イケてる SaaS を作りたい (koni blog)

SNS管理ツール「SocialDog」を運営する株式会社AutoScale代表 小西将史のブログです。イケてるSaaSを目指して日々奮闘しています。

株式会社AutoScaleでは選択制企業型確定拠出年金を導入しました!

こんにちは、AutoScaleという会社の代表をしている@koniです。

AutoScaleでは安心して働ける環境を作るため、福利厚生の充実を進めています。

その一環として、2021年6月より「選択制企業型確定拠出年金」を導入しました。本日はこの制度についてご紹介します。

「節税」「お得」が好きな方には、とても興味深い話かと思います(笑)。

また、企業型確定拠出年金を導入していない会社の方にもオススメの制度です! AutoScaleも社会保険加入者が13名と少ないですが、メリットが多いと判断して導入しました。

選択制企業型確定拠出年金とは?

「選択制」の「企業型」の「確定拠出年金」です。

「確定拠出年金」とは以下のような制度です。

  1. 毎月決まった金額を「確定拠出年金口座」に積み立てる
  2. 積み立てたお金は、投資信託、定期預金などの商品の中から商品を選び、運用する
  3. 60歳以降、積み立てたお金を年金か一時金として受け取る

「企業型確定拠出年金」というのは、会社が掛金を負担するタイプの確定拠出年金のことで、月額5.5万円まで掛金にできます。企業型DCとも呼ばれます。

「個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)」という個人が掛金を負担する確定拠出年金もありますが、企業型確定拠出年金がない会社員の場合、iDeCoでは月額2.3万円までしか掛金にできません(下図)。

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確定拠出年金の加入対象者と拠出限度額(確定拠出年金入門(2020年版)日本証券業協会より)

「選択制」というのは、「加入するかどうかを各自が選択できる」という意味です。

確定拠出年金に加入することにした場合は、毎月の給与のうち、あらかじめ決めた金額を確定拠出年金の掛金にできます(その分手取りは減ります)。

選択制企業型確定拠出年金のメリット

選択制企業型確定拠出年金には下記のようなメリットがあります。

節税とか「お得」が好きな人は、かなり惹かれるはず。

  • 所得税・社会保険料・労働保険料が減る
    • 確定拠出年金に拠出した金額は、所得税が非課税となり、社会保険料・労働保険料の算定基礎額にも含まれなくなるため。
    • 例えば月収50万円の人が月額5.5万円を企業型DCに拠出した場合で、年間で19万円ほど減ります*1。
  • 運用益が非課税
    • 一般的に投資信託などで運用益が出ると約20%が課税されます。
    • NISAã‚„iDeCoと同じです!
  • 受け取る際も税優遇あり
    • 退職所得控除 or 公的年金等控除
  • 「選択制」なので、加入するかどうか選べる
    • 加入したくない従業員は加入しなくて良い
  • 投資に興味がある場合、気軽に投資をはじめられる

選択制企業型確定拠出年金のデメリット

  • 積み立てたお金は60歳まで(ほぼ*2)絶対に引き出せない
  • 元本保証以外の商品で運用すると、掛金が減る可能性がある
  • 海外に移住すると、無駄になる可能性がある
    • 海外に移住する可能性がある人は加入しないほうが良さそう
  • 60歳まで、転職などをするたびに資産移管の手続きが発生する可能性がある
  • 将来的に「特別法人税」の凍結が解除されると、資産全額の1.173%課税される可能性がある*3

どんな人向け?

個人的にはオススメする人、しない人は以下のとおりです。

加入をオススメする人

  • 払わないで済むお金は払いたくない! 税金・社会保険料を減らしたい
  • 投資に興味がある
    • 拠出時・受取時も税優遇があるし、手数料は会社負担なので、NISAよりも有利!
  • 老後の備えをしたい
  • すでに確定拠出年金に加入している

加入をオススメしない人

  • 現在貯金できていない or 少ない
  • 手取りを極力減らしたくない
  • 資産運用に興味がない
  • 手続きなどが苦手・面倒
  • 海外に移住する可能性がある

AutoScale の選択制企業型確定拠出年金

AutoScale の選択制企業型確定拠出年金では、法令の上限である55,000円まで拠出が可能なので、最大限節税が可能です!

また、「選択制」なので、加入したくない場合は加入しないことも選べます。その場合は同額を給与の一部として受け取れます。

退職した場合は、資産を個人型または他の企業型確定拠出年金へ移換するなどして、自分で年金資産を管理する必要があります。

AutoScaleの年金規約ではiDeCoとの併用は禁止している*4ので、iDeCoに加入している場合、脱退する必要があります。

企業型確定拠出年金制度がない会社の方にもオススメ

現在企業型確定拠出年金制度がない会社の方にも、以下の点から導入がオススメです。

  • 採用力強化(福利厚生の強化になる)
  • 社会保険料が減って、法定福利費も減らせる

AutoScaleでは、SBIベネフィット・システムズの「SBIみらい年金プラン」に加入しました。

「確定拠出年金」というと、ある程度の規模がないと導入できないイメージがありましたが、このプランは1名の会社から導入できて、手数料も安めでおすすめです! 担当の方は、「自社でレコードキーパー業務も行っていてコストを削減できているから、安いし1人から導入できる」とおっしゃっていました。

うちの場合は試算したところ、手数料は数名が導入するだけで社会保険料削減額で相殺されました。

導入にかかる工数としては、申し込み書類記入、賃金規定の修正、従業員データのアップロード、書類の郵送などで10時間くらいかかりましたが、思ったよりも事務は少なかった印象です。

一部FAXでないとできない手続きがあるのでそこは若干面倒でした。ちなみに、FAX.PLUSというSaaSで、月10通までFAXを無料で送れて便利です。

まとめ

AutoScale で導入した選択制企業型確定拠出年金についてご紹介しました。

AutoScale に入社される方は、入社手続きの際にもう少し詳しい資料などをお渡しします。

また、選択制企業型確定拠出年金を導入していない会社の方も、検討してみてはいかがでしょうか。

AutoScaleでは今後も安心して働ける会社を目指して改善していきます。

注意・参考資料

私は専門家ではありません。できる限り間違いがないよう注意して書きましたが、間違っている箇所があるかもしれません。加入にあたっては、信頼できる情報をご確認ください。

確定拠出年金について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。

その他の福利厚生の取り組みなど

AutoScaleでは他にも働きやすい環境づくりのための取り組みを行っています。

koni.hateblo.jp

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少しでも興味がありましたら、ぜひ採用ページをご覧ください。

採用情報 | AutoScale, Inc.

*1:年齢や扶養家族の人数などによって異なります

*2:死ぬ、重い障害を負うなど

*3:個人的には、日本がデフォルトするような事態にならない限り、凍結解除の可能性は極めて低いと思っています。

*4:企業型DCの上限を5.5万円にするためには、iDeCoとの併用を禁止する必要があったので禁止にしました。