シビックタイプRの音質激変! カロッツェリアから7年ぶりに登場した最新型“Cシリーズ”「TS-C1740S」へスピーカーを交換してみた【PR】
カロッツェリアから発売されたばかりのカスタムフィットスピーカー“Cシリーズ”の「TS-C1740S」は、純正スピーカーとどのような違いがあるのでしょうか。筆者(小鮒康一)の愛車である純正ディスプレイオーディオ付きのFL5型ホンダ「シビックタイプR」に装着して、その音質を体感してみました。
ディスプレイオーディオ装着車は音質を向上させられないって本当?
近年のモデルに純正採用されることが増えてきているディスプレイオーディオは、最初からクルマに装着されているためナビやオーディオを別途購入する必要がないのがメリットですが、クルマ好きにとっては好みのヘッドユニット(カーナビやオーディオなど)にできないという点でデメリットになっているとも言えます。
純正ディスプレイオーディオ装着車に乗っている人の中には、エンターテインメントシステムのアップデートを諦めてしまっている人もいるのではないでしょうか?
しかしヘッドユニットが純正ディスプレイオーディオのままでも、車内のエンターテインメントシステムのアップデートは不可能ではありません。
カーナビゲーションでありながら高音質を追求した「サイバーナビ」シリーズでも知られるカロッツェリアは、大掛かりな加工などをしなくても車両へ簡単に取り付けられるカスタムフィットスピーカーをさまざまな車種向けにラインナップしています。
とにかく高音質にこだわる人に向けた最上級モデルの「Vシリーズ」、高音質でありながらコストパフォーマンスに優れた「Cシリーズ」、そして手軽に音質のアップデートをしたい人向けに「Fシリーズ」の3種類のシリーズを展開しています。
7年ぶりのフルモデルチェンジ カスタムフィットスピーカー「Cシリーズ」
今回はその中から、2024年10月17日に発売されたばかりの「TS-C1740S」を、筆者(小鮒康一)の愛車であるホンダ「シビックタイプR」(FL5型)に装着してみました。
シビックタイプRは、純正で前席と後席のそれぞれにトゥイーターとウーファーを配する8スピーカーシステムが採用されており、ひと昔前の純正スピーカーとは違ってそれなりのサウンドを聞かせてくれます。
しかし、やはり純正スピーカーは音のメリハリや深みが薄く、低音もやや物足りない印象。新型となってグランドツーリング性も向上したシビックタイプRで、高音質を楽しみたいと思ったのが、スピーカー交換に踏み込んだキッカケでした。
そんな理由で今回チョイスしたTS-C1740Sは、Cシリーズとして実に7年ぶりのフルモデルチェンジを果たした意欲作で、もともと評価の高かった従来型を「正統進化」させるべく開発されたものです。
新型では振動板の拡大化とフレームの深型化を実現し、スピーカーの骨格も高剛性なトラスバスケットフレームを採用することで、従来型を大きく超える進化を実現したカロッツェリアの自信作となっています。
なお、Cシリーズ(Fシリーズも)にはトゥイーターを別体とした「セパレートタイプ」と、トゥイーターとウーファーを一体とした「コアキシャルタイプ」が存在します。
コアキシャルタイプはほぼ同軸から音が鳴ることで一体感のある音楽が楽しめるほか、ドア部のスピーカー交換だけで取り付けが完結することから、取り付け性にも優れる点が特徴です。
一方のセパレートタイプは別途トゥイーターを設置するために取り付けの難度は上がるものの、遮蔽(しゃへい)物の少ないダッシュボード上などに高音域を担当するトゥイーターを設置できるため、より立体的でクリアな音楽を楽しめるというメリットがあるのです。
今回、シビックタイプRには少しでも良質な音楽を楽しめるようにセパレートタイプをチョイスしましたが、このあたりはユーザーの好みや使い方などで選んでしまって問題ないでしょう。
シビックタイプRのスピーカー交換をDIYでチャレンジしてみた!
今回のスピーカー装着はカロッツェリア製品のフィッティング調査などに関わっているスタッフのアドバイスを受けながら実施しました。
スピーカー以外に用意したのは「ホンダ車用 高音質インナーバッフル スタンダードパッケージ UD-K5310」のみで、純粋にスピーカー交換でどのくらい音質がアップするのかをチェックすることにしました。
「ホンダ車用 高音質インナーバッフル スタンダードパッケージ UD-K5310」は、新型のホンダ車用の変換コネクターも同梱(どうこん)されており、音質だけでなく作業性も向上。カロッツェリア製スピーカーを装着する際に必要なパーツをすべて同梱しているため、スピーカーの取り付けに際してほかに用意する物はありません。
まだ納車されて間もない車両ということもあって、余計なキズを入れないよう厳重に養生しながらの作業となりますが、パワーウインドウスイッチベースを取り外し、隠しネジを外してクリップを外してドアトリムを外すという作業自体は他車種と大きく変わることはありません。
スピーカーの配線も変換コネクターのおかげで配線加工なども必要なく、カプラーオンで交換可能。トゥイーターもクロスオーバーネットワークを用いて分岐するため、ドア側に設置する分には加工も不要ですが、今回は個人的な好みでダッシュボード側に設置する方法に変更しました。
そのため一部配線を分岐加工することとなったのですが、純正配線を加工するのは元に戻せなくなる恐れがあるため標準シビック用の純正配線分岐ハーネスを用いて加工を実施しました。ただタイプRは標準車とカプラーは同じであるものの、配線の配列が異なっていたため、同様の加工をする際は注意が必要かもしれません。
スピーカーの交換が完了! 果たして「TS-C1740S」の実力はいかに…
このようにしてシビックタイプRに装着したTS-C1740Sは、純正スピーカーとは比べものにならないほどクリアで繊細な高音と、しっかりした低音を響かせてくれました。
特にトゥイーターが担当する中高音域は純正に比べて大幅に解像度が上がった印象で、ピラー部に固定され、乗員の方を向いていない純正トゥイーターに対して、TS-C1740Sのトゥイーターは取り付け後も上下左右に角度調整ができるロータリー機構を採用している点も効いていると感じます。
また従来型に対してプラスされたゴールドのアクセントや、同梱されるカロッツェリアロゴバッジが備わる点も所有感を満たしてくれる重要なファクターだと感じました。
このように素人の筆者であっても明らかな違いを体感できるスピーカー交換。今回装着したTS-C1740Sの価格はオープン価格となっていますが、ざっと調べたところ3万円台で買えそうなので、ヘッドユニットを交換するよりもはるかに低いコストで楽しむことができます。
なおこの感想は交換直後のもので、新品のスピーカーはエイジングと呼ばれるナラシ期間を過ぎると、よりスピーカー本来のサウンドを奏でることができるようになります。
20時間ほど経過した後の感想は本記事の終盤でお伝えしますが、その前にカスタムフィットスピーカー「Cシリーズ」と、高音質を追求したカーナビ「サイバーナビ」との組み合わせのデモカーで試聴した様子をお届けします。