悪いことばかりではないのかなと思うようになった。恋愛においては、失敗から学ぶことはないと思っていた。というのは、別れてからまた別の人と付き合うことになっても、その人は前の彼女とは違うから、また一からやり直しで、過去の経験が生きない、積み上げがない。というかむしろ恋愛経験が多くてわかってるつもりになってるやつが一番危ない、と思っていた。

でも必ずしもそうでもなかった。一人の人から得られた学びは、別の人に通用しないかもしれないけど、自分を形作る上では過去の失敗経験も確実に学びになっている。自分の人生経験を育んでいる。失敗を経て、次に付き合った人にはより優しく出来るかもしれない。より思いやれるかもしれない。それは相手に対するパフォーマンスが上手くなるという意味ではなく、飽くまで自らの気づきとして、過去の失敗経験が糧になるのではないか。

以下はただの嫌味というか暴言なので、わざわざ課金する価値はないです。

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iPhoneのバックアップを外付けHDDに取る

iPhoneのバックアップを取れという通知が出っぱなしになっている。取ろうにも、標準のiCloudではとてもじゃないけど容量が足りない。かといってiCloudに課金する気にはならない。なので、外付けのHDDに取ろうと思う。外付けHDDは1TBぐらい余っているから。

やり方を検索したが、これといった的確なのがすぐに出てこなかったので、ChatGPTに聞いてみた。その手順通りにやってみよう。

以下まるまるコピペ。

  • Macを介して外付けHDDにiPhoneのバックアップを取る手順
    • ① 外付けHDDを接続する
    • ② 既存のバックアップフォルダを移動する
    • ③ シンボリックリンクを作成する
    • ④ iPhoneのバックアップを作成する
    • ⑤ バックアップの確認
    • 注意点
  • ※追記:iCloudに保存済み vs iCloudにバックアップ
    • 🔹 iCloudに保存済み(iCloud Driveや写真など)
    • 🔹 iCloudにバックアップ
    • ✅ まとめ
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スニーカーなんか、なんぼあってもいいもんですからね

そこまで言うほど買ってないけど、結局ほぼ毎年スニーカーを買っている。いま現役で履いている靴を並べていこう。

Clarks WallabeeGTX

最近買ったのはクラークス・ワラビー。スニーカーというか革靴というか、モカシンというかデッキシューズというか、なんかいろいろ呼ばれてる。ローテクな靴を買ったのは久々で、最近はハイテクスニーカーばかり履いていたから足が甘やかされていた。でも足が痛くなるほどではなかった。長時間歩くためというより、服に合わせるために買った。

on Cloudsurfer Trail Waterproof

去年買った防水靴。トレイル用だけど主にジョギングの時に履いている。サイズが丁度のため、厚い靴下を履くと入らない。靴と靴下問題あるなー特に季節や素材で履ける靴が変わってくる。普段履きもしている。値段もお手頃だった。色形の主張が薄めで使い勝手いい。店入るのに長時間列んで失敗した思い出。

INOV-8 FLYROC 345 GTX

これは2022年にマイナポイントで買ったのかな。このへんから防水ばかり履くようになった。見た目的にグレー一色なのが良かった。もう一段階濃いグレーだと尚良かった。こちらもトレランシューズということで、薄くて軽い。底も薄い。雨の日でも履ける用で買ったのに、キュポキュポいうようになった。それでも浸水はしない。

New Balance CM996

こちらもマイナポイント絡みで2021年に購入。なんだかんだで一番履いている。色褪せている部分は手入れで元に戻るかもしれないが、布が破れている部分はどうにもならない。もう一度同じのを買ってもいいかなーと思いつつ、ややデザインに飽きていたり廃れている部分もある。ニューバランスは種類が多すぎるのと、在庫がまちまち過ぎてそのときどれが買えるか運次第。

DANNER FIELD

こちらも2021年に購入。頻度は少ないけど今もずっと履いてる。特に冬、ブーツは他に持っていないこともあって。どうもつま先をぶつける歩き方をしているせいでボロボロになってきた。まだしばらく履き続けるけど、ダナーはここ数年で色とか形とか種類が増えて、次買うとしたら迷いそう。

JACK PURCELL LEATHER

2020年購入。最近は履く回数が減ったけど、それでもときどき履く。ニューバランスを買ってからは楽でそっちばかりになっていた。今はそれも落ち着いて、ローテクスニーカーに戻ってきたところ。長時間長距離歩かなければ問題なし。ジャックパーセルのレザーは最近あまり売ってないようだ。

その前に履いていたのはエアフォースワンとかスーパースターで、もう履き潰している。同じのをずっと履いてすぐに履き潰すことが多く、今持っているのは長持ちしているほうだ。次買うならそろそろ白い靴がほしいところ。ただGORE-TEXで白ってのが全然ない。雨で靴が濡れても浸水せず気持ち悪くならないGORE-TEXは個人的にもう外せなくなったから、悩ましいところ。

というわけで今あえて欲しいのを挙げるとしたら、オニツカタイガーの MEXICO 66 SD か、アディダスの Gazelle GTX あたり。

世間でタフさが求められること

TBSを辞めた元アナウンサーの宇内さんがYouTubeに出ていて、「なぜ会社辞めたんですか!?」というテーマで話していた。僕は以前に宇内さんがアトロクを辞めたことに触れたことがあり、何の気なしにYouTube動画を見た。

その中の割と序盤に語られていた内容は、アナウンサー業がいかに大変かということだった。そしてアナウンサーに求められること、もっと言えば採用されるにあたって一番重視されるであろう要素が「タフさ」であると強調されていた。昼夜逆転は当たり前、睡眠時間2〜3時間当たり前、忙しいときは休みが月に1日あるかないかで、その1日は気が緩んで熱が出る、体育会系の部活よりも体力的に全然ハード、そういう言葉が次々出てきた。それらは働き方改革以前の話で今は改善されているそうだけど、うーんなるほどと思ってしまった。

僕は会社員時代に月の残業が100時間を超えたとかで文句を言っていたけど、そんなのはこの人達からすると屁でもない。週一でも休めている時点で全然余裕の遊びのようだ。

ブラック企業、ホワイト企業なんて言葉が使われるようになって長いけど、ホワイト企業とかホワイトな働き方っていう概念は、最前線だったり超一流の世界では存在しないんじゃないか。わかりやすい例だと、研修医とかは昔から激務だったと聞くし、今もある程度そうだろう。知り合いの医者に話を聞いたときは、過酷すぎてまずなりたいと思わなかった。仮にノー試験で医学部に入れたとしても、医学部6年の苦行がまず全うできない。そういうのをやってのけるだけで、医者は僕から見ればある意味超人の域にいる。

医者だけでなく官僚の激務も有名で、国民民主の玉木さんが官僚時代に朝4時退勤7時出勤という激務のキツさをよく語っていた。そういう人たちにとって、労働時間とか年間休日とかいう概念はあまりないんじゃないか。ブラックだ、ホワイトだ、と騒ぐのは一般企業で働く一般人だけの話だろう。

そうじゃないタフな職業では、採用のときからタフさを求められる。技術とかセンスや経験もある程度求められるかもしれないけど、いくら頭が良くて仕事ができても、それ以上にタフでなければやっていけない。そもそも稼働時間が長いんだから。

選考基準に学歴があるのも、なんとなくわかる気がする。東大京大へ受かるためには、並大抵ではない時間と体力と集中力を受験勉強に費やさないといけない。それだけ頑張れるかどうかが、まずテストされている。受かっている人は地獄の受験戦争を勝ち抜いた人で、めちゃくちゃ頑張ったか、もともと頭がいい人か。でもほとんどの人はそれ以外の受験生よりめちゃくちゃ頑張っただろう。それだけタフな人が、タフな労働環境の選考においてスタートラインに立てるのは、ごく自然なことだと思う。

体育会系の経験が評価されるのも、それがタフさの指標になるからだろう。長年地獄の練習を続けてきて、全国でしのぎを削って上位に立った経験は、その競技の技術やセンス以外でも十分に活きる素質とみなされる。つまりタフであるということ。

ただまあ実際それがどれだけ仕事に活きるかはわからない。勉強だから頑張れた、好きな競技だから頑張れたっていうことは大いに有り、そのへんは相性というかマッチングの問題だと思う。でも学生時代に一度そういう頑張った結果を残したということが、タフな環境で生きる素養があることを示す上でかなり大きい。勉強もスポーツも、なんなら文化的な分野でも結果を残していれば尚強い。分野を問わず頑張れる人であることの証明になる。

宇内さんは過酷な労働環境だったり、もともと関心のなかったスポーツや経済番組を担当するようになっても、ストレスで病むようなことはなかったと言う。むしろ新しい分野に興味と意欲を持ってのめり込んでいったそうだ。そういういろんな環境下におけるストレス耐性や適応力みたいなものは、仕事を続ける上でかなり重要になってくる。なんかそういう片鱗でも学生時代に培っておけたら、採用の時点で他から一歩リードできるんじゃないか。

ただ僕が学生時代にこういうことを実感していたとして、受験勉強やスポーツ競技を頑張って世の中を引っ張っていく仕事に就いたかというと、あり得ない。そういうのを平気で頑張れる人だけが、タフな仕事に就いて世の中を引っ張っていくんだと思う。僕自身は受験勉強も部活も何一つまともにやってこなかったし(強いて言えば高校受験は頑張ったかもしれないけど)あまり勉強しなくても入れる大学に入り、無為に4年間を過ごして一般企業に入社し、文句を言いながらイヤイヤ仕事をやって10年経たずに辞めた。

世の中の最前線に立てなかったとしても、一人の人間の人生としてはどこかのタイミングで何かをタフに頑張ることで、挽回だったり道筋を立てることができるかもしれない。何にでもタフにはなれなくても、どの分野だったらタフになれるか。

以下は完全に余談。

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成田悠輔が令和の虎に出た回を見て

面白かった。最近出た本の宣伝を兼ねて要約しているっぽい回。正直本を読むよりもこの回を見たほうがわかりやすいと思う。本は読んでない。対話があったほうが面白い。

身の回りでは「成田悠輔嫌い」っていう人しかいない。奥さんにこの動画を見てもらったけど、やっぱり話し方とかしつこく予防線を張るところが嫌いと言っていた。僕自身も別に好きではないけど、この回は話がおもしろくてあまり気にならなかった。成田悠輔がまともに喋っているのを聞いたのは、養老孟司との対談とこの令和の虎だけ。養老孟司との対談動画は非公開になっていた。他には誰かをバカにしてる切り抜き動画がTikTokで流れてきたぐらい。どういう人なのかよく知らない。

この回では、具体的なことは何も言ってないけど、なんとなく言ってることだったり雰囲気が今の世の中に通じるものがある、そういう話だった。おそらくきっと本もそういう内容だろう。22世紀の資本主義というテーマで、お金の価値が今後下がっていくみたいな話は、かなり前に岡田斗司夫が言ってた評価経済みたいな話かな。上昇志向がなくなり、横に拡がっていくみたいな話も。

よくある話だけど、目新しさはここ数年のAIの躍進が今後の変化にリアリティを足してきたとかそういうところかな。この人がAIについてどれだけ専門的なのか知らないけど、今何かを語る人って何でもかんでもAIと結びつけたがる。

でもSNSを俯瞰して見た視点は面白かった。自分はSNS世代ではないからどっぷり使ってなくてよくわかってなかったけど、今のネット社会、改めSNS社会はよくわからない世界宗教みたいなもんで、事実とか根拠とか関係なく人が死んだりお金が増えたりしている。この状況を「後世から見たら謎の魔女狩り」と言い表していて、その状況を作ったのは人の意思から離れたプログラムの最適化ではないか、ということを言っていた。

生きることに意味があるのではなく、人は生きるために意味を見出している、それが無いと退屈な寿命を全うするまで生きていけないから、という話も面白かった。それを今改めて言うのって、すごい原点というか古典的な話で、生きることに意味がないことを受け入れたうえでどう生きていくか、という話は別に過去とか未来とかAIとか関係なく、いつの時代も常に誰かの頭の中で起こっていた問題提起だと思う。今回のテーマに関係あるのかこれ。

人間の進化の方向は悟りを開く方向にあって、ブッダとかそういう人がいち早く成し遂げたけど、今の人間の一歩先の姿はそこにある。昔は一部の人が修行の末だったりでたどり着ける到達点だったけど、ゆくゆくは人類みんなが悟りを開く方向に進んでいく。それはもしかすると社会のほうが先に人類の進化を促す方向に進んでいくかもしれないし、人間と同時並行で社会が対応していくかもしれない。人類がみんな悟りを開いた世界で、お金に価値はあるのか?社会もそれに従って対応していくのではないか。簡単に言ってしまうとそういう話だと思った。

話題はあちこちに行って、その都度現代で既に起こっている兆候が示唆される。内容的には面白いから、それぞれ深堀りして本当のところを検証してまとめてほしい。これらの興味深い話題を、こんな新書一冊でなんとなくそう思う程度に留めるのはもったいない。

2025.3.17

昨日からくしゃみと鼻水が止まらなくて、今日は屋内でもマスクをしていた。花粉症か、昨日作業中にホコリを吸い込んだからか、寒いからか、ただ体調が悪いからか。ここ数日は気温が下がった影響で、いろいろ体に不調が出ている。

マスクと言えば、先日アトロクの放課後ポッドキャストでNHK朝ドラ「おむすび」の話題が出た。「虎に翼」の後ということもあって多くの人が離脱した「おむすび」だけど、宇多丸さんは見続けている。僕は「虎に翼」の途中で脱落して、その前の「ブギウギ」は全部見た。

「おむすび」は僕は見てないんだけど、放課後ポッドキャストでは宇多丸さんがダイジェスト的に解説していた。阪神大震災がテーマのドラマだと思っていたけど、その後に東日本大震災も描かれ、最近はコロナ禍に入りしっかり描かれているらしい。印象的だったのは、コロナ禍から2年経った今コロナ禍を客観的に見ることで、宇多丸さんが「当時のことを思い出して、具合悪くなった」と言っていたことだった。

当時は乗り切ろうと頑張って意識していなかったことが、今こうやって客観的に振り返ると必死だったんだなって実感したとか、そんなことを語られていた。うーん、コロナ禍、早くも忘れられつつあるコロナ禍。2020年からの3年は、平気な顔してたけどいろんなことが付随してつらかったなー。よくよく考えてみれば、今もまだ多くのことを引きずっている。コロナ禍で良かったことは、当時街から観光客が消えたことぐらいで、他は悪いことしかなかった。

写真は2024年、東京のどっか。