あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」をめぐる動きの記録(8月)

報道や関係者の発言等公開されている情報から主要な動きを抜き出し、ソースとともに時系列に並べています。

最終更新:2019年9月25日23時33分
2019年9月16日22時44分
2019年8月17日18時20分

7月31日(水)内覧会、レセプション

朝刊各紙が、「表現の不自由展・その後」に関する報道。

午後、事務局の電話回線がパンク状態に(「あいちトリエンナーレ2019」これまでの経緯PDF:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/252828_841811_misc.pdf)

午後6時、文化庁職員が、あいちトリエンナーレ2019レセプションを欠席。

レセプションを招待されていた文化庁職員が欠席したことについては、文化庁の担当者が「報道を受けて、事実関係などの対応にあたっていたため取りやめた」と説明しました。

芸術祭に慰安婦問題象徴の少女像 補助金を慎重検討 官房長官 | NHKニュース

8月1日(木)あいちトリエンナーレ2019開幕

河村たかし名古屋市長が、取材に対し「表現の不自由展・その後」の視察する考えを示す(河村名古屋市長、「慰安婦」少女像展示を問題視、2日に視察へ | 週刊金曜日オンライン)

「表現の不自由展・その後」専用ウェブサイト公開(https://censorship.social/)

8月2日(金)

午前9時過ぎ、愛知芸術文化センターに「大至急撤去しろや、さもなくば、うちらネットワーク民がガソリン携行缶持って館へお邪魔すんで」という脅迫文が届き、愛知県警東署へ通報(「表現の不自由展」への脅迫ファクス、愛知県が被害届 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)(表現の不自由展に脅迫ファクス送った疑い、会社員を逮捕 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)(「あいちトリエンナーレ2019」これまでの経緯PDF:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/252828_841811_misc.pdf)

午前、菅義偉官房長官が、閣議後会見で補助金交付に言及(芸術祭に慰安婦問題象徴の少女像 補助金を慎重検討 官房長官 | NHKニュース)

柴山昌彦文部科学相が、定例記者会見で「表現の不自由展・その後」に対する補助金交付のプロセスについてコメント(柴山昌彦文部科学大臣記者会見録(令和元年8月2日):文部科学省)

正午、河村たかし名古屋市長が、「表現の不自由展・その後」視察後の囲み取材に対しコメント。

「どう考えても日本国民の心を踏みにじるものだ。税金を使ってやるべきものではない」と述べました。

名古屋 河村市長 芸術祭の少女像 展示中止求める | NHKニュース

愛知県本庁が、コールセンターを設置(「あいちトリエンナーレ2019」これまでの経緯PDF:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/252828_841811_misc.pdf)

夕方、河村たかし名古屋市長が、大村秀章愛知県知事に対し展示中止を求める文書を提出(2 あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」について(8月2日付け河村市長から知事あて文書) [その他のファイル/1.99MB])

2日夕方、事務方を通じてこうした文書を提出しました。

名古屋 河村市長 芸術祭の少女像 展示中止求める | NHKニュース

名古屋市:報道資料 令和元年8月2日発表 あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」について(市政情報)

(原文PDF:http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000119/119833/webc.pdf)

夕方、津田大介芸術監督が、記者会見で展示変更を含めた対応検討の考えを示す(「表現の不自由展・その後」について津田大介芸術監督が会見を行った際に配布したステートメントです(2019年8月2日) | ニュース | あいちトリエンナーレ2019)

来場者や職員の安全が危ぶまれる状況が改善されないようであれば、展示の変更も含め何らかの対処を行う考えを示しました。

芸術祭に慰安婦問題像 「テロ予告や脅迫ともとれる電話も」 | NHKニュース

大村秀章愛知県知事が、津田大介芸術監督を知事公舎に呼び、8月3日をもって展示終了を提案(表現の不自由、きしむ芸術祭 あいちトリエンナーレ:朝日新聞デジタル)。8月3日午前11時に安全確保のための中止を発表することに*1。

23時過ぎ、津田大介芸術監督が、「表現の不自由展・その後」実行委員会に展示中止の意向を説明(《平和の少女像》含む「表現の不自由展・その後」、展示中止へ。抗議殺到で芸術祭全体の運営に支障|MAGAZINE | 美術手帖)。「表現の不自由展・その後」実行委員会はリスク検討の不足を主張(表現の不自由、きしむ芸術祭 あいちトリエンナーレ:朝日新聞デジタル)

8月3日(土)

午後、津田大介芸術監督が、「表現の不自由展・その後」実行委員会に展示中止の意向を再度伝える。大村秀章愛知県知事が、緊急避難的措置として専決処分で中止を決(表現の不自由、きしむ芸術祭 あいちトリエンナーレ:朝日新聞デジタル)

午後4時半、「表現の不自由展・その後」の入場受付を終了(少女像頭に紙袋、怒鳴り声…「表現の不自由展」最後の日 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)

午後5時、大村秀章愛知県知事、津田大介芸術監督が、臨時記者会見で「表現の不自由展・その後」の展示中止を発表。

www.youtube.com

「トリエンナーレを楽しみにしている多くの方に安全にご覧いただくことを第一に考えたい」と述べ、3日かぎりで、少女像を含む「表現の不自由」をテーマにしたコーナーの展示を中止すると発表しました。

慰安婦問題像 展示中止「脅迫の電話やメール 安全運営に危惧」 | NHKニュース

www.youtube.com

「中止は大村知事の判断でもあるが、僕の判断、責任だ。一度は展示され、撤去されるなどした作品を集めたので、途中での中止の可能性は当然、念頭に置いていたが、沸き上がる賛同や反感を可視化することに意味があると思った」と述べました。

慰安婦問題像 展示中止「脅迫の電話やメール 安全運営に危惧」 | NHKニュース

日本ペンクラブが、声明を発表(日本ペンクラブ声明―あいちトリエンナーレ2019「『表現の不自由展』・その後」の展示は続けられるべきである – 日本ペンクラブ)

午後8時過ぎ、「表現の不自由展・その後」実行委員会が、展示中止の決定を受けて記者会見。あいちトリエンナーレ実行委員会に対し同日付で抗議声明を発表(「表現の不自由展・その後」の一方的中止に抗議する – 表現の不自由展・その後)(表現の不自由展、中止に実行委が抗議「戦後最大の検閲」 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)

河村たかし名古屋市長が、取材に対し関係者の謝罪を求める意向を示す(慰安婦像展示者へ謝罪要求 名古屋市長「やめれば済む問題でない」 - 産経ニュース)

イム・ミヌクとパク・チャンキョンが、あいちトリエンナーレ実行委員会に対し代理人を通じて展示中止を申し出る(パク・チャンキョン氏とイム・ミヌク氏の出品辞退について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019)(別の韓国人作家2人、作品取り下げ意向 不自由展中止で [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)

8月4日(日)

愛知県が、文化庁に経緯を説明(「あいちトリエンナーレ2019」これまでの経緯PDF:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/252828_841811_misc.pdf)

午後1時、名古屋市美術館で開催予定の「アーティストトーク Sholim × GIFMAGAZINE × 津田大介」が、中止に(8月4日(日)「アーティストトーク Sholim × GIFMAGAZINE × 津田大介」中止のお知らせ。 | ニュース | あいちトリエンナーレ2019)

午後2時、「表現の不自由展・その後」の展示中止に抗議する集会が、愛知芸術文化センター2階ペデストリアンデッキで開催され、約30名が参加(まさに表現の不自由…「暴力で封殺するな」現地で抗議も [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)

午後5時、「表現の不自由展・その後」の展示中止に抗議するデモが、希望の広場で開催され、約200名が参加(「少女像」展示再開求めデモ集会に200人「表現の自由の弾圧だ」名古屋 - 毎日新聞)

8月5日(月)休館日

トリエンナーレ推進室に、同一のメールアドレスから144通の脅迫メールが届く(「サリンとガソリンをまき散らす」など脅迫メール770通、愛知県が被害届提出 「表現の不自由展」巡り - 毎日新聞)

大村秀章愛知県知事が、定例記者会見で河村たかし名古屋市長の発言を批判(全文書き起こし:知事のページ:知事の記者会見)

www.youtube.com

「公権力が『この内容はよくてこれはダメだ』と言うのは検閲ととられてもしかたない。河村市長の発言は憲法違反の疑いが濃厚だ」と批判しました。

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/21080.html

河村たかし名古屋市長が、定例記者会見で大村秀章愛知県知事の批判に対し反論。

「それなら堂々と『あの展示は正しい』『名古屋市や愛知県、国が展示を認めたのだ』と言ってほしい。本当にいいと思っているのか」と反論し、展示までの経過などを速やかに調査し、公表する考えを示しました。

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/21080.html

youtu.be

8月6日(火)

愛知県が、8月2日(金)の脅迫文について愛知県警東署に威力業務妨害容疑で被害届を提出、受理(「表現の不自由展」への脅迫ファクス、愛知県が被害届 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)

イム・ミヌクが、展示室を閉鎖しステートメントを掲出(パク・チャンキョン氏とイム・ミヌク氏の出品辞退について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019)(イム・ミヌクとパク・チャンキョン、「あいちトリエンナーレ2019」から作品引き上げへ。「検閲」に抗議|MAGAZINE | 美術手帖)(イム・ミヌク:ステートメント – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト)

パク・チャンキョンが、展示室を閉鎖しステートメントを掲出(パク・チャンキョン氏とイム・ミヌク氏の出品辞退について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019)(イム・ミヌクとパク・チャンキョン、「あいちトリエンナーレ2019」から作品引き上げへ。「検閲」に抗議|MAGAZINE | 美術手帖)(パク・チャンキョン:ステートメント – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト)

小田原のどかが、《彫刻の問題》の展示中止(https://twitter.com/odawaranodoka/status/1161571407160991744)

午前、参加アーティストのうち72組が、連名でステートメントを発表(https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/20295)

夜、参加アーティストのうち11組が上記ステートメントへの賛同を表明(《平和の少女像》作者も。あいちトリエンナーレ2019参加作家のステートメントに賛同者増える|MAGAZINE | 美術手帖)

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、大村秀章愛知県知事宛に質問状を公開(「表現の不自由展その後」中止に関する公開質問状 – 表現の不自由展・その後)

8月7日(水)

同日付で、津田大介芸術監督が、協賛企業・個人宛に書簡を送付(あいちトリエンナーレ津田大介芸術監督インタビュー|平和の少女像問題、そして「組織化したテロに屈した」という発言の真意語る - 骰子の眼 - webDICE)

午後2時頃、東浩紀企画アドバイザーが、謝罪と委嘱料辞退を申し出たことを明らかにする(https://twitter.com/hazuma/status/1158968468340789248)

午後4時過ぎ、愛知芸術文化センターのエレベーター内で警察官に液体をかけたとして住所・職業不詳の男を公務執行妨害で現行犯逮捕(【速報】「ガソリンだ」…あいちトリエンナーレ会場で警官にバケツの液体かけた男逮捕 | 東海テレビNEWS)

8月2日(金)の脅迫文について、威力業務妨害容疑で稲沢市稲沢町の会社員を逮捕(表現の不自由展に脅迫ファクス送った疑い、会社員を逮捕 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)。

美術評論家連盟が意見表明(「あいちトリエンナーレ2019」における「表現の不自由展・その後」の中止に対する意見表明 | 美術評論家連盟 AICA JAPAN)

「表現の不自由展・その後」出品作家の大浦信行が抗議声明を発表(原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/08/fef28ac389b5ed5651fa68062482e77f.pdf)

8月8日(木)

柴山昌彦文部科学相が、閣議後会見で補助事業採択の経緯を改めて確認する意向を示す(柴山昌彦文部科学大臣記者会見録(令和元年8月8日):文部科学省)(少女像の展示中止 補助事業採択の経緯を再確認へ 柴山文科相 | NHKニュース)

8月9日(金)

大村秀章愛知県知事が、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」の設置を発表(あいちトリエンナーレのあり方検証委員会 - 愛知県)(「不自由展」中止、愛知県が検証委設置へ 課題洗い出し [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)

モニカ・メイヤーが、展示変更を申し出る(参加アーティスト10名による展示辞退や一時中止の申し出について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019)

TRANS-KOBE実行委員会と神戸市が、8月18日開催予定のシンポジウム「2019年-2020年、アートは異物を受け入れるのか」の中止を発表(アート・プロジェクトKOBE2019:TRANS- シンポジウム 「2019年-2020年、アートは異物を受け入れるのか」※開催中止※ | シンポジウム | アート・プロジェクト KOBE 2019:TRANS-)

19時、豊田産業文化センターで開催予定のトーク 「情の時代の『公共・彫刻』をめぐって」(登壇者:小田原のどか × 小松理虔 × 津田大介)が、延期に(8月9日(金)「情の時代の『公共・彫刻』をめぐって」(登壇者:小田原のどか × 小松理虔 × 津田大介)延期のお知らせ。 | ニュース | あいちトリエンナーレ2019)

河村たかし名古屋市長が、あいちトリエンナーレ2019実行委員会会長代行として、あいちトリエンナーレ実行委員会会長(大村秀章愛知県知事)に対し抗議の申し入れを行った経緯等を公表。(名古屋市:あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」について(暮らしの情報))(原文PDF:http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000119/119967/010808.pdf) 

8月10日(土)

CIR(調査報道センター)が、展示を辞退し展示室を閉鎖(あいちトリエンナーレ、3件目の出品取り下げ 不自由展中止で米団体:社会:中日新聞(CHUNICHI Web))

「表現の不自由展・その後」出品作家のキム・ソギョンとキム・ウンソンが連名でステートメントを発表(原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/08/203ec2d89d56fae86f7fc57d064312ef.pdf)

あいちトリエンナーレ実行委員会が、「表現の不自由展・その後」実行委員会からの公開質問状に対し回答(原文PDF:「表現の不自由展その後」中止に関する公開質問状に対する回答)

参加アーティスト有志が、公開討論を開催。小田原のどか、加藤翼、村山悟郎らが企画、田中功起、小泉明郎、タニア・ブルゲラらが参加(タニア・ブルゲラらが「表現の不自由展・その後」の展示再開を求める声明を発表、出品作品の一時取り下げを決断 – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト)*2

8月11日(日)

全国の憲法学者91名が、共同声明を発表、河村たかし名古屋市長と菅義偉官房長官の事務所に送付(憲法学者91人、河村市長らの言動批判 表現の不自由展 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)

8月12日(月)

夕方、参加アーティスト有志が、津田大介芸術監督を交えた公開討論を開催。タニア・ブルゲラ、ペドロ・レイエス、スチュアート・リングホルトを含む約25名が参加(https://twitter.com/tsuda/status/1161168796498796544)*3

夜、タニア・ブルゲラ、ハビエル・テジェス、レジーナ・ホセ・ガリンド、モニカ・メイヤー、ピア・カミル、クラウディア・マルティネス・ガライ、イム・ミヌク、レニエール・レイバ・ノボ、パク・チャンキョン、ペドロ・レイエス、ドラ・ガルシア、ウーゴ・ロンディノーネが、『ARTNEWS』宛にオープン・レターを公開(http://www.artnews.com/2019/08/13/aichi-triennale-2019-work-removal/)

8月13日(火)

10時、大村秀章愛知県知事が、定例記者会見で「表現の不自由展・その後」に言及(全文書き起こし:知事のページ:知事の記者会見 )

タニア・ブルゲラ、ピア・カミル、クラウディア・マルティネス・ガライ、レジーナ・ホセ・ガリンド、ドラ・ガルシア、レニエール・レイバ・ノボ、ウーゴ・ロンディノーネ、ハビエル・テジェスが、展示中止等を申し出る(参加アーティスト10名による展示辞退や一時中止の申し出について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019)

大村秀章愛知県知事が、Twitterで「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」の委員を発表(https://twitter.com/ohmura_hideaki/status/1161174981595688962)

自由民主党愛知県議員団が、大村秀章愛知県知事に対し杉浦孝成団長名で申し入れ(あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」について 愛知県議会議員 中村竜彦 公式サイト)

8月14日(水)

東浩紀企画アドバイザーが、Twitterで企画アドバイザー職の辞意を表明(https://twitter.com/hazuma/status/1161366953451118592)

愛知県が、8月5日(月)から9日(金)までに届いた脅迫メール770通について愛知県警東署に被害届を提出、受理(不自由展、愛知県に脅迫メール770通 職員射殺予告も [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)(「サリンとガソリンをまき散らす」など脅迫メール770通、愛知県が被害届提出 「表現の不自由展」巡り - 毎日新聞)

8月15日(木)

津田大介芸術監督が、Mediumで謝罪と経過報告(あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」に関するお詫びと報告 - 津田大介 - Medium)

研究者ら3名が、街頭やウェブサイト(「あいちトリエンナーレ2019」の企画展に対する河村名古屋市長など公権力の介入に抗議し、企画展の再開を求めます(第2次))を通じて集めた署名6,691筆を愛知県と名古屋市に提出(不自由展、再開求め申し入れ 学者ら「屈してはならぬ」 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)

「表現の不自由展・その後」出品作家の安世鴻が、展示再開を求める声明を発表(原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/08/1029bf90f9c564c85b4ef9cda0c4e8ed.pdf)

8月16日(金)

午後2時、愛知県庁で「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」第1回会議開催。9月下旬を目処に1回目の経過報告、9月中を目処に公開フォーラムを開催する(議事概要(あいちトリエンナーレのあり方検証委員会 第1回会議) - 愛知県)(上山信一「今後の検証委員会の進め方について(副座長素案)」:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/252828_841810_misc.pdf)(「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」第1回が開催。大村愛知県知事「公開フォーラム」実施に意欲|MAGAZINE | 美術手帖)

河村たかし名古屋市長が、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」について「会長代行の私に何の説明もなく設置し、人選も相談がなかった。暴力的だ」と大村秀章愛知県知事を批判(トリエンナーレ検証委 河村市長「説明なく人選も相談なかった。暴力的だ」と大村知事批判 - 毎日新聞)

8月17日(土)

午後3時、津田大介芸術監督が、ARTLOGUE主催のミーティング「ManiAミーティング&ミートアップ@愛知」にゲストとして登壇、「表現の不自由展・その後」の展示再開の条件についてコメント(8/17 ManiA ミーティング & ミートアップ @ 愛知:文化と政治をむすんでひらく | Peatix)(ARTLOGUE主催「ManiA ミーティング & ミートアップ @ 愛知:文化と政治をむすんでひらく」に、「あいちトリエンナーレ2019」の芸術監督 津田大介氏が登場。「あいちトリエンナーレ2019」を巡る現状について説明する。 | / ARTLOGUE)

企画展の再開について「ハードルは高い」との認識を示した。津田氏が公の場で話すのは展示中止を決めた今月3日以来、初めて。

津田大介氏、企画展再開「ハードル高い」「そもそも日本の社会に表現の自由はあったのか」 - 毎日新聞

企画展に絡み愛知県に脅迫メールを送った全ての人物の特定などが、再開の前提条件になるとの認識を示した。

脅迫メール送信者の特定を - ロイター

あいちトリエンナーレ実行委員会が、8月20日(火)以降の展示中止等の状況を発表。タニア・ブルゲラとハビエル・テジェスは展示室の閉鎖。ピア・カミル、クラウディア・マルティネス・ガライ、レジーナ・ホセ・ガリンド、ドラ・ガルシア、モニカ・メイヤー、レニエール・レイバ・ノボは展示内容の変更。ウーゴ・ロンディノーネは対応協議中(8/20(火)以降、本来の状態で見られなくなる作品について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019)

8月18日(日)

午後7時、津田大介芸術監督と村山悟郎が、DOMMUNE SETOUCHI Presents 瀬戸内国際芸術祭⇆あいちトリエンナーレ横断企画 「今、津田大介が考えていること」に登壇(DOMMUNE PROGRAM INFORMATION 2019/08/18 (日) | DOMMUNE(ドミューン))

8月19日(月)休館日

横浜市の美術家が、Change.orgを通じて集めた署名(キャンペーン · あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」の作品撤去・中止をしないでください。 · Change.org)26,665筆(8月16日午後5時まで)を愛知県に提出(「不自由展」再開求める署名2万6千筆超 美術家が提出 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)

河村たかし名古屋市長が、定例記者会見で「表現の不自由展・その後」についての質問に対してコメント

youtu.be

8月20日(火)

タニア・ブルゲラが、展示室を閉鎖しステートメントを掲出。

ピア・カミルが、音楽を停止し、幕を一部捲り上げ、ステートメントを掲出。

レジーナ・ホセ・ガリンドが、映像作品の上映を中止、撮影時に使用した小道具を散りばめる。

クラウディア・マルティネス・ガライが、インスタレーションの照明を落とし、映像作品の上映を中止、ステートメントを掲出。

ハビエル・テジェスが、展示室を閉鎖しステートメントを掲出。

ドラ・ガルシアが、ポスターの上に「IN DEFENSE OF FREEDOM OF EXPRESSION」を掲出。

モニカ・メイヤーが、来場者から寄せられた回答を取り外し、破られた未記入のカードを床に散りばめ、ロープにステートメントを掲出し、作品名を《The Clothesline》から《沈黙の Clothesline》に変更。

《The Clothesline》は「表現の不自由展・その後」が再び開かれるまで、沈黙を続けます。今後、質問カードの回答が受け付けられることはなく、また、すでに集まっている回答は片付けられました。

『あいちトリエンナーレ2019』の一部であるこの展示は、テロの脅威によって閉ざされました。トリエンナーレの参加者として、人々が彼らの体験を共有し声を上げるための場所を開くアーティストとして、私は、作品が検閲されている仲間のそばにいます。そしてこの困難な状況に直面しているトリエンナーレで働く人々と連帯します。

「連帯を示すために」。展示室閉鎖、内容変更に見る「あいちトリエンナーレ」海外作家たちの態度表明|MAGAZINE | 美術手帖

レニエール・レイバ・ノボが、「表現の不自由展・その後」をめぐる騒動を伝える新聞各紙の紙面で絵画を覆い、黒いゴミ袋で彫刻の一部を覆い、ステートメントを掲出

ノボさんは今回の問題を「暴力的な検閲」と捉える。事務局に対し「本来は美しい物であるはずの作品が、検閲によりごみ扱いされた」と、ごみ袋で隠すよう申し出た。新聞を使って絵画を覆ったのは「作品が検閲で見られなくなった」という事実を作品の一部として表現したかったという。

作家、ごみ袋で彫刻覆う 不自由展問題、豊田に余波:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)

(【続報】本来の状態で見られなくなった作品について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019)

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、大村秀章愛知県知事に対し、検証委員会設置の目的・内容についての連絡がなかったとして質問状を公開(検証委員会に関する公開質問状 – 表現の不自由展・その後)(あいちトリエンナーレ:表現の不自由展 実行委、知事に公開質問状 あり方検証委に関し /愛知 - 毎日新聞)

大村秀章愛知県知事が、同日付で参加アーティスト宛に書簡で混乱について謝罪。10月に「表現の自由に関する国際フォーラム」(仮称)を開催することを提案し、協力を求める(不自由展中止、作家ら招き10月に討論会 県知事が表明 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル)(あいちトリエンナーレ津田大介芸術監督インタビュー|平和の少女像問題、そして「組織化したテロに屈した」という発言の真意語る - 骰子の眼 - webDICE)

8月21日(水)

朝日新聞が、津田大介芸術監督のインタビュー記事を公開((インタビュー)不自由展中止、いま語る あいちトリエンナーレ芸術監督・津田大介さん:朝日新聞デジタル)

8月22日(木)

津田大介芸術監督が、東京新聞朝刊に寄稿(東京新聞:表現の不自由展中止 津田大介さん「回復の手だて全力で探る」:社会(TOKYO Web))

久元喜造神戸市長が、定例記者会見で8月18日開催予定だったシンポジウム「2019年-2020年、アートは異物を受け入れるのか」の中止の理由に言及(令和元年(2019年)8月22日 神戸市長定例会見 - YouTube)(「表現の自由」語らず/神戸シンポ中止 市長が会見)

午後2時、문화연대がソウルのフランシスコ教育会館でシンポジウム「위협받는 예술, 위기의 민주주의」を開催。イム・ミヌク、「表現の不自由展・その後」出品作家のキム・ウンソン、「表現の不自由展・その後」実行委員会の岡本有佳、津田大介芸術監督らが登壇(‘소녀상’ 전시 중단 아이치트리엔날레, 일본 작가도 ‘전시 중단’ 항의 동참 : 사회일반 : 사회 : 뉴스 : 한겨레)(“소녀상 막는 일본…민주주의 억압 당연시하면 독재로 귀결될 것” - 경향신문)(配布資料PDF:http://culturalaction.org/wp/wp-content/uploads/2019/08/20190822_%E1%84%8B%E1%85%B1%E1%84%92%E1%85%A7%E1%86%B8%E1%84%87%E1%85%A1%E1%86%AE%E1%84%82%E1%85%B3%E1%86%AB%E1%84%8B%E1%85%A8%E1%84%89%E1%85%AE%E1%86%AF%E1%84%8B%E1%85%B1%E1%84%80%E1%85%B5%E1%84%8B%E1%85%B4%E1%84%86%E1%85%B5%E1%86%AB%E1%84%8C%E1%85%AE%E1%84%8C%E1%85%AE%E1%84%8B%E1%85%B4%E1%84%90%E1%85%A9%E1%84%85%E1%85%A9%E1%86%AB%E1%84%92%E1%85%AC%E1%84%8C%E1%85%A1%E1%84%85%E1%85%AD%E1%84%8C%E1%85%B5%E1%86%B8_%E1%84%86%E1%85%AE%E1%86%AB%E1%84%92%E1%85%AA%E1%84%8B%E1%85%A7%E1%86%AB%E1%84%83%E1%85%A2_%E1%84%89%E1%85%AE%E1%84%8C%E1%85%A5%E1%86%BC.pdf)

午後8時半、毒山凡太朗が、四間道・円頓寺エリア内にアーティストランスペース「多賀宮 TAGA-GU」をオープン。オープニングトークにあいちトリエンナーレ2010、2013、2016アーキテクトの武藤隆大同大学教授を招く(あいちトリエンナーレ参加作家・毒山凡太朗がアーティスト・ラン・スペース「多賀宮 TAGA-GU」を名古屋にオープン|MAGAZINE | 美術手帖)(愛知)「本音で話せる場所を」トリエンナーレ作家が試み:朝日新聞デジタル)

卯城竜太(Chim↑Pom)、加藤翼、小泉明郎、津田道子、毒山凡太朗ら参加アーティスト有志が、四間道・円頓寺エリア内にアーティストランスペース「サナトリウム」をオープンすることを発表。

私たちはここに一時的なアーティスト・ラン・スペース「サナトリウム」(sanatorium:療養所)を用意する。ボリス・グロイスは「キュレーティングすることは治療することである。」と述べた。「『キュレーター(curator)』という単語が、語源上『治療する(cure)』という言葉に関係するのは偶然ではないのだ。」(『アート・パワー』、現代企画室、2017)。このスペースにキュレーターはいないが、キュレーションという言葉が元来持つ「療養」という性格によって、いまこの状況の処方箋として機能することを企図している。

[中略]

あいちトリエンナーレ2019は、一連の騒動によって、アーティストが、そして展覧会が政治的分断に巻き込まれている。私たちはまず、この傷を癒やさなければならない。私たちは分断のリスクをできる限り迂回し、冷静な態度による連帯の可能性を模索する。呼びかけ、橋渡しをし、情を喚起させる作品群を展示することによって、私たちはここに、なによりもまず連帯を促す姿勢を提示する。そして私たちは、あいちトリエンナーレの会期終了まで企画や作品を提案・募集する。賛同者が増すごとに展示内容は更新されていくだろう。

アーティスト・ラン・スペース「サナトリウム」 – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト

午後6時半、『創』編集部らが、「緊急シンポ「表現の不自由展・その後」中止事件を考える」を文京区民センターで開催。「表現の不自由展・その後」出品作家の安世鴻、朝倉優子(マネキンフラッシュモブ)、大浦信行、中垣克久、「表現の不自由展・その後」実行委員会のアライ=ヒロユキ、小倉利丸らが登壇(表現の不自由展「再開を」 出展者らが都内で抗議集会 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)(「知る権利守って」。「表現の不自由展・その後」出品作家が語る|MAGAZINE | 美術手帖)

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8月23日(金)

田中功起が、9月3日からの展示の変更を表明(田中功起氏の展示の「再設定」について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019)(不自由展中止、作家ら招き10月に討論会 県知事が表明 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル)(「あいちトリエンナーレ」の現状に抗議。田中功起が展示のフレームを再設定へ|MAGAZINE | 美術手帖)

津田大介芸術監督が、8月12日付オープン・レター「IN DEFENSE OF FREEDOM OF EXPRESSION」に対する回答を公開。

「表現の不自由展・その後」の再開については、8月16日に第三者による「あいちトリエ ンナーレのあり方検証委員会」が立ち上がり、準備と実施、中止にいたるまでのプロセスが検証されることになりました。その中間報告を待って、再開に向けた様々な可能性を検討していきたいと考えています。

そして、私たちはばらばらの存在としてステートメントでその立場を表明するだけでなく、 部分的に連帯できる共同体としてプロトコルを表明できないかと模索を始めています。そのために私たちは、今後もアーティストの皆様や観客の声を聴き、国内外の美術専門家や関 係機関との議論を重ねていく所存です。またヘイトや歴史修正主義の台頭に対しても、明白にそれを拒否する姿勢です。

表現の自由はアーティストの皆様と同じく、私たちにとっても重要です。

津田大介が作家たちのオープンレターに回答。「表現の自由は私たちにとっても重要」|MAGAZINE | 美術手帖 

名古屋区検察庁が、8月7日に愛知芸術文化センターのエレベーター内で警察官に液体をかけたとして現行犯逮捕された愛知県半田市の会社員を、公務執行妨害罪で略式起訴し、名古屋簡易裁判所が同日付で罰金20万円の略式命令を出す。会社員が、罰金を同日中に納付。

男性は23日に会見し、「まいたのは水。警察官をひるませるためで、かける意図はなかった」と釈明し、中止された企画展「表現の不自由展・その後」への抗議行動ではなかったと説明した。

トリエンナーレで警官に液体かけた男、罰金20万円 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

8月24日(土)

午後4時、「表現の不自由展・その後」の再開をもとめる愛知県民の会が、栄公園で集会。キム・ソギョン、キム・ウンソンを含め、220名が参加(「不自由展」再開求め名古屋で集会 少女像制作者「反日の象徴ではない」:社会:中日新聞(CHUNICHI Web))

夜、webDICEが津田大介芸術監督へのインタビュー記事を公開(インタビュー自体は8月21日)(あいちトリエンナーレ津田大介芸術監督インタビュー|平和の少女像問題、そして「組織化したテロに屈した」という発言の真意語る - 骰子の眼 - webDICE)

8月25日(日) 

キム・ソギョンとキム・ウンソンが、「表現の不自由展・その後」展示中止後初めて会場を訪れ、取材に応じる(「平和の少女像」作家が中止後初、表現の不自由展会場を訪問 「かわいそうで涙が出た」 - 毎日新聞)

引込線2019実行委員会が、抗議声明を発表(あいちトリエンナーレ『表現の不自由展・その後』への声明|引込線/放射線)(「引込線」があいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」の展示中止に対する抗議声明発表。「自由な芸術活動が探求される公共の場を」|MAGAZINE|美術手帖)

午後6時、サナトリウムで公開ディスカッション「アーティスト・ラン・スペース「サナトリウム」の活用法を考える」開催(少女像中止 芸術家と市民が議論「意見異なる人と橋渡し大切」 | NHKニュース)(「すべき」よりもニュートラルな対話の場を。加藤翼らの「サナトリウム」が目指すものとは?|MAGAZINE|美術手帖)

8月26日(月)休館日

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、大村秀章愛知県知事に対し展示再開のための協議を求める文書を提出(「まず展示再開に向けた協議をお願いします〜検証委員会ヒアリングに対する「表現の不自由展」実行委員会の考え〜」原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/09/dd9125192669865fae9257e9d068437b.pdf)

午前、菅義偉官房長官が、補助金交付を慎重に判断する考えを示した8月2日の自身の発言は、政治介入でないとの認識を記者会見で示す。

芸術家や憲法学者などが表現の自由への介入だと批判していると質問されたのに対し「全く当たらない」と述べた。

補助金交付の検討状況については「国民の税金で賄われている補助金の取り扱いに関することだ。文化庁が事実関係を確認した上で、適切に対応を行うと考えている」と説明した。

菅氏、政治介入に当たらず 愛知の芸術祭補助金めぐる発言 - 産経ニュース

(8:53から)www.kantei.go.jp

午前、河村たかし名古屋市長が、定例記者会見で「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」を批判。

県が設置した検証委員会について「勝手につくったもの。一度ちゃらにしてもらわないかん」と別の組織による事実解明が必要との認識を明らかにした。

芸術祭の実行委では大村秀章知事が会長、河村氏が会長代行を務める。同氏は「(委員が)なぜ選ばれたのか何の相談もない。挑発的、暴力的に進めるのは(知事の)独断だ」と批判した。

さらに今後、実行委の運営会議を開き、検証方法や人選についての協議を求めるとした。

河村氏、不自由展の県検証を批判 「別組織で解明を」 | 共同通信

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午後8時、津田大介芸術監督が、J-WAVE JAM THE WORLD特別企画「「あいちトリエンナーレ」騒動について考える」に出演(https://twitter.com/jwavejam/status/1165915783651680256)

午後7時、あいトリオーディエンス有志が、パルルで「あいちトリエンナーレ・オーディエンス・ミーティング vol. 0」を開催。

8月27日(火)

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、大村秀章愛知県知事に対し展示再開のための協議を求める文書を提出(「展示再開に向けた協議を求める緊急申し入れ」原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/09/c6ddf10f68ed0316848008a8e4147c09.pdf)

大村秀章愛知県知事が、「表現の不自由展・その後」実行委員会の8月20日付け公開質問状に対して回答(「「検証委員会に関する公開質問状」に対する回答及び展示再開に向けた協議について」原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/09/afa4293241a23c63054fcbaed183c7b3.pdf)

黒岩祐治神奈川県知事が、定例記者会見で「表現の不自由展・その後」は表現の自由を逸脱しているとして、神奈川県では同様の趣旨の企画の開催を認めないと発言(東京新聞:黒岩・神奈川知事が持論 あいちトリエンナーレ企画展「表現の自由逸脱」「開催は認めない」:社会(TOKYO Web))

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CIMAM(国際美術館会議)が、「表現の不自由・その後」展示中止に深い懸念を示す(http://cimam.org/museum-watch/museum-watch-actions/deep-concern-at-cancelation-of-the-exhibition-after-freedom-of-expression-title/)(CIMAM(国際美術館会議)が「表現の不自由展・その後」について声明文を発表。「表現の自由が完全に損なわれている」|MAGAZINE|美術手帖)

8月28日(水)

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、大村秀章愛知県知事に対し展示再開のための協議についての確認の文書を提出(「展示再開に向けた協議開催日確認のお願い」原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/09/20062497d4a98f4a700e2d9a68ae4f6f.pdf)

名古屋地方検察庁が、8月2日(金)の脅迫文について、威力業務妨害罪で稲沢市稲沢町の無職男性を起訴(不自由展妨害の罪、男起訴 危害予告、名古屋地検 | 共同通信)

しんぶん赤旗が、キム・ソギョンとキム・ウンソンのインタビュー記事を公開(「表現の不自由」考える/「少女像」日韓の懸け橋に/制作の彫刻家キム・ソギョンさん キム・ウンソンさん語る)

8月29日(木)

大村秀章愛知県知事が、「表現の不自由展・その後」実行委員会の8月28日付け文書に対して回答(「展示再開に向けた協議開催日の確認について」原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/09/507185cdb3fc67d154df433232b8cb9d.pdf)

沖縄タイムスが、津田大介芸術監督のインタビュー記事を公開(津田大介さん「毀損された表現の自由リカバリーしたい」 不自由展中止の波紋 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス)

-企画の狙いは。

 「契機は2015年に民間のギャラリーで見た『表現の不自由展』。僕自身ジャーナリストでアートにも興味があり、アートとジャーナリズムが地続きで交差する場所って、こういうことなんだと。アートの検閲的な状況にメディアは同じ危機感を抱えなければいけないと思った。公的な場所での美術表現が制限されているとも感じていた」

「沖縄バッシングと似た構図」 津田大介さん、混乱から見えたもの | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス

東浩紀が、「AERA」連載エッセイ「eyes」で「表現の不自由展・その後」に言及(東浩紀「『表現の不自由展』の中止問題。不必要に拡大してしまった議論」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット))

毎日新聞が、大浦信行のインタビュー記事を公開(「表現の不自由」考:肖像燃やす作品「天皇制批判の意図なし」 制作の大浦信行さん - 毎日新聞)

毎日新聞が、朝倉優子(マネキンフラッシュモブ)のインタビュー記事を公開(「表現の不自由」考:「私たちは表現の自由の境界線に立っている」出展作家・朝倉優子さん - 毎日新聞)

日本美術家連盟が、声明を発表(一般社団法人日本美術家連盟 ※パーマリンクなし)(企画展中止に美術家連盟声明「表現の多様な場守る必要」 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル)

愛知県は「表現の自由」の観点から、表現内容には立ち入らず、結果として観覧者の「安全管理」の懸念から展示の中止を決定しました。昨今、公立美術館等で政治性が指摘され、作品撤去となるケースが時折問題となっています。対立を避け、平穏でフラットな空間を「公共」に求める流れに対し、愛知県が一歩踏み込んで、受け入れる「表現」の幅を広げようとした姿勢は評価できるものです。しかし、この展示に対する反応の大きさを見誤り、足元をすくわれ、結果的に「表現」の側に立つことの困難を印象づけることになりました。

愛知県は、事前にこの度の展覧会の主旨が、公共の場と表現の関係を拡張しようとする試みであることを周知すべきでしたし、これに伴う反対意見や議論への対応、脅迫等の違法行為に対する組織的な対応をも展示のプログラムに織り込むべきではなかったかと考えます。現在、第三者委員会による検証が行われていますが、展示の再設定が可能となる方途はないか、早い結論が待たれます。

一般社団法人日本美術家連盟

新日本婦人の会神奈川県本部が、黒岩祐治神奈川県知事の発言に対する抗議文を提出(「慰安婦」強制連行を否定/神奈川県知事に抗議/新婦人の会)

8月30日(金)

大村秀章愛知県知事が、「朝まで生テレビ!激論!地方の元気が日本を救う?!」にパネリストとして出演、一連の経緯について説明(朝まで生テレビ!|テレビ朝日)

日本共産党神奈川県議団と県委員会が、黒岩祐治神奈川県知事に対し発言の撤回を求める申し入れを行う(「慰安婦」・「不自由展」問題/黒岩知事発言に抗議/党神奈川県委と県議団)

研究者らが、街頭やウェブサイト(「あいちトリエンナーレ2019」の企画展に対する河村名古屋市長など公権力の介入に抗議し、企画展の再開を求めます(終了))を通じて集めた署名3,447筆を愛知県と名古屋市に提出、8月15日提出分と合わせて10,138筆に(あいちトリエンナーレ:表現の不自由展再開へ署名提出 市民の会2回目 /愛知 - 毎日新聞)

8月31日(土)

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、大村秀章愛知県知事および「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」に対し、ヒアリングに応じる旨文書で通知(「検証委員会ヒアリングを受けるにあたって〜「表現の不自由展」実行委員会の意見〜」原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/09/54f8020365f909e95ed7c8fbc810a9f4.pdf)

小田原のどかが、美術手帖に「表現の不自由展・その後」展評を寄稿(私たちは何を学べるのか? 小田原のどか評「表現の不自由展・その後」 |MAGAZINE|美術手帖)

NEWSポストセブンが、小泉明郎のインタビュー記事を公開(「表現の不自由展・その後」出展作家が語る表現の自由の矛盾|NEWSポストセブン)

 

※長くなったので、9月以降は別記事にしました。

kasuho.hatenablog.com

*1:8月18日のDOMMUNE SETOUCHIにおける津田大介監督の発言に基づいています。

*2:本公開討論の開催日は当初ART iTの記事に基づき8月11日としましたが、その後8月18日のDOMMUNE SETOUCHIにおける村山悟郎の発言に基づき8月10日に訂正します。

*3:津田大介芸術監督の当該ツイート、8月18日のDOMMUNE SETOUCHIにおける津田大介、村山悟郎の発言および8月22日の「サナトリウム」のステートメントに基づいています。