ニューヨークジャズシーンにおいてインディーズで活躍中の歌姫
Jamie Leonhartである。ムチャクチャいい!
声質が伝統的なジャズボーカリストでないところがとてもいい。どちらかというと、
サウンド・オブ・ミュージックのジュリー・アンドリュースを少しハスキーにして21世紀に降誕させたという感じで、クリアな高音とボディのある中音、そしていつまで経っても年のとらない少女っぽさが同居するというたぐいまれなものである。この声でジャズるのですよ。イイのだ。
声はハスキーなジュリー・アンドリュースといっても、曲は怪しげなサーカス一座かコニーアイランドの見せ物小屋かという感じで、皮肉と哀愁をおびている。ポストフリージャズからも自由になっている世代なので、インプロビゼーションチックなフレーズも嫌みなカンジがしない。リリックも大人な内容なのにどことなくヤンチャでよろしい。
出自は、おじいさんが聖歌隊のカンターで自身もクアイア出身だそうだ。なるほど、だから高音が聖歌隊っぽくなるのか。
彼女のマイスペースで実際の唄いっぷりが堪能できるのは素晴らしい。日本からでもアルバム”Trues About Suffering”とミニアルバム"forward motion"は日本版iTunes Storeで購入できる。
超おすすめ!