感想

デュラララ!!×2 (電撃文庫)

個人的にお気に入り作家さんベスト３入りくらい。そういえば先月でデビュー2年ですね。おめでとうございます（ここで言ってどうすると言う気もするけど）
そしてなにげにここ数日でHP解説1周年？
この新刊で12作目なので、ほぼ2ヶ月に1冊ペース。最近はやや遅くなったとはいえ、文庫化してない仕事も多いから恐ろしい。

さて、今回の内容。・・・またやられたよorz。
ご本人のHPでイラストネタバレ注意が叫ばれていますが、どことは明記していませんでした。
最初の3段折り部分も充分デンジャー、後半の見開きイラストなんか極めてキケン。気になるようなら素直に買いましょう。

まあ中身も読み応え充分です。成田氏の遊び心と黒い部分が満載。構成の上手さに関してはいつも通り。
他人の作品ネタがもはや電撃文庫を飛び出してます。電撃文庫の同時発売な新刊ネタとかいつ突っ込んだんだろ・・・
更に成田作品内でのリンクもあるので凄い事になってます。
ページ数も厚め。無理しすぎて巻末の広告ページやあとがきに影響が。もうネタ多すぎ。

ちょっと台詞紹介なんかもしてみますか。本編には関係ない個所と言うことで。

「二次元と三次元の区別がつかなくなった？馬鹿を言ってもらっちゃ困るっすね！マニアって奴は、二次元と三次元の区別をつけた上で、堂々と二次元を選んでいるっすよ!?
三次元なんかゴミ箱にポイっすよ！だから、二次元に飽きてリアル犯罪に手を出したなんてー奴はアニメマニアでもなんでもないっすね。二次元に飽きる奴なんかと一緒にして欲しくないっす！ワイドショーや新聞にはそこのところを理解していただきたいっす！」

や、概ねネットで主張されてるのと同じですが、それを小説の中に入れるというのが恐ろしい。
この理想論？にある意味的を得た反論もセットになってるし。
何箇所か成田氏の考えが、作品内に顔を覗かせているような気がしないでもないです。
こういうのは嫌いな人もいるんだろうな・・・

と、つらつらと普段の倍量近い感想を書けるくらいに面白いです。
バッカーノ系とヴぁんぷ！が超常能力何でもアリ。バウワウ、ミュウミュウが何も無し。
それと比べて、この作品はどちらにも偏ってない気がします。まあ超常ネタはあるんだけど、それに匹敵する通常の人間達がいます。そういう微妙なバランスを狙ってやってるんじゃないかなあ、と思ったり。
ひとまずここまで。