静かな雰囲気で風情と癒しを満喫:打心蕎庵/森厳寺
- 2021/12/11
- 12:02
今回は、世田谷区代沢にある風情ある蕎麦店「打心蕎庵」(だしんそあん)のご紹介です。
最寄り駅が「下北沢駅」であるため、知名度の高い下北沢との関連で紹介されることが多いのですが、
「打心蕎庵」のある場所は、元総理の竹下登邸跡などがある静かな高級住宅街で、きれいな水が流れる北沢川緑道も近くにあります。
食事前後にこのような周辺の散策もしてみます。
また、世田谷区代田・代沢のレストラン・カフェとしては「世田谷代田駅前のお洒落なイタリアン:カフェハロー」に続く第4弾となります。
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(森厳寺)
「打心蕎庵」(だしんそあん)は、世田谷代田・代沢散策をしていた時に見つけた蕎麦店で(世田谷区代沢3-37-14)。
灸と針供養で知られた「森厳寺」(しんがんじ)の真向かいにあります。
見るからに落ちついた雰囲気のお店で、
平日はさほど混んでいませんが、土・日・祝日は大変混んでいます(鍋やコース以外は予約不可)。
しかし、お店の方に連絡先を伝えれば、外出も可能です(席が空くとお店の方が電話で教えてくれます)。私たちは待ち時間に「森厳寺」を散策しました。
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森厳寺の山門には大きく「粟嶋の灸」という大きな木の看板がありますが、江戸時代には「淡島明神の灸」として知られていました。
境内に入ると2本の大イチョウがあります。開山当時より境内にある樹齢400年の大イチョウだそうです。
また、針塚がありますが、毎年2月8日に行われている針供養は道具を大切に扱った先人達の思想を今に伝える貴重な存在となっています。
参考記事:森厳寺については『森厳寺を散策~「一神教と多神教」を考える~代田・代沢散策(6)』を参照ください。
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(打心蕎庵)
このような歴史的に興味深い「森厳寺」を散策し、「打心蕎庵」(だしんそあん)に戻ると、ほどなくして室内に案内されました。
室内はさほど広くないですが、
日本庭園を眺めながら食事を楽しむことができます。
私たちはメニューを見ながら、「昼膳」(税別 3800円)と「九条ねぎの温かい蕎麦」(1400円)を注文しました。
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まずお茶が運ばれてきました。
次に、昼膳の「お通し三種盛」が運ばれてきました。左から「菜の花のおひたし」、「豆腐と湯葉」(毎日作っているとの説明がありました)、「鶏の酢味噌和え」です。
全てが上品な味わいでした。
蕎麦は「もり蕎麦」か「かけ蕎麦(温、冷)」のどちらかを選べますが、私は「もり蕎麦」にしました。
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蕎麦が置かれたお皿は陶製のお皿ですが、穴があいていました。水を切るための「せいろ」の代わりをしています。
次に運ばれてきたホタテ、ハモ、野菜の天ぷらです。
同時に運ばれてきた「九条ねぎの蕎麦」です。
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最後の「甘味」は、「そば茶のブラマンジェ」に「粒あん」と「ソバの実」が添えられているデザートでした。
「そば茶のブラマンジェ」、「粒あん」、「ソバの実」の3つが絶妙に調和する味わいと触感でした。
また、蕎麦湯は濃厚で香り豊かな蕎麦湯でした。
料亭のような雰囲気のいい和空間で素晴らしい食事を楽しむことができました。
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(周辺を散策)
この「打心蕎庵」周辺の地図は以下の通りです(北沢川緑道にある「下北沢文士村 文化地図」を筆者が加工)。
この界隈には多くの芸術家や文士が住んでいました。下北沢には本多劇場をはじめとして多くの劇場がありますが、これは、このようなこの界隈の影響があったためかもしれません。
上述したように、この代沢地区には元首相の竹下登の邸宅がありました(『「松居一代など芸能人・著名人の自宅」と「戦争遺構」を探訪~代田・代沢散策(最終回)』を参照)。
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現在はマンションになっていますが(下の写真)、道路わきにある2本の赤松は竹下登邸があった当時のまま残っているものだそうです。
また、江戸時代にこの一帯の名主だった阿川家の門で「世田谷百景」の一つに選定されている「代沢阿川家の門」があります(世田谷区代沢3丁目9−19)。
さらに、北沢川緑道にはきれいな小川が流れていて気持ちの良い散策ができます。
世田谷代田・代沢の詳しい散策については、「代田・代沢散策シリーズ」(8回にわたって掲載)をご覧ください。
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