道路に書かれる「謎の0」マーク 意味はナニ? 「制限速度」「Uターン」と一緒に書かれるけど…意外と忘れがち? ちょっと分かりづらい「謎標示」の正体とは
道路に書かれた「0」のようなマークを見かけることがありますが、この表示はどのような意味を表しているのでしょうか。
謎の「0」マークの正体 数字の「ゼロ」ではない!
ときどき、道路に「0」のようなマークを見かけることがあります。
この表示はどのような意味を表しているのでしょうか。
道路には、停止線や横断歩道など、さまざまな線や数字、記号が書かれており、これらのことを「道路標示」といいます。
道路標識とともに、規制などについて補足や強調をするもので、Uターン禁止や制限速度といった規制標示や、進行方向や通行区分、横断歩道などの有無を示す指示標示などがあります。
こうした道路標示の中には、「0」のような楕円の中に斜め線の入ったマークがありますが、これは「終わり」を意味する標示です。実際には数字の「0」ではなく、空集合を表す「Φ(ファイ)」のような形をしています。
この「0」マークは、必ず他のマークや数字などと並べて標示され、その道路で行われている規制が終わることを示すものです。
よく見かけるのが「40」「50」といった数字とともに書かれているもので、標示された数字の速度規制がその地点で終わることを表します。
例えば「0」のマークと「40」が一緒に標示されている時は、40km/hの速度規制がその地点で終わるということです。
ただし、40km/h規制が終わったからといって、その先で速度規制そのものがなくなるわけではないため、その先の規制速度は道路標識などで改めて確認する必要があります。
ほかにも、180度折り返した矢印と一緒に書かれている場合は、「転回禁止の終わり」を意味します。
転回禁止に関する道路標示には「×」と180度折り返した矢印が一緒に書かれているものがあり、これはその地点での「転回禁止」、つまりUターンが禁止されていることを示すものです。
一定の区間が転回禁止となっていた場合、その区間の終わりには「0」と矢印のマークが登場します。
この時、転回禁止の「×」と矢印はどちらもオレンジ色で書かれていますが、転回禁止の終わりや速度規制の終わりは、「0」が白、転回禁止の矢印や規制速度の数字はオレンジで書かれています。
他にも、路線バスの本数の多い道路では、「バス専用レーン」や「バス優先レーン」が設けられることがありますが、こういった専用レーン、優先レーンの終わりの地点にも道路標示として「0」のマークが用いられることがあります。
その場合は「0」「バス専用」というように、記号と文字の組み合わせの標示です。
またそれ以外にも、車線ごとに「二輪・軽車両」や「自動車(二輪を除く)」というように、通行できる車両が定められていることがありますが、これらの車両通行区分の終わりの地点にも「0」の道路標示が用いられることがあります。
これらの標示には、それぞれ同じ内容を意味する道路標識があり、標識と組み合わせて標示されることもありますが、道路標示だけの場合もあります。
道路標示の正しい意味を理解していないと、他のクルマに対して危険になってしまうことがあるほか、交通違反になってしまうこともあるかもしれません。
運転中は道路標識だけでなく、道路に直接書かれた道路標示にも注目し、書かれた記号の示す意味を理解しておくことが大切です。
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道路標示については免許を取得する時の学科試験にも出題されることから、ドライバーは必ず学習しているはずですが、あまり見かけない標示だと忘れてしまっていることもあるかもしれません。
年末年始で久しぶりにクルマを運転する人もいるかもしれませんが、特に普段よく通る道路にはどのような標示があるか注意深く観察してみるのもいいでしょう。
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