向こうはないと思う人

中山美穂さんが54歳で急死した

わりと同年代の有名人があっという間に

この世からいなくなった

こんな時よく人はコメントで

向こうに行ったら

のんびりして欲しいとか

向こうでは

好きなお酒をたくさん飲んでとか

死んだ先のことを向こう

と言うけれども

私自身は向こうはないと思ってる

向こうでのんびりするよりも

今のんびりと暮らすのが大事で

好きなお酒は今飲んでいたい

向こうで

飲めるわけがないではないか

人は一歩一歩人生のゴールである向こうに

向かって今を生きている

身体は刻々と古くなって行く

私も将来あちこちガタが来る

運が悪ければ一瞬で向こうに行く事になる

 

だからありがたい事にまだ余裕がある身体を

所有できているうちに

私は自分が好きなことをすると決めている

特にお金を貯めることはまるで興味がない

身体が古くなり過ぎてから

その貯めたお金どうすんの？？と思う

貧困生活をポーランドでしてきて

オーストラリアに家族で亡命して来た

現実主義のポーランド人は

老後のための資金づくりばかり考えているが

これはいくら人生のパートナーでも価値観の違いがあるのだから受け入れている

私の価値観をポーランド人と共有しようとは思わない

中山美穂さんのように突然人生が終わる人もいれば

病気を宣告されてそこからガラリと今までの生活が変わる人はいくらでもいる

たまたまちょっと転んだことが原因で

そこから好きに動けなくなる人もいる

私にも遅かれ早かれその時は来る

だから私は今日のように

普通に起きられて

普通に１日が始まって

普通にご飯が食べられる

そんな時間がとても大事だと思う

不機嫌で過ごすのも実もったいないと思う

今日も自分の好きなことで生きる

無駄な事に自分の大事な時間を使わない

そして数ヶ月後にはまた旅に出ると決めている

 

向こうとはそんな遠い場所にはないのだ