この記事は、エンジニアと法律家の勉強会 #StudyCode Advent Calendar 2017 の 3日目の記事です。
1日目はHidemi Araiさん
hidemi.hatenablog.com
昨日の2日目はshibacowさんでした。
visualized-laws.hatenablog.com
今回のエントリではエンジニアである自分がStudyCodeに参加しようと思ったきっかけについて書きたいと思います。
エンジニアに法律の知識なんているの…?
私は受託開発のシステム経験を10年くらいしてきて、昨年からサービス系の業務(米国サービスの日本代理店でテクニカルサポートなど)を担当してます。今まで仕事では法律を意識する機会は少なく、知識も株のインサイダーとかコンプライアンス関連など入社時に学んだ基本的なこと+αぐらいな気がします。
受託開発だと少し前に改正民法関連で瑕疵担保の話を意識したぐらいでしょうか。ただ、この辺も実際には営業やプロジェクトの上位レベルって感じで末端で開発してる自分は当事者意識が薄めだったり…。
itpro.nikkeibp.co.jp
で、一番意識したのが自分の趣味でWebサービスを作ろうと思っていたときです。今まで作ってきたアプリは個人情報を取得するようなものがなかったのですが、今作ってるものはメールアドレスは登録してもらう形で
ふと、あれ、メアドって個人情報になるんだっけ…?
と思ったのが法律、というか個人情報保護法を意識したきっかけでした。
利用規約とかプライバシーポリシーってどうやって作るの…?
じゃあ利用規約とかプライバシーポリシーを用意するかー、と思ったのですが
あれ、趣味レベルのサービスなんだけど、何をどこまで書く必要があるの…?
と手が止まりました。ググると、利用規約やプライバシーポリシーのテンプレートなんかも結構あるので、そういうのを上手くベースにするのが良いのかなぁと思いつつ、企業向けが多いので中々使いにくかったりも…。
そんなこんな調べてるとき、以下の書籍を買いました。
利用規約を何のために用意するのか、とかわかりやすく書いてあって勉強になりました。そして、エンジニアもある程度、法律のこと知っておかないといかんのだなぁと改めて。
ちなみに作ろうとしてるサービスは英語ページも用意する予定なんですが、利用規約やプライバシーポリシーを英語でも準備するの大変だなぁ…とか、EUの個人情報保護法(一般データ保護規則(GDPR))って厳しくなったって聞くけど、その辺は気にするべきなのどうなの?とか、他にも知っておかないと…という状態です。
相談相手がいない!
こういう趣味レベルのサービスで定義するものだと、相談できる人がいないし、中々学ぶ場もないなぁ…と思ってSNSに書いたところ、タイミングよく「StudyCode」(=クリエーター・エンジニアからプログラミングを教わり、法律家から法律を学ぶ街角勉強会)を主催されてる方から今度こういうの始めます、と教えていただき参加することにしました。
studycode.connpass.com
勉強会はエンジニアの方以外に、企業で知財関係を担当されてる方、行政書士や弁護士の方など幅広く参加してて面白いです。今後セッションで困ってることを共有するような話もあるといいなぁと。
特許庁&GitHub
エンジニアと法律が交わる面白い話の1つが先日あった以下のニュースです。
it.impressbm.co.jp
タイトルに「官公庁」「DevOps」「GitHub」と並ぶだけでなんともすごいw
ちなみに記事の写真真ん中にいらっしゃる足立さんもStudyCode主催メンバーをされてて、0回目、1回目ともに非常に面白い話をされてました。