誰かに何かを言われてイラッとすることありますよね?自分はあります。
最近ようやくそういう時の自分の気持ちの切り替え方みたいなものが固まってきたので、考えをまとめておこうと思います。
これは自分の経験に基づく考えなので、万人に当てはまるようなものではないです。あくまで自分はイラッとした時にこう考えてるよという話としてまとめます。
イラッとすると疲れる
自分はできることならイラッとしたくないです。周りに伝播しちゃうと迷惑になりますし、何より感情の起伏が激しいと自分自身疲れるからです。
仕事がいくら忙しくてもあんまり疲れないんですけど、イラッとするとめちゃくちゃ消耗します。消耗するとパフォーマンスが上がらなくなって、またイラッとなりやすくなるという悪循環に陥ってしまいます。これは精神衛生上よくないので、何とかしたいなぁと思っていました。
瞬間的にイラッとするのは仕方ない
3年くらい前は、 「イラッとすること自体がよくないんじゃないか」と考えていました。で、運動したり瞑想したりすれば余裕を持てるかもしれないなぁと思って、色々やってみたんですね。
初めて1ヶ月半くらい経った頃だと思うんですけど、仕事で先輩にちょろっと茶化された時にやはりイラッとしまして、 「あぁこれ効果ないな」と気付きました。
その時から、 瞬間的にイラッとしてしまうのはもう仕方ないんだろうなと諦めました。中には常に温厚で仏みたいな人もいると思うんですけど、それは自分は無理だと悟ったわけです。経験上、自分と同じタイプの方が多い気がします。
イラッとした時の思考
それからしばらく対処法を見つけられずに1年くらい経った頃、結構イラッとした出来事がありました。
当時はキツいスケジュールで開発の仕事を進めてたんですが、もともとカツカツだったのもあって結構な頻度で遅延してしまったんですね。テンションも下がって、ちょっとずつ雰囲気が悪くなっていきました。
で、ちょっとどうしていくべきか考え直そうってことになりまして。そのミーティングの場で 「なんで遅れちゃうんですかね?最近多すぎるので、やり方を考え直した方がいいと思うんですよね」みたいなことを言われた時に、イラッとしてしまったんですよね。
当時自分はどういう思考だったかというと、 「そりゃ原因はもともとの無理なスケジュールで、そもそも破綻してるんだよなぁ」みたいな感じ。「この人勝手に無茶なスケジュール入れるくせに、できなかったら詰めてくるの嫌な感じだなぁ」とか考えちゃってたわけです。もちろん今はそんな風に思ってないです。すみません。
図星と感じる言葉ほどイラッとする
でも、落ち着いて考えてみると 「やり方を考え直した方がいい」という指摘自体は正しいと思うんですよね。スケジュールに間に合うように仕上げるのが理想で、それに間に合うように工夫できていないのが問題、という論理は間違ってはいないわけです。なのにイラッとするとどうしてもすんなり受け入れられず、モヤモヤしてしまうんですよね。
ムーミンのリトルミィが、この複雑な感情を一言で表現しています。 matome.naver.jp
時々、誰かに言われた言葉がチクッて刺さってイラッてするときあるじゃない。
それね、本当のこと言われてるからよ。
リトルミィ
まさにこの通りだなぁと思っていて、 イラッとする時って自分でも本当のこと言われてると認識してることが多い気がするんですよね。例えば、母親に「あんた勉強してるの?」って言われて「してるよ!うるさいなぁ!」と答えてしまうみたいな感じ。
先の例で言うと、スケジュールがきつかったとしても終わらせられないのは自分の力不足だと心のどこかで認識していたわけです。けれど、そこをストレートに突かれるとイラッとして反発したくなってしまう。 図星と感じる言葉ほど耳が痛くなって、自分を守るためにイラッとしてしまうんじゃないかなぁと思うわけです。
落ち着いて相手の言いたいことに集中してみる
それがわかったとしても、イラッとした時に気持ちを切り替えるのは難しくて、ついつい感情のままに反発してしまいがちです。
自分も感情的になって嫌な態度を取ってしまったことは今まで何度もあるんですが、 その結果いい方向に進んだことって一度もなかった気がするんですよね。なんだかお互いにすれ違いが生じてしまうというか。後で冷静になってバツの悪い気持ちになることがほとんどです。
もちろん相手の言い方が癇に障ることもあります。自分の痛いところを認めた上であっても、「やっぱりさっきの言い方はデリカシーないよなぁ」と思うこともたまにあります。けれど言葉遣いというのは悪気のない無意識なものであることも多くて、相手の発言そのものに耳を傾けてみると全然イラッとしないケースもあるんですよね。で、そういう時に反発してしまうと相手もなんで不機嫌になっているかわからないし、建設的な話ができなくて悲しいことになります。
なので、何かを言われてイラッとした時はムーミンのミィのセリフを思い出して深呼吸して、 相手が言いたいことに集中してみるのが大事なんじゃないかと思うんですね。そうすると、「あぁ、たしかに指摘自体は間違ってないなぁ」と感じて、建設的な話ができるようになることが多いです。仕事の場合だと、問題解決に集中するっていうイメージです。
結局お互いの思いやりが大事なのかも
「お前馬鹿だなぁ」みたいに罵倒された時もそんな考え方しなきゃいけないの?と思うかもしれません。これはすごく難しいところです。普通に考えて相手が悪い気がしてしまいます。けど、そういう時でも反発する前にひと呼吸置いてみるのは効果的だと思うんですね。その人の立場に立って考えてみるのがいいのかもしれません。
今の例は極論ですが、この考えは自分の過去の経験に基づいています。
たしか1年くらい前に同僚に仕事で相談した時に 「俺は知らん」みたいにつっけんどんな感じで返されたことがありまして。自分としては「同じチームなんだしもう少し協力してくれてもいいんじゃないかなぁ」とちょっと悲しくなりました。そういうイライラが溜まっていってしんどくなったので、ある時に「その言い方は悲しくなるからやめてほしい」と言ってみたんですね。
そうしたら、実は相手も別の仕事ですごく大変で余裕がなかったらしく、ついそういう言い方をしてしまうことを後で反省していたということでした。これを聞いた時に、自分は自分の不満しか考えてなかったなぁとすごく申し訳なくなりました。また、状況がわかってからは同じ言い方でも別にイラッとしなくなりました。
自分はこの経験から、「どう考えても相手が悪いだろ」みたいな言い方をされたとしても、 相手の状況に立ってみると見え方が変わるかもしれないなぁと考えるようになりました。例えば、上司がいちいち進捗確認してきて口うるさいなぁと思ったとしても、もしかしたら上司も別の人から詰められているのかもと想像してみるのがいいんじゃないかと思うんですね。
その上で、イラッと感じた不満は本人に直接伝えるのが一番いいです。これは伝え方がとても難しいと思うんですけど、不満やイライラというのは不思議なもので、言葉に出して伝えることで整理されて半分以上解消されてしまうんですよね。
まとめ
ちょっと精神論っぽい話になってしまいましたが、自分はこういう思考で考えるようになってからだいぶ楽になりました。瞬間的にイラッとするのは仕方ないので諦めてますが、すぐに気持ちを切り替えられている気がします。全員にとってこの考え方がベストだとは思ってませんが、 『イラッとした時はミィのセリフで落ち着いて、相手の立場を想像してみる』というやり方は自分に合っているようです。
最後に、イラッとした時に思い出してる言葉をもう一つ紹介して締めたいと思います。
SHIROBAKO 20話『がんばりマスタング!』で、演出の円さんと平岡が喧嘩した後の丸川社長のセリフです。
図星だったんだよね?だから腹を立てた。見当違いのことを言われたんなら、どうでもいいはずだよ?
丸川 正人 / 社長 #musani #SHIROBAKO pic.twitter.com/bYZlgisFEo
— SHIROBAKO名言bot (@ShirobakoBot) 2015, 5月 6
…丸川さん最高!
以上です。
余談ですが、ムーミンのミィはそんなウェットなこと言わない!という噂を耳にしてしまったので、ムーミン見て確かめてみようと思います。まぁ誰が言ったとしても自分にとっていいセリフなのは変わりないので別にいいんですけど。