たまに見る謎の「感応式信号」一体ナニモノ? 「ずーっと赤のまま」の場合も…どうしたらいい? 意外と知らない「ちょっと気になる不思議な信号」とは

「感応式信号」で赤のままずっと変わらないとき、どうすればいいのでしょうか。

謎の「感知式信号」 一体なにもの?

 ときどき、「感応式信号」と書かれた看板がついた信号機を見かけます。
 
 一体どのようなものなのでしょうか。また、「赤のままずっと変わらない」場合もあるようですが、どうしたらいいのでしょうか。

感応式信号機(画像:PIXTA)。
感応式信号機(画像:PIXTA)。

 交差点などで交通の流れを制御する信号機(交通信号機)。主に4タイプあり、それぞれ「多段式」、「全感応式」、「半感応式」「押しボタン式(歩行者向け)」といいます。

 一般的な信号機は、多段式信号機(プログラム多段式・定周期式とも)と呼ばれるものです。

 これは、交通量が朝・昼・夕や平日・土日祝日、時間帯や曜日などで変化するため、それにあわせて、青になる時間を決めて繰り返すようにプログラムされています。

 そして、全感応式信号機は交差する主道路と従道路両方に車両感知器が設置してある信号機です。

 要するに、感知器でクルマがどれくらい通っているかを判断して、青信号の時間を調整しています。ただし、ずっと青にするのではなく、一定限度の間で青を伸ばすという調整をしています。

 この全感応式信号機は、各方向の交通量が著しく、また突発的に変化する交差点に適しています。

 いつも通る道で、「今日は青が長いな」ということがあれば、おそらくその付近の信号機は全感応式信号機でしょう。

 いっぽう、半感応式信号機は、主道路を常に「青」にしておいて、従道路側にクルマや歩行者が来たときに限り、従道路側の信号を「青」にします。従道路側の利用者が比較的少ない交差点に適しています。

 例えば、大きなバイパスの脇道や合流ランプなどに設置されており、普段はメインの道路の交通量が多いため、そちらを優先させることでスムーズな交通流を実現しています。歩行者用の「押しボタン式信号」をクルマ用に自動化したものと考えてもよさそうです。

 では、どうやってクルマの存在を感知しているのでしょうか。

 クルマを感知する仕組みには、超音波式、ループ式、画像形など多くの種類があります。なかでも多く利用されているのは超音波式です。

 超音波式の車両感知装置は、「ヘッド」と呼ばれる超音波の送信・受信をする部分と、制御をする「本体」で構成されています。本体は箱状で電柱などに固定され、センサーはクルマの停車位置の真上約地上5mの位置に設置されます。

 その仕組みは、ヘッドの部分から超音波を出し、超音波が返ってくる時間を計測してクルマの存在を感知しているのです。

 ループ式の車両感知は、地中に電線をループ状に配置し、その上にクルマが上に来た時に生じる電気的な変化を利用してクルマを感知しています。

 画像形式はビデオカメラで車両を撮影して、画像処理でクルマを感知したり、台数や速度を測定したりできます。また、渋滞や事故などの検出にも利用されています。

 この超音波センサーによる感知は、ほかの方式の感知装置にはないメリットがあります。

 まず、感知する素材の影響を受けにくいメリットがあります。多少のホコリや水などの影響を受けずに感知が可能で、ガラスや液面でも反射して返ってくるため、濡れた道路や水たまりができても正確に感知できます。

【画像】「えっ…」 これが「感応式信号の正体」です!(34枚)

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