車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 つちゆ」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 つちゆ」での車中泊は、磐梯吾妻スカイラインから望む紅葉や雲海を、マジックアワーに狙いたい写真愛好家にお勧め!
道の駅 つちゆ DATA
道の駅 つちゆ
〒960-1243
福島県福島市松川町水原字南沢41-2
☎0243-24-2148
4月~11月:9時30分~17時30分
12月~3月:9時30分~17時
標高 800メートル
「道の駅 つちゆ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第1回
登録日/1993年4月22日
「道の駅 つちゆ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.08.24
2012.10.16
2020.08.09
2024.10.14
※「道の駅 つちゆ」での現地調査は2024年10月が直近になります。
道の駅 つちゆ【目次】
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「道の駅 つちゆ」のロケーション
「道の駅 つちゆ」は、「裏磐梯」から始まる「磐梯吾妻レークライン」に接続する国道115号沿いの道の駅で、標高約800メートルの高地に建っている。
そこから紅葉で名高い「磐梯吾妻スカイライン」の「土湯ゲート」まではおよそ10キロ、早朝ならクルマで10分ほど走れば到着することができる。
この「磐梯山」から昇る朝日に染まるヘアピンカーブで有名な「磐梯吾妻スカイライン」は、福島県の吾妻連峰を縦走する全長 28.7 キロの山岳観光道路で、「日本の道100選」にも名を連ねる名道だ。
平均標高1350メートルの火山地帯が織りなす景観は広大で荒々しく、同じ裏磐梯エリアを走る「磐梯吾妻レークライン」「磐梯山ゴールドライン」とはケタ違いのスケールを誇っている。
ちなみに「磐梯吾妻スカイライン」は、福島県道路公社が管理する一般有料道路だったが、2013年に恒久無料開放された。
そんな「磐梯吾妻スカイライン」に早朝から出かけたい人には、「道の駅つちゆ」で車中泊をするのがベストになる。
それはライダーも羨む、車中泊の旅人だけに許された「特権」だ。
紅葉シーズンに磐梯山から太陽が顔をのぞかせるのは6時前なので、遅くても5時30分には道の駅を出発しよう。
「道の駅 つちゆ」の施設
”ロードパーク”の愛称を持つ「道の駅つちゆ」は、1993年(平成5年)4月に登録された、福島県はもちろん、日本で最初の道の駅のひとつだ。
加えて場所が場所だけに、設備は簡素で昔ながらの「ドライブイン」というか「山小屋」みたいな設備しかない。
中は「The 食堂」(笑)。
キャッチバ~ン! 写真ド~ン! 値段ビシッ!
長澤まさみのカルピスのCMみたいな、実にわかりやすいPOPにはクスッときた。
もっとも、無骨なライダーと独り身のおじちゃん車中泊旅行者がメインのお客様だと思うので、このほうが単刀直入でいい。
続いて車中泊の話だが、まず「道の駅つちゆ」の駐車場はどこも傾いていて、フラットな場所はないに等しい。
それゆえに、「明日は絶対いい写真を撮るぞ」みたいな強い動機がない人は、多少遠くても「道の駅 裏磐梯」で車中泊をするほうが快適で、筆者も夜明けの写真を撮らないのなら、絶対にこんなところで車中泊はしない(笑)。
ということを念頭に置いて、ここから先をご覧いただきたい。
こちらは上のマップ左にある「北側トイレ」横の駐車スペースで、唯一ここだけが傾斜をクルマの前後で受け止められる。
ただし、北側トイレは夜6時~翌朝9時まで使えなくなる。
それでも中にはウォシュレットが完備しており、筆者のように深夜にトイレで目が覚めない人には、この隣がいちばん寝やすい場所だと思う。
いっぽうこちらが道の駅の中央に広がるメインの駐車場だが、まあ全国各地の傾斜がある道の駅の中でもトップクラスといえるだろう。
北海道なら「道の駅 メルヘンの丘めまんべつ」、東北では山形県の「道の駅 やまがた蔵王」、関東では「道の駅 箱根峠」、さらに長野県の「道の駅 木曽福島」、近畿では兵庫県の「道の駅 神鍋高原」、さらに高知県の「道の駅 ゆすはら」、佐賀県の呼子にある「道の駅 桃山天下市」のどれかをご存知の方は、それに匹敵するといえば、よく状況が伝わるに違いない。
ただ駐車場の横にはデッキテラスと水場があるので、車外で食事が食べたい人には便利だ。
秋は運が良ければ、ここからでも雲海が見られる。
いっぽう、24時間使えるトイレは食堂の奥にある。
さすがに構造は古いが、バリアフリーの個室は洋式の便座になっている。
かつてはなかったウォシュレットも、2024年10月には設置されていた。
「道の駅 つちゆ」の車中泊好適度
「道の駅 喜多の郷」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:トイレの前にあり営業時間中に利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上。
ただし夜間はこの通り。
下は2020年取材時のもの。
そういえば、ゴミからコロナウイルスが感染するなんて話もあったね(笑)。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 つちゆ」の最寄りの温泉&周辺買物事情
塩沢温泉「湯川渓流の宿 青木荘」
☎0243-24-2244
おとな500円
10時~17時・不定休
福島市土湯温泉「サンスカイつちゆ」は、老朽化が進み2019年3月に閉館している。
コンビニ・スーパーマーケットともに10キロ圏内にはない。
「道の駅 つちゆ」のアクセスマップ
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