kurashi-fpの日記

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暮らしを変える大きな気づき

はじめに

みなさんは「片付け」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
部屋を整えること、収納を工夫すること、散らかったものを元の位置に戻すこと…。きっと人によってイメージはさまざまだと思います。

私自身は、小学生の頃から片付けや整理整頓が好きな子どもでした。
教科書や文房具をきちんと並べると心が落ち着いたり、机の引き出しの中を仕切って整えると気分が良くなったり。
今思えば「片付け=自分を安心させる手段」だったのかもしれません。

けれども、そこから年月を重ね、結婚し、出産し、育児に追われる中で気づいたのです。
――「私がやってきた片付けは、整理整頓ではあったけれど、本当の意味で“暮らしを楽にする片付け”ではなかった」と。

そのきっかけをくれたのは、二人目の妊娠中に過ごした安静入院と、一つのブログとの出会いでした。
今日は、そのお話をしたいと思います。

 

 


小学生時代からの片付け好き

小学生のころ、私は友だちの家に遊びに行っても、つい本棚や勉強机が気になってしまうタイプでした。
自分の部屋に戻ってから「ああやって並べると見やすいな」「この収納方法を真似してみよう」なんて思いながら、自分の机の上を整える。

家族からは「几帳面だね」と言われていましたが、本人にとってはただの「楽しい遊び」でした。
整った状態を見ると嬉しくて、気分がスッと軽くなる。
そんな感覚が、子どもながらに心地よかったのだと思います。

それが習慣のようになり、大人になっても「片付けられる人」「整理整頓が得意な人」という自己認識を持ち続けていました。


出産と育児で見えた現実

ですが、社会人になり、結婚し、一人目の出産を終えると状況は大きく変わりました。
保育園の送り迎えと仕事の往復、帰宅してからの家事、そして夜中の授乳。日々はめまぐるしく過ぎていきました。

当時の私は、「とにかく片付けなくちゃ」と思いながらも、実際にやっていたことは「物を右から左へ動かす」ことばかり。
床に置いていたものを棚に入れる。ソファに積みあがった服をクローゼットに押し込む。子どものおもちゃをカゴにとりあえず入れる…。

見た目は一時的に整うけれど、根本的には物が減っていないから、すぐに散らかってしまう。
そんな日々に、心はどんどん疲れていきました。


二人目妊娠と安静入院

そんな慌ただしい毎日の中、二人目の妊娠に気づいたのは、かなり遅い時期でした。
しかも診断は「切迫早産」。
医師から「安静が必要」と言われ、入院生活を送ることになったのです。

それまで、毎日が時間との戦い。
自分の体を休める余裕などなかった私にとって、急に訪れた「ベッドの上だけで過ごす生活」は、まさに非日常でした。

時間はたっぷりある。けれどできることは少ない。
そんな環境の中で、唯一の楽しみとなったのが「スマホ」でした。
子どもや夫と連絡を取り合うのももちろんですが、心を癒してくれたのは、ブログや記事を読む時間でした。


シンガポールのブロガーとの出会い

そのとき、偶然出会ったのが、シンガポールに移住した方の暮らしを綴ったブログです。

そこには、私がこれまで見たことのない「物が少ない暮らし」がありました。
家具も、雑貨も、必要最低限。
キッチンの引き出しを開けても、食器はほんの数枚。
子どもがいるのに、部屋はすっきりと広々。

「え?物が少なくても、こんなに快適に暮らせるの?」
「片付けって、しまい込むことじゃなくて、そもそも“持たないこと”なの?」

それは、私にとって衝撃的な発見でした。


気づき:片付けとは「減らすこと」

私はそれまで「片付け上手=収納上手」だと思っていました。
でも、ブログに書かれていたのはまったく逆の発想でした。

「物を減らすことで、暮らしがシンプルになる」
「物が少ないと、家事も育児も驚くほど楽になる」
「余計な物を買わないから、お金も自然と貯まる」

正直に言うと、最初は信じられませんでした。
「いやいや、そんな簡単にいくわけないでしょう」と。

でも、心のどこかで「本当はそうなのかもしれない」と感じていました。
なぜなら、私は毎日「片付けているはずなのに散らかる」という現実に苦しんでいたからです。


読者への問いかけ

ここで、この記事を読んでくださっているあなたに問いかけたいと思います。

  • あなたは、片付けと聞いて「減らすこと」を思い浮かべますか?

  • それとも「しまい込むこと」を思い浮かべますか?

  • 今の暮らしの中で、「片付けているのに、なぜか散らかってしまう」と感じてはいませんか?

是非、コメントで教えて頂けると嬉しいです。
もし、後者に当てはまるなら、私が出会った「物を減らす」という考え方が、あなたの暮らしを変えるきっかけになるかもしれません。


おわりに

こうして私は、安静入院という強制的に立ち止まらされた時間の中で、人生を変える大きな気づきを得ました。

「片付け=減らすこと」
これは、私が小学生の頃からやってきた整理整頓とはまったく違う考え方でした。
そして、この気づきが、その後の私の暮らしを大きく変えていくことになります。

次回は、退院後に「物を減らす片付け」に実際に取り組んだときのことをお話しします。
どこから手をつけたのか、どんな気持ちの変化があったのか。
そして何より「本当に暮らしが楽になったのか?」という点について、具体的にお伝えしていきます。

 

 

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