何ヶ月か前に社内のLT会で「勉強会に行こう」という、いかにもポエミーな発表をしてしまったのですが、せっかくなのでエントリにも残しておきます(^ω^)
このエントリは「勉強会」などでググって来てくれた人に読んでもらいたいので、積極的な拡散はしません。
勉強会とは
まずはじめに、このLTで話す「勉強会」の定義から。
特定のテーマやトピックについて 一緒に学ぶ有志の集い
勉強会のススメ(gihyo.jp) にわかりやすい定義があったので引用させて頂きました。
このLTでは、とくにIT系の勉強会について話しました。
勉強会にもいろいろある
勉強会にも色んな種類があるよねーという話です。ひとつずつ詳しく説明しました。
講義形式
いわゆる学校の授業のような形式ですね。話をする人(発表者)と聞く人(オーディエンス) がわかれています。発表時間はひとり20分∼60分という形式が多いです。勉強会によっては質疑応答タイムでディスカッションが始まることもありますよね。
ライトニングトーク
講義形式の変形パターンで、ひとり5分ぐらいでどんどん交代していくのが特徴です。1時間あれば最大12人発表できる計算になりますが、時間通りに進むことはまず無い*1ので、6人ぐらいにしておくと丁度よい、というのが自分の感覚です。
つまらなくても5分我慢していれば良い、というの が元々のアイデアらしいですね。ちなみに「ライトニング」という言葉が用いられるようになったのは、2000年6月に行われたYAPC 19100 Conferenceからなんだそうです。
もくもく会
テーマを決めた作業会(テーマがないのもある)のことです。名前の通り、各自もくもくと勉強したり、作業したり、本を読んだりする会です。最初に自己紹介+今日やることを発表し、最後に作業の成果を発表して終わり、というのが良くあるパターンです。作業中にも気軽に質問できるので、そこからコミュニケーションが生まれたりもしますね。
ハッカソン
これも「勉強会」の中に入れるか迷ったのですが、あえて入れました(^^; ハッカソンとは、ハック+マラソンの造語で、決められた時間内で何か作って発表するイベントのことです。
多くはアイデア出しから始まり、時間内に動くものを完成させ、最終的にはデモを交えて発表しないといけないので時間管理能力が求められます。
社外のメンバーと協業ができるのも魅力ですね。そこから新たな繋がりが生まれたりもします。
参加するメリット
勉強会に参加するメリットをいくつか挙げてみました。
勉強になる話が聞ける
勉強会には非常に勉強熱心な方が集まるので、とてもアツい話が聞けます。その分野のスペシャリストの発表を生で聴けるのはやっぱり嬉しいですね。もちろん聴くだけではなく、その場で議論にも参加することもできます。
「自分も同じ技術を使ってるんだけど、こんな使い方もできたのか!」「こんな便利なライブラリがあったのか」などといったように、知ろうとも思わなかったことに出会えるのも大きな魅力です。
同業の開発者と出会える
勉強会の醍醐味はやっぱりこれだと思います。いつも会社の中だけに引きこもっているとそれ以上の情報が入ってこないため、たまには会社の外に出て社外のエンジニアと交流するのも大事だと思います。その後もTwitterなどで情報交換ができるのも嬉しいですね。
自分の位置を知ることができる
自分のスキルが社外でも通用するのか、社内で使っている技術はイケてるのか、エンジニアなら当然気になるところだと思います。こういう場合もいちど勉強会に参加して、参加者の発表を聴いてみると良いと思います。自分のスキルが意外と通用するな、と思うこともあるでしょうし、逆にもっと自分も頑張らないとな!と痛感することもあるでしょう(自分の場合は後者で、己の無力さを思い知りましたw)。
社外勉強会に参加することより、これらのことを意識できるようになれるのも非常に良いことだと思います。
理解を深めるために
最初は勉強会に参加するだけでも勇気がいることだと思います。しかし、ただ聴いているだけではすぐに内容を忘れてしまうので、メモは必ず取ったほうが良いです。(自分はEvernoteを愛用してます)
余裕があれば、聴いた内容をブログにまとめるのもオススメです。最初からブログにまとめるつもりで参加すると一言も聞き逃すまいと話に耳を傾けることになるので、まるで集中力が違いますw
そして、勉強会で得た知識をぜひ社内にもシェアしましょう。
発表してみる
さらに余裕が出てきたら、ぜひ発表もしてみましょう。発表側に回ることでさらに良いことがあります。
発表の準備過程で知識の整理ができる
発表資料を作る過程で「この部分は実はよくわかってなかったのでクリアにしておこう」「ここはこういう質問が飛んできそうだから予め調べておこう」といったように、改めてそのテーマについて深く調査することになるため、知識の整理ができます。
質疑応答で思わぬフィードバックをもらえる
たまに自分が答えられないような鋭い質問も飛んでくるのですが、参加者の中には自分よりも詳しい人がいたりして代わりに回答してくれることもあり、逆に自分が勉強になったりします。
名前を覚えてもらえる
勉強会で発表することで、そのコミュニティに属する方々に名前を覚えてもらえるのも大きなメリットです。他の勉強会で偶然会った時にも声をかけてもらえます。(やっぱり参加者の中に知っている人がいるのは安心します)
また、Twitterなどでつながっておくと、自分が開発時に躓いたことなどをつぶやいた際に助けてもらえることもあります。
勉強会の探し方
自分が普段使っている方法をいくつか紹介しました。
- IT 勉強会カレンダー
- iOSアプリ開発関連のメーリングリストを購読する - yidevなど
- 勉強会によく行く人をフォローする
この中だと勉強会によく行く人をフォローするが一番重要だと思っていて、実際新しい勉強会はSNS経由で知ることが一番多いです。
社外で評価される人間になろう
最後のスライドにさり気なく入れたメッセージなのですが、実は一番伝えたかった言葉でもあります(何を偉そうに、と思われるかもしれませんがw)。
社内に閉じこもるのではなく、自分の持っている知識は社外にもどんどん共有して、業界全体を盛り上げていこう!という考えです。そして、結果として社外でも通用するエンジニアになりたいという思いが込められています。
(参考)自分が今までに参加してきた勉強会レポート
*1:交代時にPCの接続トラブルがあったり、制限時間をオーバーする発表者も必ずいます。