ネイビー・ブルース

また、来年4月にエリック・クラプトンが来日します。

なんでも80歳だということで、最後になるかもしれないと思って予約しました。

また、クラプトンといえば、新譜の「Meanwhile」がオンラインで発表され、1月24日にCDが発売されるという事なので、現在は我慢してYouTubeで聴いています。

 

で、またギターを購入してしまいました。

それは、マーチンの14本目のエリック・クラプトン・シグネイチャー・モデルというか、藤原ヒロシとのコラボレーション・モデルの第3弾であるOM-ECHF Navy Bluesの中古を入手しました。

 

ご存知のように、最近OMサイズのギターにハマっていまして・・・以前も書きましたが、実はクラプトンもOMが好きでオリジナルのOM-45を秘蔵しているそうです。

(ちなみにオリジナルのOM-45の製造本数は40本、豪華仕様のOM-45Deluxeが14本だけ)

が、いくつもクラプトン・モデルがマーチンから発売されましたが他は000モデル、OMモデルはこのネイビー・ブルースだけです。

ネイビー(海軍)ブルースって、変な名前ですけど・・・ネイビー・ブルーっていう軍服色とクラプトンが好きなブルースを合わせて命名したようです。

 

118本限定で製作されて、ネイビー・ブルー(濃紺)フィニッシュ、トップはヨーロピアン・スプルース、サイド&バックはインディアン・ローズウッドです。

ラベルには、エリック・クラプトン、藤原ヒロシ、クリス・マーティンⅣ世・ディック・ボークの直筆サインが入っています。

(安いシグネイチャー・モデルは印刷のサイン)

 

ヨーロピアン・スプルースって、怪しいけど産地がヨーロッパのどこかという事らしい・・・でも、弾いていみたら、ジャーマン・スプルース時代のD-41を連想しました。

もちろん、ドレッドノートとOMの違いはありますが・・・40系の鈴なりだけど、45ほど派手でなく、控えめな41に近い感じです。

もちろん、オーセンティックなんかと違ってオールド風ではなくモダン・マーチンの音ですが・・・レギュラー・ラインのOM-42なんかよりはるかに良い音で、限定モデルらしく作りも良いです。

 

Martin OM-ECHF NavyBules 2014年製

 

福井、永平寺

前回、日蓮宗の本山である身延山久遠寺について書きました。

で、ふと思い立って、今度は曹洞宗の本山である永平寺に行ってきました。

 

実は、テレビで福井駅前のロボット恐竜像が映っていたのを視て、そういえば北陸新幹線って乗った事がないな・・・と気づいて、福井周辺の見どころを調べたら永平寺があったのです。

ちなみに、北陸新幹線ができる前に在来線で敦賀に行った事があり・・・あるいは、長野新幹線で長野まで行った事はあります。

その後、親の介護やコロナなんかで、北陸新幹線に乗る機会が無くなってしまいました。

 

で、北陸新幹線で福井の永平寺に行くことに・・・日本海側は天気が悪かったのですが・・・途中、車窓から見てたら、一時、海の上に虹が出ていました。

昔、天台宗の本山である比叡山延暦寺に行く途中、琵琶湖の上に虹が出ていた事を思い出しました。なんか仏教と虹の因縁があるのかな?

 

福井駅に着いて永平寺直通バスまで時間があったので、駅周辺のロボット恐竜像を見て時間をつぶしました。

直通バスはリムジンぽい物で所要時間30分程度・・・交通系ICカードが使えて便利です。

 

永平寺周辺は、みぞれ混じりの雨でしたが・・・さすが雪国、屋根のある回廊でつながっているので、濡れずに建物を観てまわれます。

そういえば、他の見学者は素通りしていましたが・・・出口直前に宝物館(瑠璃聖宝閣)の入り口があるのに気づきました。

展示は開祖道元禅師の書や織田信長の書状、その他に平櫛田中作の仏像等、もし見落としたらもったいなかったです。

 

その後、福井駅まで戻ったら、座席予約した新幹線まで1時間ぐらいあったので、駅周辺の見どころを調べたら福井城跡があったから見に行きました。

駅側から行ったら、よく判らなかったのですが・・・橋を渡った県庁前にカラーコピーのチラシがあったのでみたら、県庁と警察署の間を抜けると天守閣跡がありました。

 

濡れているので天守台の階段を登るのが怖かったのですが・・・天守台から下を見ると、福井神社があることが判りました。

で、降りて福井神社へ行ってみたら、ちょっと変わった建物で・・・ご存知幕末の英傑、越前藩主松平春嶽を祀ってありました。

横の建物に松平春嶽の功績を描いた絵が展示してあり、思わず明治天皇の功績を描いた絵を展示している神宮外苑の絵画館を連想しちゃいました。

 

福井城の広場に、少し歩くと北の庄城跡と柴田神社があると表示してあったので、まだ時間があったから、行ってみました。

その北の庄城跡と柴田神社ですが、街中にいきなり在るのを見つけ、ちょっとビックリ。

柴田勝家、お市の方、浅井三姉妹の像があったのですが・・・こんなところで「殿、落城です」なんてやっていたのか、と思ってしまいました。

なんか戦国時代の城だから山城みたいなイメージがあったのですが・・・どうやら、福井城の前身が北の庄城だったようです。

 

そんな感じで、予定になかったのに思いのほか良いところが見れたので、新幹線の待ち時間があった事が幸いしました。

 

福井駅西口のロボット恐竜像

福井駅西口のロボット恐竜像その2

福井駅西口の広場

福井駅東口にもロボット恐竜像

永平寺入り口

永平寺唐門

永平寺仏殿

永平寺山門四天王像1

永平寺山門四天王像2

福井城跡

福井神社

福井神社本殿

柴田神社鳥居

柴田勝家像

お市の方像

浅井三姉妹像

 

砂金と紅葉

以前、日蓮宗の本山である身延山久遠寺に行った帰りに、近くに甲斐黄金村というのがある事を知り、なんとなく気になりました。

調べてみると、甲斐黄金村・湯之奥金山博物館という施設で、湯之奥金山は武田信玄の甲州金の産地の一つだったとか、砂金採り体験もできるようです。

で、金の価格が高騰しているため、来年から値上げするとか・・・それなら、今のうちに行こうと思ったのです。

 

先週、袋田の滝の紅葉が今一つだったので・・・わざわざ山梨に行くのなら、ついでに紅葉も観ようと思って、名所をアレコレ調べました。

 

最初に行ったのが、桜の名所で有名な新倉山浅間公園・・・紅葉も有名みたいです。

実は、桜の季節は凄く混んでいるというので行ったことがないのですが・・・この時期も、朝早く行ったのに、既に外国人が大勢訪れていました。

紅葉は綺麗でしたが・・・高速からは富士山の頂上が見えたのに、雲がかかってしまいました。

 

雲が切れるまで待つ人が沢山いるのに、さらに大勢人が来るので・・・さっさと本来の目的地である身延へ向かいました。

途中、富士吉田市内を走っていると富士山頂上の雲が切れたようで、赤信号になっても横断歩道の途中で写真撮影する外国人が何人もいて危なかったです。

 

本栖湖から身延まで、甲州いろは坂を下ります。

名前の通り日光いろは坂に似た感じなのに、交通量が少なく意外と穴場です。

 

湯之奥金山博物館では、展示を見てから、お目当ての砂金採り体験をしました。

30分で3粒採れれば100点満点というのですが・・・残念ながら、老眼で細かい物が見えず2粒しか採れませんでした。

ちなみに、隣にいたカップルの男性は7粒採れたと言っていました。

採れた砂金は小瓶に入れて持って帰れるのですが・・・ちょっとでも輝いているのを見ると、なんとなくウキウキします。

もっとも、お菓子やお酒に金箔が入っている物の方が、価値がありそうです。

 

お昼になったので身延で昼飯を食べて・・・時間があるので、ちょっと離れているけど昇仙峡まで行くことにしました。

昇仙峡は10年以上前に行ったことがあるのですが・・・久しぶりに観たら、結構良かったです。

 

もっとも、ここも中国人が大勢来ていて混雑していました。

中国の方が、もっと雄大な光景があるだろうと思ったのですが・・・こっちの方が紅葉が綺麗だし、箱庭的で良いのでしょうか?

なにはともあれ、紅葉を満喫しました。

 

新倉山浅間公園(富士山頂は雲の中)

新倉山浅間公園 階段の紅葉

甲州いろは坂(展望台から)

甲州いろは坂(南アルプスも雲がかかっている)

湯之奥金山博物館

湯之奥金山博物館入り口

身延山久遠寺山門

身延山久遠寺本殿

昇仙峡

昇仙峡仙娥滝

昇仙峡の紅葉

 

袋田の滝

めっきり寒くなってきたので、紅葉でも観に行こうかと思って、袋田の滝に行ってきました。

かなり混んでいましたが、紅葉にはちょっと早かったようで・・・来週の方が見ごろかもしれません。

 

実は、袋田の滝に行くのは小学校の時以来・・・どんな感じだったか、すっかり忘れていました。

やはり紅葉を見ようとする人が多いようで、近づいたら渋滞・・・車を停められなくなるとヤバいので、無料の第二駐車場へ・・・ナビだと、そんなに離れて無いようだったのに、滝まで結構歩きました。

 

途中のお土産屋さん辺りの木は紅葉していますが・・・上記のように滝の辺りは今ひとつでした。

入場料300円を払って、光のトンネルへ・・・なんか観光地化されているけど・・・こんな演出が必要なのかな?と思ってしまいました。

エレベータも混んでいて、乗るのも待ちますが・・・個人的には、上がって滝を見るより、下から見上げた方が良かったので・・・エレベータに乗らなくても良かったかな?

 

帰りは、トンネルの途中から吊り橋へ・・・年寄りが揺れて怖いと掴まって進まないし、若者は止まって写真を撮るので、橋の上は大渋滞・・・重量オーバーにならないか心配しました。

橋を渡って、反対側から駐車場方面へ帰りました・・・って、コッチから来れば入場料不要じゃないか?

後で入場券をよく見たら、「袋田の滝トンネル入場券」って書いてありました。

 

帰りも、第2駐車場まで歩いたのですけど・・・来る人と帰る人で歩道が混雑しています。(滝に近い駐車場へ行こうとする車もあり車道も一杯)

もちろん、帰りも高速に行くまでの道路は混雑していました。

(まだ来る車も多いので、対向車線も渋滞してました)

 

土産物屋の前の木は紅葉しています。

エレベータで昇った景色

エレベータ下からの景色

エレベータ下から滝つぼの景色

吊り橋は混雑しています

吊り橋から見た滝

吊り橋から見た下流の風景

 

「はにわ」展と「ハニワと土偶の近代」展

芸術の秋ということで、またまた展覧会を観に行ってきました。

行ったのは、東京国立博物館(トーハク)で開催されている「はにわ」展と国立近代美術館で開催されている「ハニワと土偶の近代」展です。

2展を観る場合、もう一方のチケットを見せれば割引になるようですが・・・トーハクに大学のキャンパス・メンバーズで入ってしまいました。

 

先日も書きましたが、歳をとるにしたがって混雑しているのが苦手になってきたのに・・・トーハクの方はかなり混んでしました。

そもそも「はにわ」展は平成館なのですが・・・表慶館で「Hello Kitty」展を開催しているので写真撮影をしている若い人が大勢いて、奥の平成館まで行くのも大変です。

さらに、「はにわ」展自体も一部の展示以外は写真撮影OKで観客の進みが遅いのが

混雑の原因のように思います。

 

さて、個人的には、埴輪より土偶の方が奇抜でアートな感じがして好みです。

埴輪は素直に対象を簡略化して表現しているようで、なんとなくマンガっぽい気がします。

 

縄文時代の土偶は小集団が作っていたので製作者が自由に作れたのに対して、古墳時代の埴輪は、大王のお墓にそなえるのだから奇抜なものはダメとか製作者が言われていたような気がします。

ひざまづく形の埴輪も2体展示されていましたが、大集団の階級社会(生口=奴隷もいました)だった事が判ります。

 

そういえば、会場で何度か「カワイイ」という声が聞こえました。

(笑っている埴輪もあります)

確かに見た目はカワイイ感じがしますが・・・剣や鎧から判るように、平和だった縄文時代と違って、古墳時代は戦いの時代なので、見た目に騙されてはいけません。

 

一方、国立近代美術館で開催されている「ハニワと土偶の近代」展の方は、比較的空いていました。

埴輪や土偶にインスピレーションを得た近代の美術作品の展示が主なのですが・・・意外なことに、芸術的な土偶よりも埴輪をモチーフにした作品の方が多いです。

どうやら、戦前は戦意高揚のため、自由な社会を象徴する土偶より王権的な支配や戦いの時代を象徴する埴輪が好まれたようです。

そもそも、古墳自体が大和政権につながり、天皇制の礼賛的な意味合いも大きいです。

その点、戦後の抽象的な作品は、ユニークな物が多くて良かったです。

 

「はにわ」展 チラシ 作品リスト

「はにわ」展 図録

「ハニワと土偶の近代」展 チラシ 作品リスト

「ハニワと土偶の近代」展 図録

 

高尾山

アメリカの大統領選挙は大差でトランプ氏が勝ちましたね。
バイデン政権では、ガザやウクライナとか物価高なんかで手詰り感があったようですが・・・トランプ氏が打開できるかは疑問です。


国際情勢や経済の影響も問題ですが、個人的には気候変動が悪化するのが懸念されます。
今日も与論島で線状降水帯が発生したニュースが・・・先日は富士山の初冠雪が史上最遅という話もありました。

アメリカでも、ハリケーンや山火事の被害が増えているのに・・・どうするんですかね?

 

で、ふと思い立って、高尾山へ行ってきましたが、紅葉はまだまだの様です。
世界で一番登山客が多い山という事で、高尾山口の駅を降りたら、大勢の人がいました。
ケーブルカー乗り場の手前を右に曲がって、登山道(1号コース)を登ります。
さすがに人が減りましたが・・・道は舗装されていて、たまに車が登ってくるので避けるのが面倒です。

 

上のケーブルカー終点から薬王院までは再び混雑・・・ばっちり登山の服装の人もいれば、Tシャツ半ズボンの外人もいます。
薬王院の裏から頂上までは少し混雑が減りましたが・・・山頂は混んでいました。
山頂からは、遠くに富士山が眺められました(冠雪は見えません)。

 

混んでいるので、同じルートで降る気にならなかったのですが・・・以前、稲荷山コースを通った事はあるので、吊り橋がある4号コースにしました。
が・・・分岐点で間違えて、一丁平の方へ行ってしまい・・・途中で気づいて、紅葉台の方へ曲がって分岐点へ戻りました。
高尾山で遭難する人がいるという話がありましたが・・・気を付けないと、危なく道に迷いそうです・・・大勢の人が登るのにコースの案内が判りづらいみたい。

 

今度はよく確認して4号コースから2号コースを通り、上のケーブルカー終点は混んでいたので、蛇滝コースで降りました。
蛇滝コースは人がいなく、本格的な登山道といった感じでしたが・・・蛇滝には近づけなかったので良く見えませんでした。
蛇滝コースの終点から、川沿いに高尾駅の方へ遊歩道を通って帰りました。

遊歩道終点から市街地を通るのですが・・・コスモスが咲いていて綺麗でした。

 

高尾山山頂

山頂から富士山を望む

4号コースの吊り橋

 

蛇滝下の流れ

遊歩道の橋

高尾市街地のコスモス

 

アルフォンス・ミュシャ展

やっと秋らしくなってきましたね。

読書の秋、芸術の秋ということで・・・前回は神保町のブックフェスティバル(神田古本祭り)と世田谷美術館で開催されている「北川民次展」について書きました。

 

新刊が安く買えるブックフェスティバルは凄く混んでいて大変だったという事を書きましたが、あまり見れなかったので・・・その後、平日の夕方に再度神保町に行き、古本祭りを見に行きました。

ゆっくり古本を手に取って見れたのですが・・・先週、ブックフェスティバルで人混みの後ろから取ってワゴンに返せなかったから、しかたなく購入した本と同じような内容の本が1/10程度の価格だったのでショックでした。

もちろん、ブックフェスティバルは新刊の割引価格のため、古本より高価なのは判りますが・・・こんなに差があるなんて。

結局、あらたに古本4冊を買ってしまいました。

 

さて、本題ですが・・・北川民次展が良かったので、展覧会情報を調べたら、府中市美術館で「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」展が開催されていたので、観に行ってきました。

世田谷美術館同様に府中市美術館も駅から少し離れていて、公園の中にあるので散歩がてらに行くのにちょうどよいですね。

 

ミュシャの展覧会と言えば、以前書きました国立新美術館とBunkamuraミュージアムで開催されたのもありましたが・・・さすがに比べると小規模です。

(その分、料金も安い¥1,000)

会場は空いていて、大半が女性のお客さんでした。

 

やはり、展示のメインはポスターで、水彩や油絵は数点といった感じです。

興味深かったのは、ポスターの元になったデッサンが多く展示されていた事・・・非常に細かく描かれていて驚きました。

ポスター(リトグラフ)の原画は、左右反転した物とそうでない物の2種類あるのが興味深かったです。

(石版で刷るので、左右反転した方が正しいのかな?)

 

以前も書きましたが、ミュシャはアールヌーボー的デザインが特徴のイラストレーターといった感じで、油絵は出来が今ひとつ、画家としての才能はそれほどでもないように思います。

 

余談ですが、ついでに観れる府中市美術館のコレクションですが・・・安井曾太郎、黒田清輝といった有名画家の作品(高橋由一も1点)がある中で、夭折した青木繁の作品が4つもあって驚きました。

 

「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」展 作品リスト、チケット

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