Jan 21, 2013
ロンドンゾンビ紀行
都市開発という名の、古き良き街の破壊。
その工事現場で発掘された集団墓地から災厄が解き放たれようとしていた時。
経営危機で閉鎖されようとしている老人ホームで暮らす祖父のために、冴えない生活を送っているマクガイヤー兄弟は従妹のケイティや地元のならず者たちと銀行強盗を企てていた。
そしてロンドンの街に、老人ホームに、ゾンビたちが襲いかかる。
大好きな祖父のための銀行強盗と救出作戦は成功するのか?
ヒューマントラストシネマ渋谷のトークショーでわたなべりんたろうさんが「Twitterで『紀行してないだろ』と言われてますが」と笑った、イギリス製のゾンビコメディが比較される作品はもちろん『ショーン・オブ・ザ・デッド』。ジョージ・A・ロメロが賛美したエドガー・ライトとサイモン・ペッグの感性に及ぶことができるかどうか、それが焦点だった観客は少なくないはずでかく言う私もそのひとり。
封印された死者を甦らせてしまったアバンタイトル、ブリティッシュロックが響くオープニング。
そして物語は『ショーン・オブ・ザ・デッド』よろしく情けない青年たちを中心にドタバタと、どこか間抜けに展開。『ブレインデッド』を連想する赤ちゃんゾンビのくだりでは劇場に笑い声が上がって、ゾンビの集団がフェンスを破壊して雪崩れ込むシーン、ヒール役を引き裂くシーンは『死霊のえじき』へのオマージュだろうなとマニアも納得、小技の効いたギャグもなかなか。ほとんど歩けない老人がゾンビから逃げるシーンの機知に感嘆した向きは多いようで、はたしてラストシーンまで楽しんで観られる作品だとは言えるでしょう。
ただ、手放しで誉めるのはどうか、食い足りない印象があったこともまた事実。
たとえば人物描写が甘いこと。映像とカット割りが多士済々な登場人物たちを捉え切れていない、だから観客が物語をただなぞるだけに陥ることが懸念される。無意味なスローモーションも疑問に思うところ。そもそもはCMディレクターだった監督の初の劇場用映画と聞けばなるほど、ザック・スナイダーのようなものかと納得する話ですが。プロパガンダで期待した、老人たちがゾンビを殺戮するシーンもそれほどのものではないですしね。
そして何より、老い先の短い老人と、もちろん死んでいるゾンビとの戦い、対比というコンセプトがあるのなら脚本と演出には丹念な仕事が要求されるというもの。さらに、人間にとって脅威であるゾンビを、街や生活を破壊しようとする経済社会の暗喩とするなら、ましてしっかりと絡めて描かなければいけない。そうした点については力不足であったことは否めません。
とはいえ全篇に漂うゆるさはとにもかくにも心地よくゴアも上々。ゾンビはのろのろと歩き、頭を狙うのは「常識よ」ではさすがに爆笑、ロメロ原理主義者なら腹が立つこともない出来ではあるので、『ショーン・オブ・ザ・デッド』のショーンとエドのように、ビールを飲みながらだらだらと観るのがお勧めの佳作です。
ロンドンゾンビ紀行 Cockneys vs Zombies
2012年 イギリス
配給 彩プロ
製作 ジェームス・ハリス マーク・レーン
監督 マティアス・ハーネー
出演 ハリー・トリーダウェイ ラスムス・ハーディカー アラン・フォード ミシェル・ライアン
Jan 13, 2013
こみっく★トレジャー21
のぞみが東京駅を発つなり缶ビールをぐいぐい飲って、名古屋を通過したことなど露知らず爆睡をぶっこいたら・・・うむ、
宿酔いの頭痛が治まった。( ゚Д゚)y-~~
じゃあまんだらけのグランドカオスから巡回を始めようじゃあないか。
とはいえ新大阪駅に着いたのは13時53分のこと。新年最初に参加する即売会が俺の嫁というわけではなくて、マスラオで賑わう店内で同人誌の105円棚を漁ったあとはなんばに移動、らしんばんでは黒田bbさんの冬コミ新刊を買い占めた一行が、住之江のスパで汗を流して平林のホテルに泊まって参加したのはもちろんこみトレ。
中ふ頭駅からインテックス大阪を目指せば門の外には列、まだ9時になっていないのにもうこんな・・・で、私は「文系」列の最後尾に並べばいいの( ・ω・)?とリクナビの就活イベントに迷い込むことはなかったけれどサークル入場列こそ長蛇、中庭には翡○亭に突撃するであろう(未確認)群衆が。
さらに、もたもたとスペースの準備をしていたら、私が配置された4号館のシャッターの前にはまだ9時半になっていないのにデ○ラバに特攻するであろう(未確認)列があって凄いなあ・・・と。じゃあ折角だし
翡○亭のフルセットは死守な( ゚Д゚)y-~~
と相方たちに無茶ぶりをすることはなかったけれど、「LittleYelpとKo-wa's Innをしくじった場合は白装束に着替えて頂きます」とほざいた私はそういうわけでサークル参加。新年最初のイベントのレポートは、いつものアレな買い専のソレではありません。
だから、11時を回るや館内に突入してきた一般参加者が、中央通路から島中に折れませんように・・・と祈りながら自分のスペースからLittleYelpをヲチ、4号館を担当した相方が初動は壁ながら4人目で確保した光景を遠目に確認したあとは心穏やかに本の頒布に勤しんでおりました。
ただ、館内の暖房はたぶん抑えめ、心穏やかすぎたこともあって・・・トイレが!で、でも本を買って下さる方への礼は逸しないように、シールラリーのシールをお渡しすることも忘れないように!
とかなんとかもがいていた12時10分に相方が「す茶らか本舗も買ってあるぜ」といったん帰還、排泄とニコチンの摂取を済ませて正気を取り戻したあとはまたスペースでぽつねんと。
でも12時45分に売り子を替わってもらったあとはさすがに巡回、冬コミで買い損なった本やAKB○○48のエ■本、「アニメの『ef』は最高だね!」と最近言われて「君はこの時間軸の人間じゃないね」と返した知り合いのためにあ○すとち○この画集を買ったりしてスペースに戻ると、5号館の担当者も帰還。こちらの相方は信用しているので「Ko-wa's Innをしくじってたらry」と確認することもなく、そんなこんなであとはまったり。
で、新幹線の時間があるし新刊も完売した・゚・(ノД`)・゚・ので14時30分に撤収。
なんばをまた巡回したあとは缶ビール2本とおつまみを手にのぞみに乗り込んで21時23分に帰京、東京駅の地下1階のコンコースでコーヒーでひと息ついてから乗り継いだ京浜東北線で味わっていたのは祭の余韻でした。
参加したみなさま、お疲れさまでした!
そして大阪の地で私のスペースを訪れてくださったみなさま、ありがとうございました!