トヨタが販売するコンパクトハイトワゴン「ルーミー」は、2016年11月デビューから丸8年が経った今も、トップクラスの売れ行きを誇ります。直近では、2024年12月9日に法規対応にあわせた一部改良が行われえています。

　そんなルーミーですが、なかでもエントリーモデルは170万円台という低価格が魅力です。どのような仕様となっているのでしょうか。

　ルーミーは、ダイハツが製造しトヨタへOEM供給して販売されるコンパクトハイトワゴンです。

　ちなみにダイハツでは「トール」、さらにスバルにも「ジャスティ」の名でそれぞれ兄弟車が存在しています。

　またトヨタでも当初は「タンク」という異なる販売チャンネル向けの兄弟車も設定されていましたが、こちらは2020年の全車種併売化にともない、モデル廃止されました。

　現在販売中のモデルは、2020年9月のマイナーチェンジ時にフェイスリフトと内外装の質感向上、先進運転支援機能（ADAS）のバージョンアップなどを実施しています。

　なかでもADASは、衝突回避支援ブレーキ機能および衝突警報機能の検知対象に、同じ方向を走行するバイクと自転車、夜間の歩行者にも対応できるようアップデートした先進予防安全機能「スマートアシスト」を全車に標準装備し、安全性の向上が図られています。

　さらに前述の通り、2024年12月9日には法規対応にあわせた一部改良として、これまでメーカーオプションだった「9インチディスプレイオーディオ」と「バックカメラ」が全車標準装備となっています。

　そんなルーミーは、標準モデルと「カスタム」の2モデル体制で販売されています。

　カスタムには迫力のある大型フロントグリルが装着され、内外装ともに質感の高い仕上がりです。

　ボディサイズは、全長3700mm（カスタムは3705mm）×全幅1670mm×全高1735mmと、軽自動車より一回り大きい程度の非常に取り回ししやすいサイズとなっています。

　パワートレインは、1.0リッター直列3気筒の自然吸気（NA）エンジンと、同ターボエンジンをラインナップ。

　NA版の最高出力は69PS・最大トルク92N・m、ターボ版は98PS・140N・mのスペックで、トランスミッションは全車CVTです。

　駆動方式は2WD（FF：前輪駆動）に加え、NA版のみ4WDが設定されています。

　グレード構成は、ベーシックグレード「X」（標準モデルのみ）、上級グレード「G」（標準／カスタムにそれぞれ設定）、ターボグレード「G-T」（標準／カスタム）というラインナップです。

　車両価格（消費税込み）は、2WDモデルがXの174万2400円から、カスタム G-Tの225万7200円まで。4WDモデルがXの191万8400円から、カスタムGの229万4600円までとなっています。

　パワートレイン別の価格差は、ターボは自然吸気の約13万円から約14万円高、4WDは2WDに対し17万6000円高となっています。

　そして最廉価のXとG（標準）との価格差は約20万円（19万6900円）となっており、車両価格に対しての価格差割合が広くなっています。