PINK COMETS「ルート35」

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世間はperfumeで大いに盛り上がっているらしいけど、個人的にはどうでも良かったりする。あの三人のパーソナリティはともかく、中田ヤスタカがあまり好きではないのだろう。お仕事師的なあの仕事っぷりは、別に今もてはやさんでも、数年後に「隠れた名プロデューサーがいた!」とかでクイックジャパンあたりで盛り上がればいいじゃないって思う。あ、もう盛り上がってるのか。テクノポップの新解釈であったり、ニューウェーブの再構築的な意味合いで言えば、中田ヤスタカの仕事はあまりにお手軽に見えてしまうのだ。つんくの無防備かつ安直なれどアイディアだけはすっ飛ばしてくる感じとも違う。方向性としては永井ルイ方面なのだが、あそこまでのマニアックさもない。そう、中田ヤスタカって別にテクノ好きじゃなさそうだよね。
そこで「PINK COMETS」なのですよ。このレコードは「テクノポップDNAと80'sポップスの歌謡曲的再構築」を最高の形で成し遂げてる、と思う。80'sポップスのきらびやかさ、暑苦しさ、80'sジャパニーズポップスの歌謡曲くささ、DX-7、コルグM-1、TR-808、アーバン感覚を、現代のサウンドに迎合することなく融合させている。クリスタルでバブリーでアーバンでキッチュな感じを21世紀のダイナミズムに乗せて。