「Serverspec」本を読んだ

執筆者のmizzyさんからご恵贈頂きました!ありがとうございます!

Serverspec

書籍について

最近はソフトウェアの本はあまり読まなくて、
オフィシャルサイトのドキュメントを読むように心がけている(一次情報大切)ので
そのために技術書を購入することはなくなっていた。まずは手を動かすことが大切だろうと。

mizzyさんには日頃から良くして頂いているけど、業務で普通にServerspec使ってるし
ただのマニュアル網羅しているだけだったら買わなくてもいいかな。と考えていました。

第4章を読んで反省した。めちゃくちゃ有意義だった。
というか全体的にソフトウェアをつくる上での考え方みたいな普段なかなか聞くことのできない
背景を書籍を通じて理解できてとても有意義だった。

初めての人は?

第2、第3章を読んで付録Aを見ながら手を動かせばすぐに動かせる。
Serverspecの素敵なところは、とてもシンプルに、簡単に動かせるところなので
よくわからんけどいっちょやってみるか〜で、30分もかからないで動かせると思う。

状態を担保する存在の必要性

イミュータブルやディスポーザブルな世界になったらServerspecは不要になるとかはあまり思わない。
設定が実現されたかどうかはプロビジョニングツールでは担保できないから
最終的に自動的にサーバが構築されたとしても、そのことを保証するためのツールは
何かしら必要だと思う。
実際にAWSでオートスケールでインスタンスを立ち上げていた時は
最終的にそのインスタンスが期待した状態にあるかどうかをServerspecで確認し
それを元に負荷分散に追加するようにしていた。

Specinfraについて

Serverspecが素晴らしいのはもう既に有名なんだけど
その中で使われているSpecinfraがめちゃめちゃ便利で、Chefでいう
ohaiのようなものなんだけど、OS毎の環境差分を抽象化してくれるので
itamaeのような使い方は本当に上手だと思う。

capistranoのsskitをSpecinfraに切り替えるとかしたら楽しそうではある。

Serverspecという名前の本だけれど、それ以上にソフトウェアをつくる上での哲学や
どのようにして運用するか、何を守り、何を捨てるか、どこへ向かうのかなど
インターネットに関わって仕事をしている人ならば誰しもが楽しめる本だと思う。

最後に

この本を読ませて頂いて、インターネットの仕事をしていてよかったな〜と
改めて思った。mizzyさんありがとうございます。
Asuraっていうコードネームめちゃめちゃ好きでした。

この本はまた何回か読み直したい本だ。