こんどは新聞業界のお話

正月休みに 切込隊長 の最新著書を読んだのですが。
著書↓

情報革命バブルの崩壊 (文春新書)

情報革命バブルの崩壊 (文春新書)

 
その中で語られた主張の1つとして
「新聞記事は取材などコストをかけないと良記事は供給されないし、ネット配信もプロバイダから下のインフラ業者はコストぎりぎりでやりくりしているので、これ以上ネットの嫌儲(けんちょ、と読むらしい)な風潮や無償こそ善、といった価値観では今後は逆風となると思うぞ、てか有料にすればいいじゃん>新聞社」
というのがあった。と理解した。

今日はその続きのような論調の記事が更新されてました。
 

 だから、死にそうなテレビ業界地方局であったり、乱立している雑誌社がネットに押されて苦しい、というのはまず誤解もかなりあって、国民が情報を得るために支払う資金の総量に比べて、情報を提供する業者が多すぎるというオーバープレイヤー状態というのは本来指摘されるべきだと思う。だって、良く分からない都道府県を規制エリアにしてテレビ局は各県で抱えなければならないなんていう非効率はありえないだろう。新聞だって、同じような通信社の記事を、やはり同じように報じなおすパッケージと考えれば、大手新聞なんて何社も要らんよね。雑誌社も然り。ただ、情報自体のニーズはある、だから新聞社や通信社がネットでタダ同然で記事をばら撒くというのは、本来ナンセンスなんだけど、先に資本を集めたネットメディアが安値でこれらの情報を買い叩いて信頼性の高い情報を貧乏人に読ませて広告で収益を得ている状況というのは何気にヤバい。

「新聞が信じられない座談会」で: やまもといちろうBLOG(ブログ)

 
マスコミ側でも、不要な過当競争を是正することも必要だろう?という提起ですかね。
 
この記事を読んで、さらに今日は以下の記事もはてブで見つけて「他の業界でもそうだよなー」と思いました。
 
2009-01-06
 
…いや、まてよ。特に農業なんかの話では「過当競争」ではなく「正常な競争を阻害する要因」が問題だっていう記事だなこれは。
そうか、「不毛な競争状態でデッドロックになっている業界を整理することが現状打開に必要だ」と私が意識していて、それに関連する記事が目に付くんだろうな。
 
ちなみにこの方、具体的なアイデアを出しているので読んでいて楽しかったし、私も何か考えたいなーと思いました。