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2009年 10月 17日
最近は自宅作業が多かった。そのお陰でTon Koopmanのバッハの教会カンタータの全曲集をあまり中断せずにコンプリートして聴くことができた。以下のエントリでも書いたが、まあとにかくスゴイ大伽藍である。
カンタータという巨大芸術の私的体験について http://kashino.exblog.jp/8403874/ Koopmanの弟子筋で日本におけるオルガン演奏の第一人者である鈴木雅明さんは、バッハ・コレギウム・ジャパンを率いて全曲集に取り組んでいて、定期演奏会を開いている。その定期演奏会のパンフレットの巻頭言を中心に集めた「わが魂の安息、おおバッハよ!」をときどき参照しながら聴いていると、コラールやアリアそしてレチタティーボのひとつひとつの歌詞や和声が深く考えられて周密に構成されていることに改めて圧倒される。どうしてこんなにも人間の情動を精緻に表現できるのだろうかとつくづく思わされる。 わが魂の安息、おおバッハよ! http://www.amazon.co.jp/dp/4276130158 よくバッハの教会カンタータを理解するためには、キリスト教の素養それもルター派のそれが必要になるかどうかという点が議論されてきて、現代的な優等生的回答では、表現されたものが人類共通の情動であるから、そのような宗教観がなくても理解できるはずだということになっている。しかし、やっぱりある種のルター派の素養やキリスト教の神を信じた体験がないと、アジアンにはとりつく島もない気がするのも事実だ。 そして、この巨大芸術を堪能するにはこの現代のデジタルエイジは本当に素晴らしいと思う。Ton Koopmanの全曲録音はCDで61枚もの量だが、それは全てネットストリーミングで聴くことが出来る。人類の至宝の演奏ともいえるKarl Richterの選曲集はすでにiPodや自宅のNASにデジタルデータとしてストアしているので、いつでも何処でもどの時間でも、深夜のフライトでも早朝の地下鉄でも好きなだけ聴くことが可能だ。こんなことは10年前には考えられなかった。普段の何気ない日常において好きなだけ教会カンタータを聴ける至福。まさにこの時代に生まれたことに感謝したくなる一つの出来事である。
by yutakashino
| 2009-10-17 19:27
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