0313

見に行きたい演奏会があって、時間はあるけれど行けるか迷って、行くことにした。出かけることには罪悪感を伴う、それを押し切る練習、私は元々はそうやって色々なところに出かけていたと思う。私は感想を言うことがとても苦手だし、音に関しては尚更言葉を持っていないので何も言えないのだけど、色々な音を聞いて楽しかった。行けてよかった。音のあれこれを見ることの印象が、演劇やダンスを見ることの印象に近付いていく気がする。

なんだかとても疲れていて、朝に一度起きたにも関わらず午前中はほとんど寝ていた。わたしはまだ病人なのだろうか。午後はまた別のリハビリ施設の予約をしたり今後のことについて整理を試みたりした。どうするんだろう。私は何に悩んでいるんだろう。

あらゆる場面で良き他人でありたいと思うが、良き他人としての振る舞いを貫こうとするほどに本来的に自己中心的な自分が自分ごと破滅しようとしていく気がする……と書こうとしたけど、あーこれあんまり上手く言えないです。でもそういう感じがある。良き他人でありたいけど、自分のことはどうするのという問いが必要以上の強さで迫ってくる。自分などどうでも良いのだと言えたらいいのだが。誰にも見えないところで自己充足できるに越したことはないのだが。

呼吸について書いている本を読んだら自分の呼吸の仕方を見失ってしまった。腹筋が辛い。

0312

雨が降っていて気が沈んでいた。すぐに蹲りたい気持ちだったが、今日は予約していたキャリアカウンセリングに行った。今までで一番進捗つまり手持ちの話題がなかったが、必要なやり取りが発生したような気がした。それから帰ってメールなどを整理していたら、問い合わせたリハビリ施設から連絡があり今日説明会があるが来られるかとのことだった。ぎりぎり間に合いそうだったので電車に乗った。話を聞いた。いつのまにこんなに大ごとになっているんだろうという気分になる。わたしはただ一時的に病気なのではなく、箱の形に合っていないだけなのではないかという気はしている。

0311

診察に行き、どうしようもないことで泣いて終わった。正体がわからず行き場もないやるせなさや苛立ちがあってどうしようもなかった。黙祷もできなくて恥ずかしい浅ましい人間だった。

疲れ果てて夕方に寝てしまった。変な夢を見た。何かの列に並んでいるのだが、振り返るとひとところに集まるはずのない知っている人たちばかりがいるのだった。どうしようこんなの走馬灯みたいだと焦って誰かに言った。笑っていたかもしれない。同じ夢の中で友人が新しい部屋の写真を見せてくれて、この人にはもうじき会えなくなるのだろうなと思ってもいた。

0310

昨日起きたことのすべてが不思議な夢のように感じられた。明日の診察に向けて復職支援に関する調べ物をしてまとめなければならなかったが、いつの間にか漠然とした行き止まりにいた。それに根拠はなかった。ただ自明なものとしてそれはあった。考えるほど行き止まりは存在感を増していった。もうだめだと思った。卵を茹でてお昼に食べた。外に出て、やっとスニーカーの替えを買えた、もうだめだと思いながらもそういう勢いはあった。家に持ち帰って、防水スプレーをかけてからマスクをするべきだったことを知った。直後に飲んだ水が甘すぎる気がしたが気のせいだったのかもしれない。

0309

受講していた講座の最終回だった。他の人たちが作ったものを見たり聞いたりした。感想というのはいつも難しく、他の人たちに見えているものがわからないなりに、だけどわからなさに少しだけ接することができたような気がする。自分も、わからないなりに捏ねていたものを持っていって聞いてもらった。やってみたいと思ってどうにかやろうとしていたことを聞き取ってもらえて、そのことがとてもありがたかった。他の人たちと色々話したのは今日が最初で最後だったと思う。

その後、その場の流れがあって前に見にいってもう一度行こうと思いながら行けていなかった展示に行った。前に見に行ったときに比べて人が多く、そのことが印象を変えていた。みに行けてよかった。

そこで本当に偶然、かつて会ったことがある人、もう二度と会えない気がしていた人に再会したのだった。その後1時間半くらい話をした。私はその人の作っていたものに強い印象を感じたのだが、そして考えていることに関心があるのだが、そのことを全く言葉にできていなかったので後悔した。全くちゃんと説明できない色々なことを聞いてくれた。

0308

悪いことを考えない悪いことを考えないために悪いことを考えない悪いことを考えない考えないようにする悪いことを考えない悪い悪い考えない悪いことを考えない考えないために考えない悪いこと

0306

変な時間に寝てしまった。何かとても面白い公演の夢を見た気がする。夢だということにいま気がついて、中身を思い出せないことに愕然としている。吹奏楽的なイメージがなぜかある。知らない人たちの身内の旅の記録が関係していて、わたしはたぶん音響のスタッフで入っていた。先日お世話になった舞台監督のかたがいた気がする。