Another Days

tomorrow's another day、some say …

【名曲リレー2982】texas#2

■Texas Girl At The Funeral Of Her Father / Randy Newman with Linda Ronstadt(‘83)

ランディ・ニューマンの「Little Criminals」に入ったこの曲をニューマンのピアノ、リンダの歌で。83年のNYのOdeonにて。リンダは都合3曲歌うのですが、これは一番情感溢れます。肩のクラブのタトゥーが悩ましい。

https://www.youtube.com/watch?v=5trPeUqOjyc

【名曲リレー2981】for#3

■T For Texas / Lynard Skynard(‘76)

ジミー・ロジャースのカントリー・ソング“T For Texas T For Tennessee”をレーナード・スキナードがロック・ジャム風にきかせます。スティーヴ・ゲインズが新たにエド・キングの後任として加わりトリプルg体制が更新されたライヴ盤「One More From The Road」から。

https://www.youtube.com/watch?v=66TgiP86H2g

【名曲リレー2980】for#2

■Go For It / DVC(’81)

DVCは日本のアルファ・レーベルが米に進出したAlfa Americaと契約したハードロックで、トミー・ボーリンの弟がdsというのが話題でした。キャッチーなアメリカンなハードロックで“Go For It”はヴァン・ヘイレンの線を狙ってますが破綻がない(^^) 結局1枚出して解散でした。

https://www.youtube.com/watch?v=EIsNqJA-1BE

【実況録音盤を聞く木曜】28・Curved Air Live('75,BTM)

78年頃にキングから廉価盤で出た1枚にカーヴド・エアの「Live」がありました。初期はWarner Bros(ワーナー)、後期はBTMRCA)なのですが、唯一Dreamから出たこのライヴ盤はキングから安価で入手できたのです。初期の3枚の後ダリル・ウェイが抜け、エディ・ジョブソンが入った4thを出した後解散。その後74年に再結成し大学ツアーを行った時のライヴがこれで、僕は初カーヴド・エアだったのでソーニャ・クリスティーナは結構激しいvoなのだなあ(ここでは結構シャウトし続けます)と感じたのでした。ウェイ(violin,kb)、フランシス・モンクマン(g,kb)、ソーニャ(vo)、フロリアン・ミクサ(ds)に新メンバーのフィル・コーン(b)の5人組で、音は結構ハードでプログレというよりはフツーのロック的なダイナミズムも感じます。ヒット曲”It Happens Today”(エンディングのviolinソロがカッコいい)や”Backstreet Luv”も収録していますが、”Marie Antoinette”や”Proposition”(フランシス・モンクマンがヒレッジみたいなgを弾いて、ここまで弾けるのかとびっくり)などの長い曲の方が冴えます。

 

29・Live 77&79 / Bad Company(')

16年にRhinoから発掘されたバッド・カンパニーの77年のテキサス、79年のロンドン、ウェンブリーでのライヴ2CD。とりわけ「Desolation Angel」をリリース後の79年のものがいい。時代柄R&Bを基調とするバドカンのようなバンドにとって追い風とは言えない状況の中、どっしりと構えたロックンロール・ショーを展開。新作からのナンバーを中心に旧作からの代表曲も披露。サザンロック的なテイストは次の「Rough Diamond」でも感じますが、ここでも汗と埃っぽい空気が漂います

【名曲リレー2979】all#3

■All Ever We Look For / Kate Bush(’80)

ケイト・ブッシュの3枚目「Never For Ever」は今まで以上にコンセプト・アルバム的な色合い濃い1枚でどの曲も素晴らしい。“All Ever Look For”はタイトルに引っ掛けて探し物をする主人公のドアのノックと靴音のSEが楽しいです。

https://www.youtube.com/watch?v=xTElV8Spd-s

リメンバー19

【リメンバー】#191~オールマン・ブラザーズ・バンド中野サンプラザ(91/1/10)

90~91年は勤務先が有楽町で6時終わりの週休二日だったのでそれまでの分を取り戻すようにライヴや芝居や映画に出かけておりました。その分量には今となってはあきれるくらいで、自分の準備不足も感じてました。その最たるものがこのオールマン。この時点であまり聞いてなかったし、長い曲に対する耐性もなく、疲れてたこともあって眠ってしまったり散々でした。もったいなかったなあ。ただ1曲目が”Statesboro Blues”でいきなりグイグイ来たことは覚えてる。

https://www.youtube.com/watch?v=aqxywPYRCbI

 

【リメンバー】#192~さねよしいさ子@新宿パワーステーション(91/1/22)

数年に一回こういう不思議系の女子に惹かれてしまうことがあるのですが、デビュー作「風や空のことばかり」のオビにかかれた吉本ばななの推薦文がなんかすごかった(ただのメルヘンなチビではない、すごい才能がある、みたいな)。このファーストにもいろんなタイプの曲がありますが、結構キャッチーなメロディーが並んでます。セカンド「ペクレナトルホポワ」は、架空の世界を創造した異世界ファンタジー的なタイトル曲の後編が素晴らしい。栗コーダー・カルテットの栗原正巳はさねよしバンド出身。

以後何度となくライヴに足を運ぶのでした。7/17の三越劇場のほぼ同じ構成でしたが。

https://www.youtube.com/watch?v=TK3b_BYkRDo

 

【リメンバー】#193~ザ・ストライクス~King Of The Beat@新宿ACBホール(91/2/10)

おもえば「King Of The Beat」というのは89年のメジャー第2作(&最終作)のタイトルでした。ACBには何回か通って決して多くない観客の平均年齢をあげてました。"It's My Sunday”はちょっと甘すぎるけど「King Of The Beat」の1曲目。

https://www.youtube.com/watch?v=5kUi86iWvb4

 

【リメンバー】#194~BLワルツ@クラブ・クアトロ(91/2/18)

招待券で見たBLワルツ。ノートにはつまらんと一言ですが、そもそもどういう経緯で招待券もらったのかも不明。調べると90年のメジャーデビューしたギターポップ風バンド。voはその後prodとして成功したそう。貼った曲は”蒼い風の吹いた夜”。多分インディー時代はもっと色があったけどポニー・キャニオンからのデビューでいろいろ妥協してこうなったと予想(^^)

https://www.youtube.com/watch?v=JXMGufz9hOg

【リメンバー】#195~特撮オールナイト@浅草東宝(91/2/23)

前の勤めが錦糸町だったので浅草って結構なじみあった。浅草東宝でふた月に1回くらい、土曜に東宝特撮映画のオールナイトをやってて、この2月のは「緯度0大作戦」(これが個人的目玉)「ガス人間第1号」「海底軍艦」など5本。

69年公開の「緯度0」は70年に近所の映画館で見た(当時小2)けど、なつかしい。ただ円谷の特撮が不調で、東宝特撮が子供向けになるところを食い止めようとしつつ、無理だった感じ。ジェゼフ・コットン、シーザー・ロメロなどはピークを過ぎた人たちのキャスティングもあの頃の日米合作らしい。日本からは岡田真澄宝田明

終わると始発まで時間あるので時間つぶしようがないのだけど、この人は徒歩で帰ってみた。「のようなもの」の志ん魚みたく。2時間以上かかりましたが。

 

【リメンバー】#196~コレクターズ@新宿パワーステーション(3/9)

新メンバー、小里誠(b~元オリジナル・ラヴ)と阿部耕作(ds)のお披露目を兼ねたパワステ。新曲いくつかと代表曲のセレクト。新作「コレクターズ・No5」リリース記念の関東近郊ツアー(5/17市川クラブGIO)も行ってきた。その子の学祭以来の市川でした(そっちでは新曲もずいぶんこなれてた)

https://www.youtube.com/watch?v=sH_KJLFkNB4

【リメンバー】#197~レオン・ラッセル@クラブ・クアトロ(3/21)

フライヤーなどのアー写は70'sの若々しい姿だけど、実際はシロヒゲにサングラスの老人風貌(まだ50代なのに)。久々の来日でkbの弾き語りは物足りない反面、しょうがない部分あるなあとも。ゴスペル風味スワンプ風味は感じられませんでした。

この頃の音というとブルース・ホーンズビーのprodで92年にこういうのも出てました。

https://www.youtube.com/watch?v=6TbTz1DFVUQ

【リメンバー】#198~ピート・フレイムの「Compete Rock Family Trees」

英のロック研究家ピート・フレイムによる人脈図の1&2をまとめた「Complete Rock Family Trees」をお茶の水ユニオンで購入4280円でしたが、今でも煩雑に使うので十分元を取ったなあという感じ。79年版(1)と83年版(2)の2in1。何年か前に日本語版もやっと出た。

 

【リメンバー】#199~Go Jazz All Stars@クアトロ(4/16)

 

 

CS&N@新宿厚生年金会館@新宿厚生年金(4/25)

劇団七曜日~おばけ物語@シアター・サンモール(5/8)

あやしい探検隊出版記念イベント@九段会館(5/22)

 

游◎機械/全自動シアター・番外公演「ハイホー」@文芸座ルピリエ(5/30)

劇団フロントホック新人公演~勝手にしなさい@スペース107?(6/1)

WAHAHA本舗~ラブストーリー7少女まんが家たちによるホラー映画篇@?(6/12)

ニコレット・ラーソン/バーニー・レドン@メルパルクホール(6/14)

高泉淳子・伊沢磨紀ふたり芝居~モンタージュ@青山円形劇場(6/24)

自転車キンクリート紀伊国屋ホール(7/11)

さねよしいさ子三越劇場(7/17)

アル・スチュワート@スパイラル・ホール(7/20)

ザ・ストライクス@インクスティック・スズエ・ファクトリー(7/21)

ピチカート・ファイヴ@原宿クエスト(7/24)

ザ・コレクターズの金曜Rock Show第1夜@新宿パワーステーション(7/26)

ザ・コレクターズの金曜Rock Show第2夜@新宿パワーステーション(8/2)

WAHAHA本舗シェイクスピアだよ!全員集合@東京グローブ座(8/6)

どんぐりと山猫@青山円形劇場(8/7)

ザ・コレクターズの金曜Rock Show第3夜@新宿パワーステーション(8/9)

エルヴィス・コステロ日本武道館(8/22)

ザ・コレクターズの金曜Rock Show第4夜@新宿パワーステーション(8/23)

ザ・コレクターズの金曜Rock Show第5夜@新宿パワーステーション(8/30)

新人コント大会スペシャル@サンシャイン劇場(9/5)

演劇集団キャラメル・ボックス~ナツヤスミ語辞典

JDサウザーカーラ・ボノフ

プロジェクト・ナビ~こんな宿屋

MANNA@インクスティック芝浦ファクトリー

ガンボ・ジャンボ・カーニバル@日比谷野音

ドクター・ジョン@クラブ・クアトロ

フロントホック~How'sIt Goin’@シアター・アプル

自転車キンクリート~ありがちなはなし~うわさのジュリエット編@博品館

エイモス・ギャレット

小宮

Blow Up

Brand New Skip

游◎機械/全自動シアター~ラ・ヴィータ@スペース・ゼロ

ブリキの自発団

ザ・コレクターズ

ポール・ウエラー・ムーヴメント

 

この頃見てた芝居@91年上半期

 

・游◎機械/全自動シアター・僕の時間の深呼吸Vol.3@青山円形劇場(1/14&2/3)

游◎機械の公演を2回ずつ行ってるからよっぽど好きだったんだろうねえ。秋の「ラ・ヴィータ」も2回行った(全く忘れてる)。

NTT Talk&Talk Theatre・ピーター・バラカン木村治美加藤和彦杉真理@(1/19)

・劇団フロントホック~地球を七回半回れ@本多劇場(1/21)

ピンクの電話チャイルズおきゃんぴーら周辺の女芸人(という言葉は当時なかったけど)が集まってお笑いに特化した女性だけの劇団を作るという話があってそれが90年の劇団フロントホックなんですが、構成を後に映画監督(「TRICK」など)の堤ユキヒコが担当した「劇団フロントホック・プレヴュー」というのを90/9/15にSpace107で見ていて、今回が旗揚げ公演。しかもいきなり本多というのがお金ある(ように見せてる、ゲーノーカイ)なあ。作は健康のケラで覚えてないけど、面白かった記憶あり。

・赤信号劇団~幸せのどん底博品館劇場(2/28)

コント赤信号そのものはキョーミあまりなかったけど、石井と小宮が組んだ水谷龍二作の世界(小宮prodの形や、星屑の会などで後に展開)は結構気になってたから。フロントホック同様石井光三オフィス。客演は中村ひとみ、茂原裕子チャイルズ)ら。演出は矢崎滋でトイレで会いました。

http://www.loulan.org/donzoko.html

・プロジェクト・ナビ~私はミチル@本多劇場(4/24)

何故北村想のナビを見に行くことになったのかもナゾ

・バカ爆発!@シアター・アプル(5/27)

人力舎のお笑いライヴだけど、あの頃はシティ・ボーイズもB21スペシャルもいたのね。中村ゆうじもゲスト。

 

MM、ベブルー、コーギス

【水溶はマンフレッド・マン関連の40曲(新)】1・I Can't Believe What You Say('66)

色んな時期があるので40曲で収まるのか?不安ですが…

まずは第1期ポール・ジョーンズ(vo)をフィーチャーしたR&B時代。このアイク&ティナ・ターナーのカヴァーはリヴィエラスの”California Sun”に何となく似てます。

1期も最後の方でEPの「As Was」に入ったものです。

https://www.youtube.com/watch?v=3p1BieOTNV0

2・Ha Ha!Said The Clown ('67)

マイク・ダボ(vo)をフィーチャーした2期は、あちこちから持ってきたカヴァー曲をポップサイケ風に焼き直したものが多かった。トニー・ハザード作の”Ha Ha! Said The Clown”はイントロのメロトロンの音色がこの時期らしい。全英4位。ヤードバーズも「Little Games」の時代にカヴァーしてます。

https://www.youtube.com/watch?v=oKEbsAKpaiw

3・Traveling Lady('69)

第3期はマンとマイク・ハグ(kb,vo)を中心としたジャズロックのチャプター3。混沌とした音がVertigoらしいです。

https://www.youtube.com/watch?v=uJnVzbKzBc4

4・Living Without You('71)

混沌とした3期の反動か4期となるMMEBはすごくわかりやすい音になっています。ただkb類の使い方は大衆的であり先鋭的でもあります。ランディ・ニューマンのカヴァー”Living Without You”はMMEBの同名のファーストから。ミック・ロジャース(g,vo)、コリン・パタンデン(b)、クリス・スレイド(ds)というメンツ。

https://www.youtube.com/watch?v=OWwX4s9hcuY

5・If You Gotta Go Go Now

6・Pretty Flamingo

7・Poor Sad Sue

8・Black And Blue('73)

MMEBのサード「Messin’」はPhillipsからVertigoに移ってのもの。前作「Glorified 」は全然ピンとこなかったのですが、こっちは少し持ち直した感じ。ガスマスク風なのかエイリアン風ジャケットのムードはプログレですが、全体の印象はそうでもないハードロック寄り。ディランの”Get Your Rocks Off”(米盤LPのタイトルはこっちに)やドクター・ジョンの”Mardi Gras”のカヴァーもありますが、”Black And Blue”は重いブルーズ・ロックにシンセのソロが入る折衷もの。voはミック・ロジャース。

https://www.youtube.com/watch?v=3IAg-SaY4eg

 

9・Get Your Rocks Off

10・Do Wah Diddy

元々はジェフ・バリー&エリー・グリーニッチ夫妻がエクサイターズのために書いた曲ですがマンフレッド・マンによるカヴァーが英米で#1となって代表曲となりました。いつものR&B路線を封印してポール・ジョーンズの声量のあるいい声をたっぷりとフィーチャー。

 

11・Just Like A Woman

12・Father A Day Father Of The Night

13・Sha La La('64)

この曲はシレルズがオリジナルらしいですが、”Do Wah Diddy”に続くヒットで英3位米12位となりました。ジョーンズの歌のうまさと男くささと哀愁がにじみ出た曲になってます。

14・Up The Junction

15・Give Me The Good Earth

16・We're Going Wrong

クリームの「カラフル・クリーム」に入った

17・5-4-3-2-1('65)

マンフレッド・マンの最初のヒットとなった65年の全英5位。BBCの「Ready Steady Go」のテーマ曲に使われたこともあって広く浸透。ポール・ジョーンズのharmonicaを大きくフィーチャー。bassのデイヴ・リッチモンドが参加した最後の作品となりました(このあとトム・マッギネスが参加)。

https://www.youtube.com/watch?v=yWIYTLvM8yI

18・Sweetpea

19・Spirits In The Night

20・Come Tomorrow

オリジナルはマーリー・ナイトで、”Sha La La”に続くヒットとなったバラード。マイク・ヴィッカーズがflute吹く姿がライヴ映像に残ってます。英4位米50位

https://www.youtube.com/watch?v=tBQ_nJGXaB0

21・Mighty Quinn

22・Blinded By The Light

23・Eyes Of Nostradams 

24・Chap3

25・Davy’s

26・You Angel You

27・On The Run

28・Fox On The Run

29・Going Underground

30・My Name Is Jack

Please Mrs Henry

チャプター3解散後の71年にマンフレッド・マン名義でリリースされたシングル”Mrs Henry”は、実際にはアース・バンドによるもの。このディラン曲(例によって「地下室」のセッションから)はMMEBのファーストに収録されますがアレンジもガラッと変えてましてこのアルバム・ヴァージョンの方が好き。

https://www.youtube.com/watch?v=rPYKQeCWKQY

What You Give Is What You Get

87年の「Masque」に入ったジャムの”Start”のカヴァー。しかしまあよくこんな風になった者だなあ!と驚きを隠せません。voはマギー・ライダーという女性でゲスト扱い。

https://www.youtube.com/watch?v=P6o0GbvSPtM

【名曲リレー2978】all#2

■Winner Takes All / Babe Ruth(’75)

アラン・シャックロックが抜けバーニー・マースデンが加わったベイブ・ルース後期の「Stealin’Home」から“Winner Takes All”。ジェニー・ハーンとマースデンがvoを分け合う強力なロックンロールでマースデンらしいキャッチーなメロディーが痛快です。このあとジェニーも抜け新たにエリー・ホープを加えベイブ・ルース最終章となります。

https://www.youtube.com/watch?v=Y7f5RY4SxJs

■Everybody's Got To Learn Sometime / Korgis('79)
翌80年にヒットしたのでコーギスはNew Wave系のバンドだと思ってましたけど、実はスタクリッジのジェームズ・ウォーレンとアンディ・デイヴィスがショートウェイヴ・バンドのメンバーらと組んだのでした。この”永遠の想い”はクラウデッド・ハウスの曲にムードが似てます。(67/300)

https://www.youtube.com/watch?v=ns_wvl6JB6E

Johnny's Garden / Stephen Stills Manassas('72)

マナサスのファーストに入った広がりを持ったアコースティックなナンバー。ダラス・テイラーとジョー・ララの打楽器以外はスティルスによるもの。タイトルのジョニーとは、イギリスのエルストンに持っていたブルックフィールド・ハウスという邸宅の庭師の名前。この邸宅の前の持ち主は俳優のピーター・セラーズでスティルスは庭師込みでこの家を買ったそうです。
(68/300)

https://www.youtube.com/watch?v=cyewa6z1AxQ

■Feelin’ Alright / Issac Hayes(’73)

アイザック・ヘイズは73年には「Joy」というスタジオ作があるのですが、前年にネヴァダのホテルでやった2枚組ライヴがそれに先立ちリリースされています。そこに入ったこってりとしたトラフィックの“Feelin‘ Alright”のカヴァー。それにしてもジョー・コッカー、ルル、GFRと知るだけでも多くのカヴァーがあり作者のメイスンの懐も潤ったことでしょう。「Live At The Sahara Tahoe」から。(69/300)

https://www.youtube.com/watch?v=LziiW0_UV6g

■S-s-single Bed / Fox(’75)

スーザン・トレイナーの名前でウッドン・ホースと言うフォークバンドをやってたころはフツーのvoだったんですが、70's半ばにフォックスを組んでからのヌーシャ・フォックスのvoはヘリウム・ガス吸ったようなファニー・ヴォイスになりました。髪型と顔立ちはオールドファッションなのにこの声と言うギャップあります(萌えませんが)。
75~77年にかけていくつかヒットを出してますがレーベルがGTOだったので日本ではマイナーな存在。モダン・ポップとかニッチ・ポップとか言われる音です。バックはイエロー・ドッグとかぶる面々で、メンバーはフォークロックのルーツを持ちながらそういう音に全然なってません。ソングライターのケニー・ヤング(g)、ハービー・アームストロング(g)、ジム・ギャノン(g)、ゲイリー・テイラー(b)、ジム・フランク(ds)、ピート・ソイリー(kb)。
 ”Only You Can”('74#3)、”Imagine Me Imagine You”('74#15)、"S-s-single Bed"('75#4)のヒットあり。ソロでもヒット曲あります。(70/300)

https://www.youtube.com/watch?v=8ziyJMiBFAs&t=1s

■Then She Walked Away /Boz Scaggs
ボズ・スキャッグスといえば80's初めからAORシーンでは日本でも突出した人気を誇ってました。元々はスティーヴ・ミラー・バンド出身でシスコ周辺でソウルフルな音楽をやってた人。その表面的なソウルフルな意匠が変われど基本線は今も変わらないと思うのですが、最初のピークは「Silk Degrees」からこの「Down To The Left」('77)にかけて。まだバックをやっていたTOTOも結成されてませんし、AORというジャンルも確立されてないし、リスナーの棲み分けもしっかりされてなかった頃の話。リッチー命のハードロック少年も、クィーン好き少女も、パンクスも、御三家の新作が出て狂喜のプログレッシャーも、フツーにラジオから流れるなめらかな演奏と歌声に耳を傾けたかもしれません。目立ちませんが"Then She Walked Away"はこのアルバムのベストトラックでは?マイケル・オマーティアンとの共作。(71/300)

https://www.youtube.com/watch?v=pi_-L8xAyYQ

■Chameleon / Herbie Hancock('73)

例えば僕の世代だとハービー・ハンコックというとMTV黎明時代によくかかってたヒップ・ホップな「Rock It」を思い出してしまうのですが、遡って73年の「Head Hunters」はマイルス・デイヴィスクインテットにいたハンコックがジャズ・ファンク路線を歩んだ1枚として知られています。僕は「Band Wagon」を作った頃の鈴木茂が傾倒してたという記事を読んで気になった1枚でした。冒頭の15分にわたる“Chameleon”はこってりとした名演です。(72/300)

https://www.youtube.com/watch?v=WYRrIBqKsJ4

Keeping Time / Trapeze('72)

3期パープルに参加したグレン・ヒューズがいたハードロックのトラピーズは、当初はムーディー・ブルーズ・タイプのシンフォニックな音でしたが(レーベルはムーディーズのThreshold)、セカンドではトリオ編成となりハードロックに転身、「You Are The Music …We’re Just The Band」はファンク的な味わいもあるすき間だらけのパワーロックで力でねじ伏せる感じがカッコいい。“Keeping Time”ではコチーズのBJ・コールのstee-gが入ってますがカントリーロック的には全く聞こえません。(73/300)

https://www.youtube.com/watch?v=9uv8K_YMp_0

■That's Why I Love You / Andrew Gold('75)
リンダ・ロンシュタット・バンドから独立したアンドリュー・ゴールドのファーストに入った、”That's Why I Love You”です。ジョージ・ハリスン・ライクなgソロと言い
 Asylumの人たちにあってひときわビートリーな印象でした。ビートルズの遺伝子を持った元10CCのグラハム・グールドマンとWaxを組むのも理解できますね。しかし高校の頃1000円前後で転がってたこのLP、90'sにはなかなか高値が付いていて不本意ながら2000円近い値でボロ盤を買った事を思い出しました。(74/300)

https://www.youtube.com/watch?v=R_pHzY7wOFk

■Rader Love / Golden Earring('73)

オランダのゴールデン・イヤリングは現在も活動を続ける超ヴェテランですが、最初の世界的なブレイクがこの“Rader Love”でした。ドラマティックに始まり畳みかけるように曲が進む硬派なロックで「Monntan」からの大ヒット(#13)です。(75/300)

https://www.youtube.com/watch?v=aRlSHG5hRY4

Gemini / Quatermas('70)

ビッグ3のジョン・ガスタフソン(b、vo)、アウトロウズのミック・アンダーウッド(ds)、そしてピート・ロビンソン(kb)によるクォーターマスは、ELPタイプの編成の3人組ですが音はもっとハード。Harvestに残した唯一作は翼竜がビル街を飛ぶ印象的なジャケット。ロビンソンのkbをメインにした音ですが叙情的に流れ過ぎずハードに決める曲もあってなかなかカッコいい。“Gemini”はシングル曲で、コンパクトにまとまっています。(76/300)

https://www.youtube.com/watch?v=8tU5T4kGI2E

■Hearts Of Stone / Southside Johnny & Asbury Jukes('78)
ブルース・スプリングスティーンという人は、仲間内にしばしば名曲を惜しげもなく提供してしまう("Fire"しかり,"Because The Night"しかり)傾向にあるのですが、サウスサイド・ジョニーに提供した"Hearts Of Stone"のその中に入るでしょう。スプリングスティーンのフォロワー(といってもほぼ同じ世代)として76年にデビューしたサウスサイド・ジョニー率いるアズベリー・ジュークスの演奏は、E・ストリート・バンドよりも辛口のR&Bといった感じです。マイアミ・スティーヴがprodした「Hearts Of Stone」は確か初めて聞いたサウスサイド・ジョニーのLPだったような記憶。CBSソニ―から分かれ独立したエピック・ソニーの最初のリリース(目玉はボストンのセカンドでしたが)の1枚だったような。繊細さには欠けますがいいメロディー。(77/300)

https://www.youtube.com/watch?v=8VSf90_uPYc

■Killing Me Softly With His Song / Roberta Flack('73)
“やさしく歌って”という邦題で知られるロバータ・フラックの#1ヒット曲。ネスカフェのCMにもメロディーが使われたことも有名です。弾き語りでssw的な気の置けないリヴィングルームのようなムードもいいです。広く知られた話ですが、全くヒットしなかったロリ・リーバーマンのオリジナルを飛行機の中で聞いて知ってカヴァーしたとか。(78/300)

https://www.youtube.com/watch?v=DEbi_YjpA-Y

Bedside Manners Are Extra / Greenslade('73)

コロシアムのデイヴ・グリーンスレイド(kb)がサムライのデイヴ・ローソン(kb,vo)と組んだダブルkbのプログレッシヴ・ロックがグリーンスレイド。kb類の応酬は聞いてるちょっと疲れますがセカンドの「Bedside Manners Are Extra」は名盤と言われるだけあって構成も見事。タイトル曲ではローソンの歌もいいです。コロシアムのトニー・リーブス(b)、クリムゾンのアンディ・マカロック(ds)にkb2人を加えた4人組。ロジャー・ディーン描く千手観音の世界観も見事です。(79/300)

https://www.youtube.com/watch?v=4LOixovoY3o

■We're All Alone / Rita Coolidge('77)

「Anytime…Anywhere」が出た時、リタ・クーリッジのこと全然知らなくて、単純に”みんな一人ぼっち”と言う邦題の曲をラジオで聞いてええやん、と思ったのです。後にあれがボズ・スキャッグスの有名曲(当時は"二人きり"と言う邦題でした)のカヴァーだったり、後半のグイグイ来るgソロがディーン・パークスによるものだったり、実は相当キャリアがあるリオン・ラッセル一派のLAスワンプ軍団の一員だったなんて事を知るのです。A&M時代いろいろ聞きましたが、結局最初に聞いたこの77年のアルバムに戻ってくるのでした。
で件の曲は、(この世には)ふたりしかいない、ふたりぼっち、なのか、いやいや、ひとりぼっち なのか未だに迷うところではありますね。前に書いたことありますがジョー・ウォルシュマイケル・マクドナルド&ボズ・スキャッグスサントリー・ホット・ライヴで、トリのボズの時この曲が流れたら、お客さんが自発的に歌い出したのにはちょっとびっくりで、日本もここまで来たか~と若干上から目線で思いましたね。(80/300)

https://www.youtube.com/watch?v=iv3IyfMvZIc

La Declaration d‘Amour / France Gall('74)

フランス・ギャルと後の旦那ミシェル・ベルジェの最初のコラボとなった74年のシングルはこの“愛の告白”で、しっとりとしたメロディーに力強いギャルの歌声が乗った名曲。レーベルも仏WEAに移り心機一転、あらたな時代の始まりとなります。途中のセリフにもまたしびれてしまうのです。(81/300)

https://www.youtube.com/watch?v=mjrj9enypSY

■Far East Man / Ron Wood('74)
フェイシズにいたロン・ウッドは後にストーンズのgtrとなりますが、ストーンズやフェイシズのメンバーも加わった「I’ve Got My Own Album To Do」(俺と仲間という邦題はなんともうまい)は、終始リラックスしたムードで進みます。ジョージ・ハリスンとの共作でジョージも「Dark Horse」に収録する“Far East Man”のユルさが心地いい。いつも書いてますがジャケットのWoodsのsが消されてるのはどんなジョーク?(82/300)

■Willin’ / Linda Ronstadt('75)

Asylumと契約しながら、前所属レーベルとの契約枚数に絡む問題でCapitolから出た(日本盤は東芝EMIから出て、レーベルがAsylumと言う変則的なものでした)「Heart Like A  Wheel」('75)に入ったローウェル・ジョージ曲。やばいブツを運ぶドラッグソングですが、スタジオ・ヴァージョンは、NGDBのジミー・ファッデンのharpをフィーチャーし(ライヴではなんでも屋ケニー・エドワーズが吹きました)、ボブ・ウォーフォードのストリングス・ベンダーのg、ダン・ダグモアのsteelと濃厚なLAカントリーロック臭を発しています。が76年、77年と時代がすすむにつれややあっさりとしたアレンジ(ゴールド独立後はドン・グロルニックのpianoに置き換わります)になってゆくのが時代の流れとはいえ残念。ここではゴールドのgとダグモアのsteel(この間リンダがタンバリン)のソロ。 後期バーズ(もカヴァーしてます)のクラレンス・ホワイトの流れを組んだウォーフォードのプレイがつべで聞けないのが残念。動画は76年のライヴ。ライティングを含めリンダを美しく見せる工夫が完成。バックバンドはあくまでもバックなので、めったにスポットライトは当たりません。(83/300)

https://www.youtube.com/watch?v=IJHcD0kHTGk

Move On Up / Curtis Mayfield('70)

“Move On Up”は、インプレッションズとは別にCurtomから出したカーティス・メイフィールドの初ソロ「Curtis」に入った代表曲です。後年ジャムが取り上げてロック・ファンにも親しまれるようになったファンキー・チューン。ポジティヴなメッセージを打ち出した歌詞や延々と続きながら飽きさせないパーカッシヴな演奏も聞きものです。(84/300)

https://www.youtube.com/watch?v=6Z66wVo7uNw

■Power In The Darkness / Tom Robinson Band ('78)
日本ではゲイであることを公言した事ばかりが当時クローズアップされてたトム・ロビンソンのTRBはパンク~ニュー・ウェイヴの連中のなかでは、ヴェテランということもあって、音楽的にしっかりしたものでした(それを支えてたのはメンバーのテクニックで特にマーク・アンバーの弾くorganには英ロックの歴史が根付いてる感じです)。これぞパワーポップといった感じのファースト・アルバムのタイトル曲”Power In The Darkness”は、社会的弱者に自由を、という政治的メッセージ・ソングです(フーリガンという言葉を初めて聞いたのもこの曲だったなあ)。途中ニュース・キャスターに扮したロビンソンのアジテートがありますが、ライヴではこの部分はマスクをかぶったロビンソンが登場するのです。(85/300)

https://www.youtube.com/watch?v=auN0ZLcuvXI

■Neither One Of Us / Ray Conniff &The Singers('73)
その昔はイージー・リスニングと呼んでいたポピュラー音楽のヴォーカル物は今では何と呼ばれるのでしょう?僕が洋楽を聞き出した76年頃は、まだクラシック音楽以外のポピュラー音楽(ロック、ポップス、ソウル、ジャズ、フォークetc)を俯瞰したFM雑誌が数誌現役バリバリで、そういうのを読んでて、他ジャンルの事をなんとなく知ることが出来ました。50’sから活動するレイ・コニフ率いるレイ・コニフ・シンガーズの73年作「You Are The Sunshine Of My Life」に入ったジム・ウェザリ―作の“Neither One Of Us”は、グラディス・ナイト&ピップスのカヴァー。都会的な男女コーラスと匿名的な演奏になじみます。(86/300)
■Dreams & Nightmares(Dream) / Message('73)
その昔「Music Life」誌の「LPコーナー」(というお店)の広告で、今月のハードロック特選盤に載ってたメッセージのセカンドです。あまりに怖いジャケットが印象的でしたが、今はこうやってつべで聞けるんで幸せ。詳細不明ですけど、ドイツのハードロックで、音の輪郭がクリアなんでジャケットのイメージとは違い割と聞きやすい。この”Dreams & Nightmares”はDreamsとNightmaresがあってどっちも10分を超えるこのアルバム「From Book And Dreams」の肝となる曲。ちなみにキングのユーロロック・シリーズでもう少し後のLPが日本で紹介されてます。(87/300)

https://www.youtube.com/watch?v=hWdgH_mpaC0

Flight Of The Rat / Deep Purple('70)

イアン・ギランとロジャー・グローヴァーが加わった2期パープルの最初の大仕事はロイヤル・フィルハーモニックオーケストラとの共演でしたが、そっちが高い評価を受けても、かねてからやりたかったヘヴィロック路線に取り組み、終始一貫ハードロックに徹した「In Rock」で一皮むけた感じです。ライヴでやる“Speed King”や“Child In Time”が入ったA面に比べると、B面の4曲は暗く重いものばかりで、これぞこの時期のダークな英ハードロックという感じもします。ライヴでもほとんど演奏されてないので、ライトなファンには見逃されがちですが、どれも鈍い光を放つ佳曲ばかり。特に“Flight Of The Rat”が好き。金属的なトーンのorg(マーシャルのアンプにつないでた話は有名ですね)からg、dsと見せ場続きます。リリースはHarvestから。(88/300)

https://www.youtube.com/watch?v=Ksg1pBONu-o

■Sometime I Don’t Know What To Feel / Todd Rundgren('73)
只今ダリル・ホールと共に来日中のトッド・ラングレン。「Something/Anything」につづいてこってりとした内容のヴォリューム満点なやつを1枚にぎゅうぎゅう詰めにした「A Wizard A True Star」(魔法使いは真実のスター)はいろんなタイプの曲があって、フィリー・ソウルっぽい美しいメロディーのバラードからザッパ的な実験的なもの、東海岸らしいハードロックからビートものまで多彩。B面の頭に入った“何をどうしたらいいんだろう”は、トッドと交流があったホール&オーツ的なムードもあるブルー・アイド・ソウルです。(89/300)

https://www.youtube.com/watch?v=4KdI7VTjghM

Wand Ads / Honey Cone('71)

HD&DのHot WaxからデビューしたLA出身の黒人ガールズトリオ、ハニー・コーンは、ガールフレンズのキャロリン・ウィリス、ダーレン・ラヴの妹エドナ・ライトそしてシェリー・クラークから成ります。”Want Ads”は見事に#1ヒットとなったはじけるような躍動感にあふれたナンバーです。初めて聞いたときは女性版ジャクソン5かと思いましたが。(90/300)

https://www.youtube.com/watch?v=FCPmKbbIQdY

■Give Me More / Steve Harley &Cockney Rebel('76)
僕が初めて聞いたコックニー・レベルはこの「プリマドンナはお好き」という後期のアルバムでした(っていうかこれくらいしか見つからなかった)。キャッチーでそれでいてひねくれたポップがとても心地よかったのです。ロンドンでのみ異常に人気があったスティーヴ・ハーレー率いるこのバンドはデビュー当時新世代グラムとか言われてましたが段々洗練されてきました。ジム・クレガン(g)、ダンカン・マッケイ(kb)、ジョージ・フォード(b)、スチュワート・エリオット(ds)という強力なラインナップによるこのアルバムとても好きです。クレガンがこの後加わるロッド・スチュワートにも少し通じる”Give Me More”もいいメロディーです。

https://www.youtube.com/watch?v=0Owr_U5VnX8

■Combination / Aerosmith('76)

デビュー当時はよくあるストーンズの亜流的に言われてましたエアロスミスですが「闇夜のヘヴィ・ロック」(これまたすごい邦題ですな)あたりから固定ファンがついてきて、メンバーのヴィジュアルにこだわる女性ファンだけじゃなく実の詰まったハードロックとしての音を好む男性ファンも増えてきたようです。最初のピークが「Rocks」から「Draw The Line」にかけてかなあ。「Rocks」に入った”Combination”あたりの素っ気ない感じが僕の「アメハー心」(なんやそれ)を刺激します。

https://www.youtube.com/watch?v=YqwZsjeYL7k

Movements Of Visionary / Tangerine Dream('74)

西ドイツの前衛ロック(Ohrレーベルから何枚か出していた)に目を付けたVirginのリチャード・ブランソンがバンドと契約し英国から世界に発信したタンジェリン・ドリームの「Phaedra」は、今までにない音響的な音楽表現が注目されました。今でこそ手軽な楽器としてシンセはイメージできますが当時の原始的なアナログシンセはチューニングだけで膨大な時間を要して、バンドはそれを逆手にとってチューニングの過程を録音し編集して聞かせています。その後映画音楽の分野でタンジェリン風のシンセ音楽が一世風靡しますが、この頃はシンセの部分よりも加工された効果音が月並みな表現ながら幻想的なムードを高めます。“Movements Of Visionary”もイントロ部が印象的。エドガー・フローゼ、クリス・フランケ、ペーター・バウマンの3人組。

https://www.youtube.com/watch?v=qyBXjfGBfJQ

Cut Across The Shorty / Rod Stewart('70)

フェイシズの活動とは別にVertigoとソロ契約を結んだロッド・スチュワートは、70年には2枚目「Gasoline Alley」をリリース。少なくともこの頃のソロでは英フォークとR&Bの2本柱になっていて、その2つが重なることで新たなスタイルを作っています(次第にこの英フォーク趣味は後退)。枯れたviolinと熱くソウルフルなvoが共存する不思議な感じです。この“Cut Across Shorty”はエディ・コクランのレパートリーで当時のフェイシズのライヴでも重要なレパートリーでした。

https://www.youtube.com/watch?v=NYwzUakW2i8

■No Doubt About It / J Geils Band('73)
「Lady Invited」(招かれた貴婦人、でしたっけ邦題?)に入ったJ・ガイルズのカッコイイ曲。メロディーはヤードバーズの”I Ain't Got You”風。ほとんどのアルバムを聴いたわけではないんですがあまり話題になることのないアルバムな気がします。

It’s A Shame / Spinners('70)

60’sにはデトロイト・スピナーズを名乗っていたスピナーズのAtlantic移籍直前のVIPレーベル時代のヒット“It’s A Shame”(#14)です。イントロからもう気持ちいいのです。スティーヴィー・ワンダーとシリータ・ライト夫妻にリー・ギャレットの共作。リードvoはGC・キャメロンです。

https://www.youtube.com/watch?v=3ZP3UQ0ESLc

■Hell Or High Water / Spooky Tooth('74)

フォーリナー・タイプの歌えるハードロックのルーツはストライダーやスプーキー・トゥースのこの最終作「The Mirror」('74)あたりではないか?というのは持論です。「The Mirror」はマイク・ハリスンが抜け、ゲイリー・ライトとミック・ジョーンズ、そしてマイク・パトゥーが中心となったスプーキーズらしくない1枚なんですが、結果として初期よりもこれが好きでずっと聞き続けてます。パトゥー、ライト、黒人のヴァル・バークの3人のvoがいて誰がどの曲をというのが非常にわかりにくいです。”Hell Or High Water”はジョーンズのトーキング・モジェレイターが懐かしさ感じさせます。メロディーはわかりやすく、それいて重厚です。

https://www.youtube.com/watch?v=UPxCEauVKT0

I Needed Her Most When I Told Her to Go / John Sebastian('76)

どうしてもアメリカンな人たちばかりになってしまうのですけど、いちばん好きなハーピストはポール・バタフィールドとジョン・セバスチャンです。この二人が共演した、マッド・エイカーズの”Amazing Grace”もあるのですが、セバスチャンでは、「Welcome Back」('76)に入ったこの曲です。タイトル曲(トラボルタ主演のドラマ曲)が#1なんでそればかりが有名なんですけど他にもいい曲いっぱいあります。

https://www.youtube.com/watch?v=rNDFvqX8Uug

■Little Green Bag / George Baker Selection('70)
この曲を知ったのはライノの70’sヒット曲集コンピでしたが、そのあとすぐタランティーノが「レザボア・ドッグス」で使い、キムタクのお酒のCMでも流れました。70’s初めのオランダ勢(そういえばHollandという単語はもう正式でなくNetherlandで行くらしいです、オランダの英語表記)の全米チャート強襲の一つでした。すごくわかりやすい楽しさかっこよさがあります。

https://www.youtube.com/watch?v=4b1wt3-zpzQ

Rhayader / Camel('75)

キャメルの代表作「Snow Goose」('75)は、「ポセイドン・アドベンチャー」や「ジェニー」を書いたポール・ギャリコの小説を原作にしたコンセプト・アルバムです。いくつか山場があるのですが最初のヤマは、この"Rhayader"から"Rhayader Goes To Town"のあたりでしょうか。アンディ・ラティマーの吹くfluteが何とも可愛らしい。

■Now That's You've Found Out / Michael Wendroff('73)

マイケル・ウェンドロフの「Michael Wendroff」('73)なり。何とこれがサブスクにあったことがびっくりでした。何故かルー・リードの「Sally Can't Dance」や「Coney Island Baby」に参加してるssw、73年のファースト。韓国でCD化されてるそうです。スティーヴ・フォーバートのデビューを思わせる若々しい感じ。甘いマスクもあってもっと人気が出てもおかしくないのになあ。”Now That You Found Out”と言う曲が昔から好きなんです。西新宿の歩道橋のちかくにあったえとせとらで買いました。NYのスタジオメンが参加(マクラッケン、マロッタ、スピノザら)。saxはマイケル・ブレッカー

https://www.youtube.com/watch?v=RShgeXpliGQ

I’m Gonna Tear Playhouse Down / Ann Peebles('73)

ウィリー・ミッチェルのHiレーベルからリリースされたアン・ピーブルズの”I’m”Gonna Tear Playhouse Down“は、80’sのポール・ヤングの方がなじみある世代ですが、枯れた味わいのオリジナルはいい感じです。控えめなホーンズのサポートがいかにもHiサウンドという感じ。最高位11位まで上がりました。

https://www.youtube.com/watch?v=zwoKq6HPwkE

■Tenemos Roads / National Health('78)

ハットフィールド&ザ・ノースとギルガメッシュが合体する形でスタートしたナショナル・ヘルスはカンタベリーのジャズ・ロックの集大成で、言うまでもなくスーパーグループでした。結成は75年でデイヴ・スチュワート(kb)、フィル・ミラー(g)、ピップ・パイル(ds)、アマンダ・パーソンズ(vo)のハットフィールズ組に、ギルガメからアラン・ガウエン(kb)、ニール・マレイ(b)が参加。メンバーの出入りは複雑でエッグのモント・キャンベル(b)やビル・ブラフォード(ds)らが加わっていた時期もあります。契約してくれるレコード会社がなく77年にファーストは録音されていましたが、Affinityからリリースされたのは78年。その時点でガウエンもマレイもアマンダも脱退しています。フリー・フォームなジャズロックでありながらこれぞカンタベリーと言った感じの"Tenemos  Roads"の力強さは本当に素晴らしい。何度も書いてますが米Visaから出たLPはフェードイン、フェードアウトを繰り返した組曲形式に編集されていて、最初そっちで聞いてたんであとからつながったオリジナルを聴いてびっくりでした。

https://www.youtube.com/watch?v=vj9ZUHju7JE

■Ticklelick / Nitzinger('73)

今では誰も語らない(?)テキサス出身の3人組、ニッチンガーです。エリア柄サザンロック的なニュアンスありますが72年ですもの、十分ハードロックの資質あります。Capitolはブラッドロックばかりでなくちゃんとフォローすれば、GFRフォロワーに十分になれたと思います。2枚のLP出して解散。dsのリンダ・ウォーニングは女性。歌って弾きまくるジョン・ニッチンガーのバンドですが。黒い方の(セカンドは青い)ジャケのファーストより。

https://www.youtube.com/watch?v=b4vPdSWQckQ

■Omen / Pulsar(’)

パルサーは一時期ピュルサーとして日本でも紹介されていましたフランスのシンフォニック系のプログレです。日本デビューは松本零士イラストのポスターが日本盤についたセカンドがデビューで、そのあとキングのユーロロック・シリーズでこの75年の「Pollen」がリリースされました。アコースティックで、ストリングス系のシンセ(ソリーナ?)やフルートが多用された内省的な暗めのプログレ。僕はこのアルバムの旧A面を愛してやまなくて、20代の初めごろはホント繰り返し聞いてました。その後CBSに移って「Halloween」と言うのを出してますが、付き合いはその辺りまで。今でも熱心なファンは多いと聞きます。

https://www.youtube.com/watch?v=i1RB1CvHHw4

 

ティペット、ディキンソン、ヴォーロ

【火曜はカンタベリーのカ】13・Dedicated To You,But You Weren't Listening / Keith Tippet Group('71)

初期クリムゾンに参加した事も知られる英ジャズのキース・ティペット(p)率いるキースティペット・グループのセカンド「Dedicated To You,But You Weren't Listening」('71)は、マシーンからエルトン・ディーン(sax)、ワイアット(ds)らが加わった1枚でタイトル曲はマシーンのセカンドからでした。ホーンズは「Third」の頃のマシーンと行動を共にしてたメンツでカンタベリーの枠組みを離れた英ジャズの代表的な1枚ですが、後のマシーンのメンツ(フィル・ハワードやロイ・バビントン)も加わってるのでここに。”Black Horse”はロック的なダイナミズムも感じます。鋭いgはゲイリー・ボイル。

https://www.youtube.com/watch?v=can5gVdXSl0

キャラヴァンの最初のピークが「In The Land Of Grey & Pink」です。J・R・R・トールキンの「指輪物語」の中つ国の事をタイトルはあらわしてるのだとか。牧歌的な空気が全体を覆っています。前半はpiano、後半はノイジーなorganとデイヴ・シンクレアは大活躍です。うがいをするように喉を震わせるところがvoでありますが、BBC音源では本人たちが思わず笑ってしまうヴァージョンがありました。大作の”9 Feet Underground”や”Winterwine”といった名曲も満載。

https://www.youtube.com/watch?v=_WyIWXfwb80

 

実験的な映画音楽をやっていたアンソニー・ムーア(英)とその恋人のシンガー、ダグマー(独)、ムーアの学友のsswピーター・ブレクヴァド(米)が組んだ多国籍トリオのスラップ・ハッピーファウストのメンバーが加わった「Sort Of」(Polydor)でデビュー。本質はおそらく違うのでしょうが、表層的にはフォークロック風味でダグマーの軽やかな歌声が印象的なポップ曲が並んでて聞きやすいです。“Just A Conversation”は心地よいvoとヴェルヴェット・アンダーグラウンドを思わせるgが聞けます。

https://www.youtube.com/watch?v=C3DG5jY1Tdo

マシーンでの居場所を失ったロバート・ワイアットは脱退後、キャラヴァンのデイヴ・シンクレア(kb)、デリヴァリーのフィル・ミラー(g)、クワイエット・サンのビル・マコーミック(b)とマッチング・モウルを結成(よく言われるようにソフト・マシーンの仏語読みに引っ掛けたバンド名とか)。この世のものとは思えないくらい美しい”O Caroline”は別にしてバンドの音楽は即興的なジャズロックで、A面の流れはなかなか力強い。”Part Of The Dance”でのノイジーなミラーのgもききものです。

 

69年のサイケバンド、アザーチェルをデイヴ・スチュワートらと組んでいたスティーヴ・ヒレッジが脱退後組んだのがカーンで72年にDeramから「Space Shanty」を出しています。クレージー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウンのニック・グリーンウッド(b)、エリック・ピーチズ(ds)とのトリオ編成ですがサポートとしてスチュワート(kb)が参加したアンダーグラウンド感あるプログレサウンドを聞かせます。ただ部分部分はハッとさせるのですが全体に冗長ではあります。”Stranded”は一番かなあ。

https://www.youtube.com/watch?v=tHkYXKlwB9s

Bananamour

1984

For The Girls

Seven

Coxhill &Miller

やはりヘンリー・カウにも触れておこう。ケンブリッジ大の学生だったフレッド・フリス(g)とティム・ホジキンソン(sax)を中心にジャズと現代音楽に影響された即興音楽は僕は今もかなり難解に感じます。73年のデビュー作「Legend」(伝説と足の先を引っ掛けたタイトル)からの”Amygdala”にはカンタベリーらしさを感じさせるジェフ・リーのsaxとpianoが救いです。

https://www.youtube.com/watch?v=QwCC_q_X3WA

Hatfield

Gong

Rock Bottom

Dr Dream

Bedford

Egg

Unrest

Slapp

Bundles

Fishrising

rotters

ayers

Caravan

Slapp Cow

Quiet Sun

Shamal

Softs

Dave Sinclare

Allen

gilgamesh

【名曲リレー2977】dude#3

■All The Young Dudes / Bruce Dickinson(’90)

モット・ザ・フープルの起死回生のヒットとなったボウイ作の“All The Young Dudes”は、自身が歌うにはちょっとリアルすぎると感じたのか、本人のヴァージョンは「Aladdin Sane」期のアウトテイクとして90’sになってやっとリリースされました。いろんなカヴァーがあるこの曲ですがアイアン・メイデンのブルース・ディキンソンがオリジナルにかなり忠実にカヴァー。メイデンは先人へのリスペクトを忘れないバンドで、70’s英ロックへの愛着が感じられます。オリジナルの歌詞も深読めばゲイ賛歌で、ペットショップ・ボーイズのカヴァーはもろそれ風でした。25にもなっても生きていたくない、とかTレックスを見るTVが欲しいとか、歌詞がユニーク。

https://www.youtube.com/watch?v=dvwO1hdMUyU

 

■Come Una Zanzara / Il Volo('74)

イル・ヴォーロは74年の時点でイタリアン・ロックを支えた名プレイヤーが集まったスーパーグループで、このファースト「Il Volo」は印象的なジャケットも含め濃厚なイタリアンロックの味わいを堪能できる1枚。フォルムラ・トレのアルベルト・ラディウス(g,vo)とガブリエーレ・ロレンツィ(kb)に、カマレオンティのマリオ・ラヴェッツィ(g,vo)ら6人組。“一匹の蚊の如く”という邦題が付いた“Come Una Zanzara”は1曲目です。(66/300)

https://www.youtube.com/watch?v=eAI1QuZjz8Y&t=179s

 

 

フォガティ、モット、ベノ

【月曜はAsylumの人たち】25・ジョン・フォガティー

CCR解散後ブルー・リッジ・レンジャーズ名義で活動してたジョン・フォガティーが自身の名前で出した「John Fogerty」は、結局のところ契約問題がこじれ向こう10年新作を出せなくなってしまうのですが、”Rockin’ All Over The World"と”Almost Saturday Night”という必殺のロックンロール・ナンバーが収められていました。

https://www.youtube.com/watch?v=HHW9dNLx3pE

アンドリュー・ゴールド

ケイト・ブラザーズ

シャンディ・シナモン

Asylumレーベルの謎の女性シンガー、シャンディ・シナモンの76年作は当時日本ではリリースが見送られたので、僕は輸入盤も一度も見たことなかったのです。スナッフ・ギャレットのprodのカントリー・ポップ~MORらしい。後に「フラッシュダンス」のサントラや”Overnight Success”がらみのシングル(これは日本盤も)も出してディスコ方面に進んだらしいです。

https://www.youtube.com/watch?v=G3XM3s_JSYk

アラン・クラーク

シェイカーズ

ウォーレン・ジヴォン

クリス・ヒルマン

ジェイ・ファーガスン

キース・キャラディン

リッチー・フューレイ

ティム・ムーア

PFM

ティーヴ・グッドマン

 

 

リンダ・ロンスタット

テレンス・ボイラン

ブッカーT&MGズ

ブロンディ・チャップリン

ジェリー

【名曲リレー2976】dude#2

■Hymn For Dudes / Mott The Hoople(‘73)

MTHのこのタイプの曲は、売れなかったIsland時代はゴスペルっぽい要素が強かったんですが、ブレイク後のCBS時代はすっきりと整理されドラマティックな部分が強調されています。サンダーサイズのコーラスやプロコル・ハルム的なkbも効果的。前作「All The Young Dudes」ではデイヴィッド・ボウイに救われ起死回生のヒットとなりましたが、その色に染まることを避けたのかボウイの下から離れた「Mott」に入った“Hymn For Dudes”は、タイトル通り野郎どもへの鎮魂歌に聞こえます。ただこのあたりのイアン・ハンターのプライヴェートなロックンロールライフの回想ともいえる一連の曲にあまりに同調しすぎたライナーノーツが当時やたら多くて過剰に泣きを煽る感じがちょっとなじめませんでしたが。

https://www.youtube.com/watch?v=u7v3Mrd9IIM

 

■Speak Your Mind / Marc Benno('71)

テキサス出身のマーク・ベノは、60'sにリオン・ラッセルとアサイラムクワイアを組んでいたギタリストです。アサイラムクワイアはヴァン・ダイク・パークス的な世界観の「つくりもの的」虚構の世界を描いたもので、僕はそれほど面白いとは思いませんでしたけど、クワイア解散後地元に帰っていたベノを、再びLAへ呼び戻したのはリタ・クーリッジだといいます。彼女の口利きでA&Mとソロ契約をしたベノが、71年にリリースしたのがLAスワンプの傑作と名高い2枚目「Minnows」です。ジェリー・マギー、ジェシエド・デイヴィス、ボビー・ウーマッククラレンス・ホワイトというゲストgtrの参加が話題となったこのアルバムは、基本線は南部のブルーズですが、意外にも繊細なイメージ。泣きの名曲”Speak Your Mind”含むA面の出来が素晴らしいです。邦題は「雑魚」ですが昔から「稚魚」と間違えてしまうこと多し。(65/300)

https://www.youtube.com/watch?v=xz2y1RPbLnY

 

リメンバー18

【リメンバー】#181~ガレージ大作戦2・Go Go3、ヴェルヴェッツ、ミュータント・モンスター・ビーチパーティー@クロコダイル(90/10/22)

90年10月はライヴ月間で連日のライヴ通いでした。ネオGS関連でなかなか見れなかったGo Go3をやっと見れたのはクロコダイルの<ガレージ大作戦>というイヴェント。ガールトリオ時代からタマキ一人のvoにバックが付くスタイル。去年出たミニアルバムからの曲を中心に6曲。”ピーターガン・ロコモーション”もやってくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=RQNkh5PWPdQ

 

【リメンバー】#182~マザーグースの「インディアン・サマー

東芝のエキスプレスから76年にデビューした金沢の女子3人組マザー・グースは、当時流行のウエストコースト指向で、「ライオン・フォーク・ビレッジ」で当時”飛んでるルーシー”を聞いたことありました。バックはラスト・ショウでゆるやかなカントリーロックとハーモニーが素晴らしい。この素晴らしいマザー・グースのファーストの再発CDを新宿のレンタルショップで借りたのでした。後年セレクターのFBFの篠田さんのお友だちがメンバーにいると知ってびっくり。

https://www.youtube.com/watch?v=Hyjv5iXFnnw

 

【リメンバー】#183~カーラ・ボノフ@新宿厚生年金会館(10/31)

アルバムは思い出したようにしか出さないけど来日4回目のカーラ・ボノフ。70's終わりに連続で来日した頃は受験でなかなか行けなかったけどその借りを返した感じでした。2年前にLPは出てますが大半は初期の2枚から。盟友ケニー・エドワーズ(b)とkbをつれてのdsなしのフォーキーなステージ。同じ西海岸でもこの前見たポコよりもぐっと来ました。”All My Life”がパーラメントのCMに使われたんで実現したような来日。まだバブルの余波があって企業はお金ありました。

https://www.youtube.com/watch?v=mnDlpBDXR4E

 

【リメンバー】#184~コレクターズ@駒澤祭(90/11/4)&@クラブチッタ川崎(90/11/17)

フレデリック花田裕之と一緒の駒澤大学祭。結構ひどい雨で寒かった記憶。

”Dear トリケラトプス”が初登場。

チッタのは久々のワンマンで、ちょっと飽きるかな?と心配だったけど、まあいいか。”占い師”が”カーニバル”のイントロで終わるエンディングにゾクゾクしました。

11回目と12回目。

https://www.youtube.com/watch?v=WbUoUtTmyik

 

【リメンバー】#185~渡辺満里奈@恵比寿カレッジ・ミュージアム・イヴェントホール(11/20)

カラー倶楽部のS君が誘ってくれた満里奈のFC、Funny Face主催のシークレット・バースデー・ライヴ。ロジャー・ニコルスをカヴァーする(当時の彼氏の影響モロだねえ)現役アイドル!なんですが客層はなんか騒ぐ若人ばかりでちょっとなあ。

 

【リメンバー】#186~エリオット・マーフィー@クラブ・クアトロ(11/23)

「Night Lights」や「Aquashow」が大好きだったNYのssw、エリオット・マーフィー。80'sは仏New Roseからパンク的なムードのLPも出してました。79年頃に来日してた記憶あるけど相当久々の来日。しかも狭いコヤで昔の曲もちゃんとやってうれしい。アンコールで登場した鮎川誠とディランの”Knockin’On Heaven’sDoor”を。

ちょうどその頃出た”Something Like Steve McQueen”を。

https://www.youtube.com/watch?v=Nm4vLSynBPo

 

【リメンバー】#187~聖なる夜に墓場から蘇るロックンロール名曲集第2夜@新宿パワーステーション(11/29)

これは故人をしのぶ企画で、28~29の二夜開催。見に行ったのは2日目で、エピック・ソニー系の人たちを中心に。コマコをフィーチャーしたくじら(”Dixie Chicken”)、鈴木祥子大橋純子小川美潮バブルガム・ブラザーズフレデリック(”Light My Fire”)、そして満里奈(死んではいないが獄中ということでクロディーヌ・ロンジェの"Hello Hello"を)、というラインナップでした。初鈴木祥子だったんだけど、あまり覚えてません。満里奈、美潮との3人娘でなんかやったような。ただこのタイトルで検索しても何もヒットしないので貼りようがないなあ。

 

【リメンバー】#188~ガレージ大作戦3・ザ・ストライクス@クロコダイル(12/6)+ザ・ストライクス・クリスマス・パーティー@新宿ACBホール(12/25)

クロコのこの企画はロックンロールっぽいの3つ集めてタイトル付けてる気がします(^^) 今回は対バンはヴェルヴェッツ、オリンピックス。

クリスマス・パーティーのはGS時代からおなじみの新宿ACB(アシベ)。さすがに飽きては来るけどこういうオーソドックスなロックンロールはよそでは聞けないので貴重。貼れる曲もなくなってきたけど、京都のインディーから出たオムニバス「Get Smile」に入ったビートリーな”Wait”。

https://www.youtube.com/watch?v=CO7f9vJDvfY

 

【リメンバー】#189~保坂和志の「プレーンソング」

多分西大島図書館で出会った「プレーンソング」(講談社)。「群像」誌に連載された、芥川賞作家、保坂和志のデビュー作。現行の中公文庫は分かれてますが、講談社文庫は、続編「草の上の朝食」との2in1の形となっています。

裕福なわけではないけど、2LDKのアパートに友人カップルと独身男性と4人で同居した主人公の、猫と競馬をめぐる何も起こらない日々の物語。一種のファンタジーだなあと思えるくらいリアル感ないのは、まだバブルの頃の話だからでしょうね。初めての海外旅行(一人旅)に持って行くくらい好きな話でした。

 

 

【リメンバー】#190~ピチカート・ファイヴ@インクスティック・スズエ・ファクトリー(12/28)

ちょうどこのころはウォーターフロントとか言ってMZA同様江東区や港区の湾岸地域が開発されてはじめてましたが、鈴江倉庫がインクスティック・スズエ・ファクトリーとしてオープンしてまもなく、ピチカートの新voお披露目ライヴとなったやつに行ってきました。ギューギュー詰めの中、まず慶応大のマジック同好会のネタ披露があって本編スタート。当時レゲエっぽい”ラヴァーズ・ロック”というシングルが出てましたが、以前から交流があった元ポータブル・ロックの野宮真紀が加わり1時間ちょっとジャズとマンボっぽいノリのライヴでした。小西がキョンキョン松本伊代などアイドルに書いたいろいろもカヴァー。91年に「レディメイドピチカート・ファイヴ」というミニアルバムで一部紹介されてます。

https://www.youtube.com/watch?v=4-XLezTJQ9M

 

 

 

バーズ、クーラ

 

【日曜は<個人的には超名盤>100】29・Ballad Of Easy Rider / The Byrds ('70、Columbia)

バーズの黒ボックスを聞くまで後期バーズはあんまり気にしてなかったんですが、グラム・パーソンズがカントリーロックというジャンルを作り出し、それを安定した演奏力で発展させたのが後期バーズ。中心となってるのはクラレンス・ホワイトというブルーグラス出身のgtrです。映画「イージー・ライダー」は当時でいう既成の「ニューロック」をふんだんに使ったニューシネマの傑作ですがラストに流れるのは情感あふれるロジャー・マッギンの書き下ろしのタイトル曲でした。

70年の「Ballad Of Easy Rider」は、その弾き語りだったマッギン曲を、流れるようなストリングスをバックにしたバーズ・ヴァージョンで開けますが、これを1曲目にもってきて、しかもタイトルに使ったのは会社の意向ではないか?と今では思います。とりあえずそれをやったあとは、好き勝手にアーシーなバーズの音楽をやってる感じもします。

マッギン、ホワイトにジーン・パーソンズ(ds,vo)、ジョン・ヨーク(b)の4人組で、ホワイトのストリングスベンダーが鳴り響く”Tulsa County Blue”(パメラ・ポランド作でジューン・カーターのヒット曲と言います)、ゴスペル風味の歌声となったレイノルズ・シンガーズの”Jesus Is Just Alright”(ドゥービーでもおなじみのアレ)や”Oil In My Lamp”、ジーン・パーソンズの書く曲の独特の風景が楽しい”Gunga Din”など佳曲満載。「Untitled」が一般的に後期バーズの代表作とされますが、こっちも負けておりません。

 

 

【名曲リレー2975】hey#3

■Hey Dude / Kula Shaker(’96)

女優のヘイリー・ミルズの息子、クリスピアン・ミルズ(vo)を中心としたクーラ・シェイカーはブリトポップ時代にデビューした、僕にとっては最近のバンドですが、今耳にするとそのネオネオサイケ感が結構いい感じに聞こえます。“Hey Dude”は96年のサード・シングルで英2位の大ヒットとなりました。

https://www.youtube.com/watch?v=KDHd-vxcMDo

 

■Take Me Back To Doomsday / Colosseum('70)
クリス・ファーロウ(vo)、デイヴ・クレムソン(g)を加えて演奏力を強化したコロシアムの「Daughter Of Time」からの”Take Me backTo Doomsday”は、ジャズロックの範疇ですがブルージーな歌声を聞かせるファーローとクレムソンの存在が効いてます。(64/300)

 

ストラングラーズ、フロイド、マクリーリ

【土曜エレピ曲】No More Heroes / The Stranglers

ギシギシいうようなジャン・ジャックのbassがストラングラーズの曲の骨格を支えてますが、軽やかに駆け抜けるようなデイヴ・グリーンフィールドのエレピのおかげでいつものことながら意外とききやすい。セカンド「No More Heroes」からのタイトル曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=dbV16XOk404

Beauty Queen / Roxy Music

黒豹連れたアマンダ・レアのジャケットが印象深いロキシーのセカンド「For Your Pleasure」に入った”Beauty Queen”はイーノの弾く怪しげなエレピのイントロが耳に残ります。その怪しげなエレピを吹っ飛ばしてしまうような一陣の風的なフィル・マンのスライドもまたカッコイイ。

https://www.youtube.com/watch?v=f3fg99w7EX8

 

The Logical Song

ウーリッツァーというとまず思い出すのがスーパートランプの”The Logical Song”。「Breakfast In America」('79)からの最初のシングルで、曲の輪郭を形作るのがロジャー・ホジソン(リードvoも)の弾くエレピ(ウーリッツァー)です。

https://www.youtube.com/watch?v=pADasWwtlrM

 

 

Breakdown

Miss You

Livin’It Up

マクド

My Sweetness

What The Hell

レアバード

マッチング・モール

Ride The Wind / Youngbloods('69)

先日のジェシ・コリン・ヤングの訃報は残念でした。ジェシが60'sにやってたヤングブラッズは東部出身のバンドですので西海岸へやって来てもクールな感じはあまり変わりません。そのクールな部分を担ったのがバナナの弾くエレピで、69年のライヴ「Ride The Wind」のタイトル曲は」名演です。

https://www.youtube.com/watch?v=ozuThbk8wR8

Faces

吉田美奈子

伊藤銀次

Billy Joe Thomas

Alzo

Nicolette You sendMe

Anticipation

まつりばやしがきこえる

Outlaw Man

ソリッド・。スライダー

Street Life

Still Crazy After

Blinded By The Light

Love To Love UFO

Losing In Love Leah Kunkel

Queen Of Hearts

Blinded By The Light

Tell He No

Just The 和yYou Are

 

【名曲リレー2974】hey#2

■Hey You / Pink Floyd(’79)

大ヒットしたピンク・フロイドの「The Wall」実はほとんど聞いてないのです。79~80年に出たリアルのプログレ・バンドの新作よりもひと昔のプログレを当時聞いてたもんで。ロックスターの疎外感をテーマにした2枚組はあまりピンとこなかった事は確か。“Hey You”は、内省的で暗いナンバーですが、途中のデイヴ・ギルモアのgソロはあの頃のフロイドらしさ満点。

https://www.youtube.com/watch?v=soL8JK6kALc

 

■Singin’ The Blues / Mary McReary('74)

スライ&ザ・ファミリー・ストーンから派生したリトル・シスターを経て73年にShelterと契約したメアリー・マクリーリーは74年にセカンド「Jezzbel」をリリース。”Singin’ The Blues“はレゲエで、クラプトンが「安息」で取り上げて話題となりました。ちなみにリオン・ラッセルと結婚するのは翌年の事。(63/300)

https://www.youtube.com/watch?v=AvVdPQdUddI

 

 

ロッキ、ションキャシ、ヘッズ

【金曜インスト】12・Gonna Fly Now / Bill Conti('76)

フィラデルフィア美術館の長い階段は、映画「ロッキー」のトレーニングのシーンで出てきます。「ロッキー」そのものがフィラデルフィアを舞台としています。ビル・コンティの有名なテーマ曲”Gonna Fly Now”(#1 ヒット)はその後の続編でも使われますが、ビミョーにヴァージョンが違うのです(個人的に一番耳になじんでるのが「Rocky II」のヴァージョンなんですが)。よりブラスバンド的な(というか新ルパン三世的な)メイナード・ファーガスンのカヴァーもありました。しかし高揚感ありますよね。

Jungle / John Entwhistle’sOx('75)

ザ・フージョン・エントウィッスルが趣味的にやった(失神しない方の)オックスというバンドは、ひねった50'sのロックンロール・リヴァイヴァルみたいで、タイプは違うけどロイ・ウッドに通じるものあります。その唯一のLP「Mad Dog」('75)は日本盤LPはトラピーズあたりと一緒にキングから80年前後に再発されてますが、当時聞いたときはなかなかピンとこなかったなあ(^^) トニー・アシュトンの弾くクラヴィネットやストリングスが映画音楽的でもありました。

https://www.youtube.com/watch?v=8F82HARjQZM

 

 

Pits Of Darkness / Don Shinn('69)

ヴィネガー・ジョーの前身となったダダはもちろんエルキー・ブルックスサザン・ソウル的なvoなしでは語られませんが、ドン・シン(kb)のモッズ的なノーザン・ソウル的なセンスもあってそうした音楽性が拮抗していました。シンはダダ以前に「Temple With Prophets」('69)というソロがありますが、これはモッズ必聴アイテムなのでしょうがほとんど語られることはないのが残念なオルガンロック。グーゼン見つけたものですがこれは素晴らしい。ジョージー・フェイムだけがモッズのアイドルではなかったのですね。

https://www.youtube.com/watch?v=Kpc_Iuv-Ktw

 Big Bear Fforley / Bakerloo('69)

イカールーといえばロンドンの地下鉄の線名ですが、後にハンブル・パイのクレム・クレムソン(g,vo)、後にコリン・ブランストーン・バンドのテリー・プール(b)、後にユライア・ヒープのキース・ベイカー(ds)によるトリオで基本線はブルーズ・ロックながら、ジャズロック寄りの曲もあります。唯一作となった69年の「Bakerloo」(細かなリトグラフのジャケットが素晴らしい)の1曲目”Big Bear Ffoly”なんかその典型で、荒々しくもカッコイイインストです。バッハをモチーフにした曲(”Drivin' Backwards”)もありました。prodはエルトン・ジョンとの仕事でも知られるガス・ダッジョンでEMI傘下のアンダーグラウンドなレーベルHarvestの初期の代表作であります。

 

 

Minks / Cyrkle

これまたスキャットもの。

https://www.youtube.com/watch?v=wt7OymsCaOk

City Country City / War

https://www.youtube.com/watch?v=uXTWpkxGeAY

Stone Circle / Third Ear Band

https://www.youtube.com/watch?v=oWNKH7B5mSs

Diamond Head

YYX / Rush

Harvey Mandell

Mick's Blessing / Style Council

Santana

Love Is Blue / Jeff Beck

Al Di Meola

Edward / QMS

Rise / Herb Alpert

 
 

 

Zippo Zippo / Section

Tower Of Power

Sneezing Bull / Focus

PJプロビー(vo)、フィリップ・カタリン(g)を加え再結成したフォーカスの「Focus Con Proby」に入った”Sneezing Bull”はカタリンのgとリアーのfluteが対峙するようなナンバーで、前半の緊張感あふれる演奏は見事です。

https://www.youtube.com/watch?v=qy_xxHDBidw

Hideway / Freddie King

Room335

Brand X

TYA

Std0632 / Alan Hull

You Really Got Me / Mott The Hoople

Paul Kossoff

Howe

Joe walsh

Slim Chance

Over / Alpha

Penguin Cafe Orchestra

”In The Hall Of The Mountain King~Bolero / SRC

Numberer / Roxy Music

Worldwinds / Stray Dog

Water Song / Hot Tuna

On The Green Light / SDG

Bourgie Bourgie / Ashford & Simpson

 

Mose Knows / Mose Jones

ミスティ・モーニング・フライト / 竹田和夫

ディ・バイオレッタ / 四人囃子

【名曲リレー2973】lonely#3

■Hey There Lonely Girl / Shaun Cassidy(’77)

オリジナルはルビー&ザ・ロマンティックスで”Boy”を“Girl”に代えたエディー・ホールマンのカヴァーが大ヒット。ファルセットでこってりと歌われるいいメロディです。最初に聞いたのはタツローの「It‘s A Poppin’ Time」のライヴ盤でした。ここではデイヴィッド・キャシディーの弟、ショーン・キャシディの77年作から。バリバリのアイドルでありながら、きっちりとしたサウンド・プロダクションだったのは当時の日本とは大違いですね。

https://www.youtube.com/watch?v=KgoWJf7pRH8

 

■Paper / Talking Heads(‘79)
トーキング・ヘッズの「Fear Of Music」は多分最初に聞いたアルバムでした。一語のタイトルが多くてNew Wave的だなあと感じたものです。複雑なリズムがワールド・ミュージック的に感じられるのはもっと後ですが評価を高める本作の中でひときわ印象的な“Paper”です。ものすごく久しぶりに聞きました。(62/300)