GR86/BRZ用のカーボンブレースがHKSから新登場 グラファイトデザインとのコラボで「剛と柔」を実現!

自動車用アフターパーツメーカーのHKSは2024年12月20日、ボディ補強パーツの新製品として、トヨタGR86(ZN8)、スバル BRZ(ZD8)用の 「カーボンブレース」を発売しました。

硬くするだけじゃダメ! HKSから新アプローチのボディ補強パーツが登場

 自動車用アフターパーツメーカーのHKSは2024年12月20日、ボディ補強パーツの新製品として、トヨタGR86(ZN8)、スバル BRZ(ZD8)用の 「カーボンブレース」を発売しました。

HKS「カーボンブレース」for GR86/BRZ
HKS「カーボンブレース」for GR86/BRZ

 走行性能を向上させるために、車両へのボディ補強パーツ装着は有効な手段として一般的です。ですが、やみくもにボディ剛性を上げても良い結果に繋がることは少なく、“適度な逃げ”をボディに与えることが大切なこともまた知られています。

 HKSから新たに登場した「カーボンブレース」は、まさにその“適度な逃げ”を実現させたボディ補強パーツで、これまでのボディ補強パーツとは一線を画す革新的なアプローチを採用したとのことです。

 素材にはゴルフシャフトメーカーのGRAPHITE DESIGNと共同で開発したカーボンシャフトを使用し、従来の金属製ブレースにはない「しなり」を持ちながらも高い強度を実現。ボディの剛性を強化しながら、走行性能と快適性の両立を実現するとしています。

■製品の特徴と利点

・高強度としなりの両立
 ゴルフクラブのシャフトでも使用されるGRAPHITE DESIGNのカーボンシャフトは、単に強度を増すだけでなく「しなり」を生かすことができます。このしなり特性が、車両全体の動きのスムーズさを保ち、走行時の不快な振動を吸収し、金属素材のブレースでは実現できなかった、しっとりした上質な乗り味を提供。ブラケット部分にはアルミ素材を採用しています

・ボディのねじれを抑制し、ハンドリング性能を向上
 純正の金属製Vブレースバーに対してねじれ剛性を150%に強化。ボディのねじれを抑制し、サスペンションがより正確に動くように。その結果として、微細な動きにもダンパーが素早く反応し、安定したハンドリングを実現

・不快な振動を抑え、走行の質感を向上
 カーボン素材ならではのしなり特性を生かして、ボディの振動を減少。曲げ剛性は純正の金属製Vブレースバーに対して70%とすることで、走行中の振動や突発的な入力がマイルドになり、車両の質感が向上しています。特にサーキット走行時には、タイヤの接地感が増して走行性能が向上することをHKSの社内テストによって実証

・美しいデザインと統一感のある仕上がり
 エンジンルーム内の美しさにも配慮。カーボンの織り目の向きを他のHKS製品とそろえたデザインは、視覚的にも統一感がありエンジンルームのドレスアップ効果をより高めてくれます。

■テストと開発過程について

 HKSの「カーボンブレース」は、富士スピードウェイでの徹底したサーキットテストを経て開発されました。純正の金属製Vブレースバーを用いた比較テストを行い、最適な仕様を選定しています。

・純正Vブレースバーのみでのテスト
 ノーマルの金属製Vバーはボディに張りがあり、芯がある印象で振動も出やすく質感が低い。走行性能においては、張りがある分ヨーの立ち上がりは良いが滑らかさに欠ける。接地感も乏しく走行フィーリングもガサツに感じられる。芯の硬さを抑えて質感をあげたい。

・試作カーボンVブレースバーのみ装着(純正置き換え)
 フロントの張り感が消え、振動が減少することで質感が向上した。クルマ全体でよじれを吸収している感じでタイヤの接地感も向上し、穏やかな挙動となった。ステアフィールはノーマルより穏やかになり好き嫌いが出る。

・純正Vブレースバー+試作カーボンフロントタワーバー
 ノーマル時よりも強い突っ張り感が発生した。振動・ロードノイズが明らかに大きくなり、快適性が失われた。ハンドリングはしっかりするが、張りが強すぎて限界域ではちょっとした挙動の変化でタイヤのグリップが失われ、乗り心地も最も悪い。純正ブレースバーに追加で装着する一般的なタワーバーを取り付けた状態と同じ。

・試作カーボンVブレースバー+試作カーボンフロントタワーバー
 ステアフィールはノーマル同等のしっかりしたものに戻り、振動は若干増えるものの純正よりは大幅に少なく、快適性を確保したまま走行性能が向上した。車両全体の質感は向上したが、フロントの剛性感に対し若干リアが負け気味となる印象。

・試作カーボンVブレースバー+試作カーボンフロントタワーバー+試作カーボンリアタワーバー
 前後のバランスが取れてリアの接地感も向上し、クルマの動きがリニアに感じられる。車両全体の剛性感が向上したことで限界域での操作性が格段に向上し乗りやすくなった。また、ステアやギャップの入力も穏やかになり、しっとりとした上質な乗り味となった。

※ ※ ※

 HKS「カーボンブレース」のメーカー小売価格は、消費税込みで33万円。補修部品として前後別々でも販売されますが、前後セットよりも割高になるうえ、受注生産となるため納期もかかるとのことです。

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