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【育児】育児関連本〜心構え関連本8冊まとめ*随時更新*

第一子育児中のririです。

初めての育児でわからないことが多く、育休中に気になる育児関連本を読みました。

その中で、育児の心構えに関するの本の内容、感想をメモしておきます。

参考になれば幸いです<(*_ _)>

 

新「育児の原理」(赤ちゃん編)

愛育病院で出産することを決めた時に気になって読んだ1冊。(日本小児科医の初代会長で、愛育病院の名誉会長も務めた)

原本は1989年に書かれた、少し古い本になりますが、お母さんに寄り添ってくれる内容で、妊娠時から本の言葉に励まされることがありました。

目次を書くと「育児の心がまえ、母乳、人工栄養、赤ちゃんの心の発達と体の成長、赤ちゃんのしつけ」と妊娠、出産、1歳ぐらいまでの育児について書かれています。

色々なコラムがありますが、本書のポイントを一言で書くと、「お母さんの心の安定が赤ちゃんの心の安定につながる」になると思います。日々育児をしていると、どうしてもイライラしてしまうこともありますが、赤ちゃんはその空気を感じるもの。一番大事なのはお母さんが肩の力を抜いておおらかな気持ちでいることだと書かれています。

ボリュームはありますが、短いコラムを集めた本なので、気になるところだけ読むのも良さそうです。

印象に残ったところのメモ↓

  • 赤ちゃんの時の経験が将来に影響を及ぼす
    →名優になったつもりで心のメーキャップをして、心を落ち着けて抱っこする
  • 現代は情報が多すぎて敏感になっており、絶えず親も緊張を強いられている。親もおおらかに構えることが大切

お母さんが大らかにかまえ、母も子もどちらもリラックスし、心に余裕がある時、愛情の交流もスムーズにいくのです。

もともと育児には絶対にこれでなければいけないというような決まりはないのです。

それぞれの家庭に合わせて、それぞれの育児法があっていいということです。

そう考えて、お母さんがゆったり育児にあたったほうが、赤ちゃんの心にも良い結果をもたらすことは間違いありません。

  • 育児の原理は”まかない”=目と目が合うこと。目で伝える愛情は与えすぎることはない
  • 赤ちゃんは大人より、心の安定を求めている。むしろ、心の安定さえ心がけていれば育児はうまくいく
  • ゼロ歳は何より赤ちゃんに愛を伝え、人間愛を伝えることが大事
  • 完全な母親などいない。お母さんが疲れると家庭生活も台無しになるし、赤ちゃんも疲れる

お母さんが疲れた「もうたまらない、いやになった」などと思うようになったら、

それは疲れからきた心の息切れだと思ってください。

何よりも疲れをとるように心がけてください。

お母さん大丈夫、あなたが育児の主役です

同じく内藤寿太郎先生の著書。

  1. 赤ちゃん時代
  2. 1〜2歳児
  3. 3歳児以降
  4. 親の役割と心得

の4章で構成されています。2章以降はサラッとしか読んでいないのですが、
上で紹介した「新・育児の原理」をよりわかりやすくした内容
という印象を受けました。

個人的には文字量は多くても、「新・育児の原理」の方が内藤先生に話しかけられているような雰囲気が好きでした。
カテゴライズしてある方がわかりやすい、文字の大きい方が読みやすいという方には
こちらが合っているかもしれません。

子どもとの関係が変わる、自分の親に読んで欲しかった本

子育ての小手先のノウハウではなく、親としてどうあるべきか?の心構えについて書かれた本。

自分の親にされたことは自分が子どもにする、ということは誰でも知っていることだと思います。言われてみればそうなのですが、改めて、これほどまでに幼少期の経験がその後の人生に影響するとは思っていませんでした。

本書を読み進める中で、改めて自分の幼少期のことを思い出してみたのですが、親の行動で今も強く印象に残っているものがあり、それが自分の性格に影響しているなぁ、と感じるものも多々ありました。

重要だとは知っていても、親になるときに、自分が親からされて嬉しかったこと、嫌だったことを棚卸しすることはなかなかないと思うので、この本をきっかけに改めて考えることができてよかったです。

子育てしていると、急がば回れだな、と感じることは多くありますが、
本当にそうで、まさに幼い頃こそ時間をかけてじっくり子どもを観察して、1人の人間として扱うことが大切だと感じました。

保育園に通い出してから、学校に入学してから、ティーンを迎えてから、と"要"の時期に読みたい1冊です。
印象に残ったところのメモ↓

1章:子育ての遺産は連鎖する

  • 感情の引き金は目の前の子供だけではなく、過去の自分にもある
    →子供によって怒り、混乱が引き起こされたら自分のスイッチが押されたと思う
    →自分の引き金を認識する
  • 人は常に変化し、成長する。性急に判断しない
    →子供をラベリングするのではなく、目の前のことを評価し言葉にする

私たちは、こんなに子どもに手がかかるのはほんの一時期であることを知っています。仕事や友人とのつきあいやほかの趣味は、目の前の小さな人がこれほど私たちを必要としなくなってから再開すればいいのです。

2章:子どもの環境を見直す

  • 家族構成ではなく、家族関係が子どもの心や人格に影響する
  • 意見の不一致があったら「私」を主語にして話す。「正しい」「間違っている」ではなく、どう感じるかを考える。すぐに反応しない

変化を受けいれ、変化とともに動き、変化を利用できるほうが、変化に抗うよりも有益です。どのように融通を効かせるか考えるほうが、失ったものを取り戻そうとするよりもはるかにいいのです。ときには昔の生活が懐かしくなるでしょう。それでも、新しい生活を受けいれ、身を委ねる必要があるのです。

3章:感情に向きあう

  • 子どもの感情の受け皿になることで、子どもが感情をなだめられるようになる
  • 大人も自分の感情を扱う練習が必要
  • 不快なことがあった時は共感してほしい
  • 子どもが話せる一番の相手になることが大切

受け皿になるというのは、すべての感情をあるがままに受け入れることです。自分のためにそうできるなら、子どものためにも自然とできるはずです。子どもの言動に過剰に反応することなく感情を真剣に受け止め、落ち着いた、楽観的な状態を保つことができます。

4章:親になるための土台を作る

  • 子どもは一生あいだ関係が続く相手として、物事を長い目で見ることが大切。そうすることで安定したつながりを築くことができる
  • 親には2つのタイプ「律する親」「手助けする親」に分けられる。どちらのタイプであっても大切なのは自分の傾向と感情を受け入れること。自分が受け止めてもらえれば、子どもの感情の受け皿にもなれる。

気がついたら突然砂漠にいた、と想像してみましょう。食べ物も家もなく、飲み物すらなく、さらに悪いことに一人ぼっちです。そのまま1時間放っておかれたらどんな気持ちになるでしょう。2時間経ったら?その後ようやく遠くに人が見えたら?きっと叫んだり、怒鳴ったり、手を振ったり、必死になって注意を引こうとするはずです。もしかしたら赤ちゃんもこんなふうに感じているのかもしれません。

5章:心の健康を育む

  • 子どもとのコミュニケーションは「ギブ・アンド・テイク」(順番のやりとりをすること。大人側からの一方通行ではない。)
  • 子どもが何を求めているか知るには、観察し、試し、やってみて、軌道修正すること。観察することで、子どもを理解し、より良い関係を築くことができる
  • 子どもの自立を急かしすぎない。

結果はいずれ出ます。ただし、ビジネスのように1日ごとに成果が出るわけではありません。それでもよく耳を傾け、子どもがあなたとの結びつきを感じ、あなたとの活動に積極的に関われるよう手助けすれば、子どもの先々の安定した情緒のために投資していることになるのです。

6章:行動を変える

  • ストレス耐性、柔軟性、問題解決能力、相手の視点で物事を捉えられる力(エンパシー)、を実践し、子どもに見せる
  • 支配するのではなく、子どもと協力するの方法は上記を育むことにつながる
  • 子どもが嘘をついたり、問題行動を起こしたらその背景にある理由・感情を探す。嘘をつくのは罰や混乱を避けようとしていることが多い。

そして、一番きつい疑問はこれですーこの子のふるまいに、私の行動はどう影響を与えたのだろう?

赤ちゃんにもママにも優しい安心の子育てガイド

500人のママのアンケート調査で明らかになった
寝かしつけ・授乳・離乳食の悩みに
専門家が答えていくスタイルの本。

出産後、寝かしつけの本から読み始めたのですが、そろそろ離乳食についても読みたいと思って手に取った1冊でした。

中でも印象に残ったのは、寝かしつけのパートの
「結局、添い寝とひとり寝はどっちがいいの?」というお悩みです。

このお悩みに対する回答として、シアーズ法・ファーバー法が紹介されています。

シアーズ法・・・アメリカの小児科医シアーズ博士によって提唱された方法。
添い寝、ベビースリングで過ごす、母乳で育てるなど、赤ちゃんと密着することで赤ちゃんと絆を深める育児法。

ファーバー法・・・子供の睡眠の第一人者であるファーバー博士が考案した育児法。赤ちゃんが泣いてもすぐにあやさないことで、赤ちゃんに一人で落ち着かせる方法を学ばせるいうもの。

小児科医の佐々木氏は、

「ファーバー法は成功すればお母さんが楽としながらも、成功するまでは、赤ちゃんが泣いてもほっておくと言うママの強い意志が必要なため、
どちらが赤ちゃんにとって良いか考えた上で選ぶように。」
と書いています。

ジーナ式を読んで、きっちりしたスケジュールをベースにベースにネントレをしたほうが良いのかな、と迷っていたので、日本で一般的に行われている育児方法を肯定する
シアーズ法もあると知ったのは大きかったです。

結局は、赤ちゃん・親・住居環境を踏まえて、
合った方法を見つけていくしかないんですよね。

「そうそうこれ聞きたかった!」という疑問もあると思うので、
気軽に読むのに良い1冊だと思いました。

誤解だらけの子育て

小児科医でアクシス代表の成田美緒子氏が、よくある子育ての誤解について解説した本。幼児から小学生くらいまでの子育てが対象です。(中学校受験の話題も出てきます)

45の疑問に答える形で誤解に答えており、サクサク読めるのでおすすめです。

印象に残ったところのメモ↓

  • 人間の脳は、からだの脳(土台部分)➡️おりこうさんの脳➡️こころの脳の順番に育つ。早期教育は中長期的にバランスを崩す可能性がある
  • 5歳までは立派な原始人を育てる。原始人なのだからゆとりのある気持ちで声かけする。
  • 5歳までは感情をコントロールできなくて当然。親はしっかり感情を受け止める
  • からだの脳の土台となる睡眠は、夜にしっかりと寝ることが非常に大切。夕食やお風呂で寝る時間が遅くなるのは本末転倒
  • お手伝いと役割分担は異なるもの。子どもにも役割を与えらことで自己肯定感が上がる
  • ありがとう、ごめんなさい、おかげさまで、が体に染み付いた大人に育てることが子育ての最終目標。親が手本となって子どもに見せる

女の子の一生を決める0歳から6歳までの育て方

育児本も1冊は読んだ方がいいかな、と思い読んだ本。それぞれの年齢で大切なことが書いてあるので、手元に置いておいて、その時々で読み返したい1冊でした。

ちなみに男の子編もあります↓

心を抱きしめると子育てが変わる

千葉県で子育て教室を開設している、子育てカウンセラーの萩原光氏の著書。

たまたま本屋さんで見かけて手に取りました。

様々な実例を通して、子どもが泣いたり、反発したりした時に
本当は子どもがどういう気持ちなのか?を解説しています。

ポイントとしては、どの子も
「お母さんに笑顔でいてほしい」「頑張りたい」
という気持ちを持っているが、それを我慢することで
その裏返しとして、泣いたり、反発したりしてしまう、ということが書いてありました。

色々な事例が載っているので、
保育園や小学校に通うようになり、子育てに悩む方に良さそうです。

なので、正直、乳児の時期には早い内容でした^^;
ただ、たまたま最近、絵本を読んであげたり遊んだりしても笑ってくれないなぁ、とちょっと育児に疲れていたんです。
でも昨日赤ちゃんを抱っこしながら、ふとしたことでゲラゲラ笑ったら、
気づいたら赤ちゃんも一緒に笑っていたんですよね。
この本を読んでいたこともあり、改めて、どんな遊びをするよりも、
何よりも自分が子育てを楽しむことが大事なんだなと感じました。

HPでもいろいろなママさんのお悩みに答えているようです↓

picari.jp

世界一子どもを育てやすい国にしよう

心構えではないのですが、タイトルに惹かれて読んだ1冊で印象に残ったものを紹介します。ライフネット生命の会長の出口氏と、NPO法人フローレンスの代表の駒崎氏による対談をまとめた本です。

なぜ少子化が起きているのか?という基本的な話から、社会、働き方、教育、行政などさまざまな面での提言が書かれています。
読んでいて、思わず「そうそう!そういう制度が欲しい」と思うものばかりなのですが、驚くのはこれが2016年に刊行された本だということ。

5年以上たつ2023年の今になっても、子育ては話題になることは増えた印象ですが、状況はあまり変わっていないなぁと感じてしまいました。ここにこんなにまとまった本があるのに!!!!!近い将来、この本に書かれたことが実現して、子どもを育てやすい社会が実現しますように...

育休中で、自分と子ども、という狭いミクロな世界観で子育てを考えてしまっていたので、一歩引いたミクロな世界観で子育てを考えられたことも良かったです。

個人的に印象に残った部分↓

  • 全世帯の収入は1994å¹´614万円→2013å¹´528万円に減少
  • 本来人間は動物なので子育ては本能、楽しいはず
  • 少子化になると、社会保障(少ない人数で高齢者を支えなければならない)・経済(生産性低下)の面で問題が発生する
  • 歴史的に人類は移動してきた。近代国家が移動をコントロールしているので、少子化は起きる。優秀な人は移動していく
  • 幸せな子どもを増やすためには幸せな母親を増やす必要がある
  • フランスのシラク3原則(フランス文化を守るために、フランスを母語としている人を増やすため)
    →1.女性が産みたい時に産めるようにする=金銭面では税金でサポートする
    →2.保育園を整備する(0歳の育児給付金を100%にすることで、全体の保育コストを下げる)
    →3.女性・男性が育児休暇のあと、元のポジションに戻れるようにする

 

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