消費電力470Wのモンスター、ソニー50インチプラズマTVが壊れた

先日、突然テレビが故障しました。メーカー公式ページには不具合の案内があり、無償修理期間は終了しているものの、問題の基板が分かっていたので修理を試みましたが、結果的には廃棄することに。10年以上前のモデルということで詳細は省略しながら以下、簡単に。

 

使用していたのは2004年9月に発売されたソニーの50インチ型プラズマテレビ「KDE-P50HVX」。現在の各社テレビラインナップからは考えられないような超ド級のスペックは以下の通り。

 

・画素:1365×768 (not FHD)

・消費電力:474W

・総重量:69kg (本体+専用スタンド)

 

なんと言っても474Wという大飯食らい。本体上部の開口部からは発熱が凄く、冬場には暖房いらず。逆に夏場は...。総重量約70kgは成人二人でやっと持ち上げられるレベル。

 

 

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とりあえず何とか寝かせてバックカバーを開けてみると凄まじい中身に思わず撮影。基板は大小様々に配置され、ハーネスは縦横無尽。ヒートシンクにファンなど熱対策部品の山。

 

 

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中央部には基板やファンが縦(パネル対してに垂直)に配置。当時としては大型なモデルでもこの状態。開発者の苦労が伝わってきました。

 

 

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電源基板。ここも対策部品が凄いことに。現行のテレビは薄さ数センチが当然なので、購入したら一度開けてみるつもり。

 

 

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問題の箇所。リリースでは「電源基板の一部部品のハンダ接合部が熱により劣化」とあり、該当基板(ファンの右側)を確認したところNG部分を特定できず。片面実装で目視でも分かると思っていましたが甘かったです。サポートに連絡するも基板交換は保持期間超えで当然不可能。

 

 

のんびりやっていると徐々に割に合わないことに気付き始め、再利用可能な部品を外して見送りの手続きを取りました。電気代はともかく、画質・音共に非常に満足していただけに残念です。