ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

冬だから、熱帯植物園で250円リゾートを満喫する!

みなさん、寒い日が続きますが、お体の調子はいかがですか。
わたしは月曜からウイルス性の胃腸炎にかかり、ひどい下痢で、具体的なことは書きませんが、人間としての尊厳を徹底的に奪われました。そしてその結果、一晩にして目が窪んでしまいました。こんな感じに…



まあ、こんな写真を見せられたところで、実物を見たことがない人にとっては、さっぱりわからないと思いますが…
なお、目が濁っているのは、36歳としては自然なことです。「手が冷たい人は心が温かい」と言いますが、「目が濁っている人は心が澄んでいる」とも言うらしいですよ!
わたしみたいにならないよう、うがいと手洗いは励行していただきたい昨今ではありますが、いろいろ言い訳をしつつ家にいる時間が、つい長くなりがち。しかし、いくら寒いからといって土日に家でエロサイトを見ているのはもったいないです!ちょっとちょっと、その画像、前にもダウンロードしたんじゃないのー?

たとえば東京だったら夢の島の熱帯植物館がイイ!

とは言うものの、「寒いから、暖かいところに行きたい」と思っても、いきなり沖縄などに行くのは時間もお金もないと、ちょっと難しいですよね。そこで、落としどころとしてご検討いただきたいのが、温室のある植物園です。夏に行くと、中と外で気温に変化がないのでフーンと思うだけなのですが、真冬に行くと、暖かいし、そんなに混んでいない!しかも海外旅行に行くより効率よく植物が見られる!ということで、にわかリゾート気分を満喫できるのです。



みなさんのお住まいの地域の植物園に行くと楽しいと思いますが、東京近辺では、東京湾に隣接する夢の島が一番かと思います。

大きな地図で見る


「夢の島」っていう名前、聞き慣れない人には怪しいかもしれませんが、関西の方は、大阪の舞洲的な場所であるとお考えください。新木場駅から北に歩くと、シンプルでありながら存在感たっぷりのゴミ処理場に目を奪われます。


▲この前、ダイエットと思って大量に食べた(ので、結果として効果なしに終わった)カップ春雨の容器たちがここに眠っていると思うと感慨深い!



▲さらに北進して熱帯植物館に到着。今回はこちらがメインの目的地。
半球の巨大なドームがかっこいい!入場料は250円ポッキリ!当然ドリンク攻撃などもないので安心です。入場するや否や、コートを脱ぎ捨ててしまいましょう!



▲一歩足を踏み入れると、そこは常夏のジャングル。
人が少なめなので、不倫などで精神的にもジャングルな人たちにもオススメです。



▲木漏れ日が眩しい!ここはジャワ島…でなくて新木場ですヨ!



▲巨大なヤシの木ですら、余裕でおさめる温室にびっくりです!



▲滝の裏側を通ることができます。憎い演出。
ちょっとシャッタースピード遅くしすぎて、水が湯葉みたいになってますが実際は普通の水です。



▲また、この1Fにあるカフェで軽食を取るとリゾート感がさらにアップします。公立の施設のカフェというと、普通はピザトーストなどがせいぜいなのですが、このレストランはナシゴレンやパッタイなども用意してあり、夢があります。窓際の席だと、ジャングルの中で優雅に食事している気分になれるので、12時より早めに行くなどすれば席が確保できるのではないかと思います。


まあ、何時間もいるほどの広さではないので、午後から、とか、午前だけ、とかいう感じでご活用されるのがちょうどよいと思います。

近くには第五福竜丸展示館もある!

また、隣には「第五福竜丸展示館」があります。核兵器関連の博物館というと、広島や長崎くらいしかないですが、こちらは、戦後唯一の核兵器による死者が出た、第五福竜丸の実物がまるごと展示してあります。

この展示館の成立のきっかけになったのが、一市民の新聞投書であったというのが今となっては驚きです。



▲当時、船に降り積もっていた死の灰なども展示してあります。どう見ても伯方の塩とかにしか見えない。恐ろしい粉ですね。



▲また、当時の新聞のコピーなどもあり、目を凝らして詳細を見ると、この事件が、単なる悲話ではなく、けっこう入り組んだ話になっていることが伺い知れます。当初は、放射能に無知だった船員たちが検査を嫌がる様子などを非難めいた口調で報道していたり(そりゃそうですが)、また、「お金がもらえるなら自分も被爆すればよかった」などのひどい嫌味を言う人もいたそうで、被害者の方が何重にも不憫です。
「事件がいかにして物語化していくか」という検証にもなると思います。

おまけ・木材萌えの聖地としての新木場

さらに時間のある方は、せっかくの「新木場」なのですから、木材萌えの人は駅から南下していき、木材工場などを見て回るのもいいかもしれません。


一応、木場なので、河口に貯木場も一応あるのですが、使われていないのが多いです。



▲でも注意深く見ると、ちょっと残っていて感激!



オプショナルツアーの是非はともかくとして、冬だからこそ、熱帯植物園に行って、温室のありがたさを肌で実感してみることをオススメします!