タブー化されてるんじゃないの？

コメント欄とかtwitterとかで「よく言ってくれた」とか「スッキリしました」という意見や感想を頂いてるんですが、それって裏を返せば「普通は言えない」「いつもモヤモヤしている」ってことだよなあ。
なんかもう障害者が何かおかしいことをしていても声を大にして言えない社会になってしまってるんじゃないですかね、今の日本って。
日本だけじゃないかもしれないけど。イギリスとか。

本当の差別がない社会ってのは批判も許される社会なんじゃないのかね。
決して誹謗や中傷ではない、ちゃんとした批判さえ「○○のことを考えろ！」と騒ぎ立てる馬鹿の圧力で封じ込められるなんてそんなの絶対おかしいよ。
差別をなくすってのはイコール平等ってことだと思うんだけど、現状は平等とは程遠いよね。
まあ本当に平等にできるのかってところには俺も疑問を抱いてるんだけど、最初から平等ではなく被差別者の聖域化を目指してるんだとしたらそいつらって、ほんとバカだよな。
そういう奴らは差別をなくそうなんて言わずに「差別に立ち向かう自分たちを称賛しろ」「被差別者は自分たちに感謝しろ」「強大な力を持った被差別者によって我々は神となるのだ」とか言ってればいいんだよ。
宗教法人になれば税金もないぞ。
まあそんなこと言っちゃったら「そんなの、我々が許さない」みたいな対抗団体が出てきて共倒れになりかねないからやらないよね。
お金がほしいだけなら現状が最高だもんね。夢の印税生活！ うまく行けば内閣府参与にもなれるよ！ やったねｔ

今回の件では「人に迷惑をかけなければできないことなんかするな」みたいな意見も散見されたけど、それはそれで違うんだよな。
別に迷惑かけてもいいんだよ。ただ、それが元で助ける側助けられる側双方に変なわだかまりが残らないようにしないといけない。
だからこそ事前に伝えられることは伝えればいいし、伝えられた側はそれを受け入れられる態勢を整えればいいわけで。
「事前に伝えるのが障害者の負担になる」なんて人もいるけど、伝えないことによって発生する負担はその何倍にもなるんだから。
つか伝えられた方にも負担はかかってるわけで、どちらか一方的に負担がかかってるわけでもないんだから。
一番怖いのは双方が意思の疎通を放棄した場合で、そうなると障害者がもう誰にも頼らない、頼れないという社会の構築につながるんだよな。
それが本当に差別の解消になるのか。ならねえよな。

なんつーの、差別と特権ってのは表裏一体なわけで、差別されてるがために特権を持ってしまう存在ってのはいくらでもいるわけですよ。
で、一見優遇されているように見えても、実際は人々の心の中で差別は続いてるんですよ。妬み恨み嫉みという形で。
その妬み恨み嫉みがおかしな方向に発露したのが嫌韓デモなわけで。

そういうわけで障害者の場合も「障害者を批判してはいけない」みたいな空気が醸成されつつあるのは非常に不幸なことだと思うんですよ。
批判されないという特権を持ってしまうと、結局見えない差別がどんどん進行していって最終的には崩壊してしまうわけでね。
別にお互いがお互いを尊重しろなんて偉そうなことは言わないけど、少なくともおかしいと思ったらおかしいと言える社会であってくれればそれはとっても嬉しいなって思うわけですよ、ええ。

ま、こんなことをいくら言っても「差別解消に燃えているように振舞っている差別主義者」には一言も届かないんでしょうけどね。

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